◇土曜 医師1名診療日
●5/25(土)午前
手島院長1名での診療のため、混雑が予想されます。
◇院長休診
●5/27(月) 午前
都合により手島院長は休診し、非常勤医師(形成外科医)の診療となります。
午後は通常通り手島院長が診療いたします。
ご不便をおかけし大変申し訳ありませんが、ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
こんにちは。
もものマークのクリニック 院長てしまです
5月も早くから暑い日がちらほら。
町に半そで姿の人々を見かけることも珍しくありません。
装いが夏めいてくると、こどもの患者さんで増えてくるもののひとつが『水いぼ』。
水いぼは、幼少期にかかりやすいウイルス性皮膚感染症のひとつです。
皮膚の、目に見えないようなごく小さな傷からウイルスが侵入して感染し
ぷくっと光沢のある盛り上がった小さいイボがぱらぱらとできてくるのが典型的です。
出来てすぐは、だいたいが痛くもかゆくもないイボなので、親御さんも
「あれ?なんかできてるけど、まあ、いいか。」
と様子見にしているものの、数か月たっても消える様子はないし、なんなら増えてきたりもするので
「そろそろ相談しに行こうかな...」
と小児科や皮膚科を受診してみる、という受診経緯が多いように思います。
水いぼに対する当院の治療スタンスは、以前ブログにも書いた通りで
必要があればとるし、なければ無理はしない、という方針です。
その上で、診察して『とる』と決まった場合の話を今回はいたします。
当院では、小さいお子さんを水いぼと診断した場合、その場で取ることはほとんどありません。
まず、取る日を親御さんと相談し、日時の予約をいたします。
『もう一度受診する手間』は重々承知の上でそのようにしている理由、それは
麻酔がしっかり効いた状態で処置を行いたいからです。
水いぼを取る際の麻酔は、麻酔のテープを事前に切って貼る必要があります。
このテープの貼りかたにも実はコツがあり、肌にピタッと密着させたほうがよく効きます。
また、貼っている時間も大事で、1時間以上は貼っておかないと効きが弱い印象があります。
さらに、麻酔のテープを小さく切り刻み過ぎると効果が不十分になることがあり、その点も注意が必要です。
このため、水いぼ取りの日時を決める際、初めての親御さんにはテープの貼りかたを看護師から丁寧にレクチャーしています。
処置の開始時間が決まっていれば、麻酔テープを貼るタイミングもおのずと決められるので、親御さんも迷いがありません。
初診の患者さんで
「水いぼです。他の皮膚科でもらった麻酔テープが残っていたので、それを貼ってきました。取ってください。」
とおっしゃるかたが
時々
いや
非常ーーーーーーーに稀に
いらっしゃいますが
以前、このパターンで診察してみたら
麻酔テープが全然きちんと貼れておらずまったく効果がなくて(=患者さんが痛い思いをして)申し訳なかった
という体験と
そもそも水いぼじゃなくて水ぼうそうだった
という白目モノの体験をしたことがあり
以来、私が自分の目でみて水いぼと診断し、麻酔テープの貼りかたの説明を受けてからでないと、水いぼ取りの処置は行わないことにしています
来院のお手間を取らせて申し訳ありませんが、郷に入っては郷に従えという言葉にもありますように、当院では当院のよきと考えるやりかたを、信じてご理解いただけますと幸いです。
最近買ったスクラブと、最近友達に貰った手ぬぐいがとても明るい色で、看護師から
「診察室がまぶしい」
と言われた院長です(笑)