酒さの治療に朗報! | 文京区小石川 もものマークのクリニック 院長ブログ

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文京区春日駅最寄りの形成外科・皮膚科のクリニック。
湿潤治療、シンプルスキンケアのこと、もっと皆さんに知ってほしい♪

 

■てしまクリニック 6月休診予定

【院長休診、診療予定変更のご案内】

●院長休診日

6/16(木) 午前・午後

手島院長は休診し、非常勤医師(形成外科医)が診療いたします。
 

●保険診療休診日

6/21(火) 午後

6/28(火) 午後

上記日程で、都合により午後の保険診療をお休みいたします。

ご迷惑をおかけし申し訳ありませんが、ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。

 

こんにちは。

もものマークのクリニック 院長てしまですニコニコ

 

『酒さ』という病気をご存じですか?

 

酒さは「赤ら顔」とも呼ばれ、顔の赤みや毛細血管の拡張が特徴的です。

ニキビのような膿を持った赤いブツブツを伴う場合も多く

「ニキビと診断されてニキビ治療を続けたけれど、良くならない」

と悩むことになる患者さんも少なくありません。

皮膚の症状に加え、ほてりやヒリヒリ感に悩まされるかたも多いようです。

 

また、目の周りにブツブツを伴い結膜炎のような症状を併発する場合もあります。

進行すると、鼻の皮膚が厚くなり、ゴツゴツとこぶのような『鼻瘤(びりゅう)』に至るひともいます。

(手塚治虫の漫画に詳しいひとは「火の鳥」の猿田や「ブラックジャック」の本間先生の鼻を思い浮かべてください。)

 

酒さは、原因不明の疾患です。

良くなったり悪くなったりを繰り返し、長い付き合いになることが多い病気ですし、何より「顔」という一番目立つ場所に症状が出るため、患者さんにとっては精神的にしんどい皮膚病の一つだと思います。

 

そして何より、これまで日本には酒さに保険適応のある有効な治療薬が無いのが医者患者双方にとって悩みの種でした。

 

ところが!

 

このほどようやく外用剤「ロゼックス®ゲル」に酒さへの保険適応が追加されました。




 

ロゼックス®ゲルは、これまで乳がんや皮膚がん等で生じる「皮膚潰瘍の悪臭改善目的」に使用されていた外用剤です。

 

主成分のメトロニダゾールには

丸レッド嫌気性菌や寄生虫、ニキビダニを減らす抗菌作用

丸レッド抗炎症作用

丸レッド免疫抑制作用

丸レッド活性酸素減少作用

などを有し、酒さにも効果があります。

 

特に、膿を持ったブツブツを伴う酒さでは、比較的早期に効果を実感できるという報告が出ています。


いっぽう、ブツブツのない赤みが主体の酒さでは改善度合いが緩やかなようですが、酒さの症状は様々な要因に左右されがちなので、薬を使うことでそのような「ブレ」が減ることは十分期待出来るのではと。

 

当院でも、酒さと診断した患者さんに対しては、今後この「ロゼックス®ゲル」を処方する機会が増えると思います。

 

適応追加を待ちわびたお薬の一つ。

お知らせできて、私も嬉しいですニコニコ


そうは言っても新しい薬。

副作用としては「乾燥感」や「かぶれ」などが時に認められるとのこと。


使用に伴うトラブルも頭の隅に置きながら、患者さんの様子を見守るつもりです。

 

 

 

 

 

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