こんにちは。
もものマークのクリニック 院長てしまです
私が形成外科医ということもあり、当院には
「他院で縫ってもらった傷が心配なので診てもらいたい」
「救急外来で縫ってもらったけれど、そこの先生に『ちゃんと形成外科で診てもらってください』と言われた」
という患者さんが非常にしばしば来院されます。
3年前の12月に受診されたこちらの患者さんも、そんなお1人でした。
帰省中にケガをして、現地の病院で縫合してもらったとのこと。
顔の傷ですが、縫合の糸がぎゅんぎゅんに締め上げられています。
このまま放置すると、切れたところだけでなく、糸の跡が残ってしまうと判断しました。
切れた傷の傷跡が多少残るのは仕方ないにしても
縫った糸の跡は『余計な跡』です。
早期の抜糸は傷が開いてしまうリスクもありますが、患者さんにはその点もご理解頂いた上で、即刻抜糸させて貰いました。
幸い、抜糸後も傷は開くことなく無事治癒に至り
「眉毛は一部生えづらいかもしれませんが、それほど目立たない傷跡になると思いますよ。」
とお話しして通院終了となりました。
そして昨日、この患者さんが、別件で受診してくださいました。
診察室に入ると開口一番
「先生!その節はお世話になりました。
あの時のケガ、とっても綺麗に治りました!!」
と、3年前の治療に対するお礼の言葉。
本当に綺麗になっていたので私も嬉しくなり
「写真撮らせてもらっていいですか?」
とお願いしたところ
「もちろんです。よく見えるようにお化粧もしないで参りました!!」
そんな気遣いまで ありがたし……
今の状態はこんな感じ
心配していた眉毛も綺麗に生え揃い、傷跡があると言われなければ分からないくらい、自然な治りかた。
何より、嬉しそうな患者さんの表情が
3年前のわたしへの最大のご褒美でした。
上の患者さんの治療に関して、より詳しくまとめた別ブログの記事がこちらです。
長いし、マニアックだし、熱苦しい内容ですが
気合を入れて書いただけあって、今でも修正の必要を感じずに引用できます。
今読まなくてもいいので
旅先で顔のケガして治療を受けて
「これ…大丈夫かしらん??」
と迷った時には、思い出してください。
それなりに、役に立ちます。たぶん。
こちらの記事もご覧ください