手足口病は、このところ1年おきに大流行を見せています。
東京都感染症情報センターの、こちらのページをご覧ください
手足口病の流行状況
2011年と、2013年に大きなピークが出来ています。
1年おきの法則が当てはまるなら
今年、2015年も当たり年かもしれない。
ちなみに、我が家の次男坊は2011年の流行にバッチリ追随して
水ぼうそうと見まごうばかりの派手な皮膚症状を見せつけてくれました。
腕は、こんなに目立ったブツブツが花盛り
手足口病といえば、手のひらのブツブツ...と思いきや、こちらはスッキリ
口周りにも、ちらほら出ている程度
かなり水ぶくれのひどい方まで様々でしたが
皆さん揃って発熱などの全身症状は無く、元気な印象。
ただし発疹は、かなりのかゆみを伴う様子でした。
そして、患者さんはみな子ども。
まだ大人にうつるほどには拡散していないのかな?
以下は、2013年に手足口病が大流行したニュースを受け
私がブログに載せた記事の抜粋です。
今のところ認められている症状とは異なるところもありますが、
(おととしは発熱アリの患者さんが多かった)
予防方法など、参考になるかと思い再掲します
手足口病と聞くと、患者さん本人は割合元気で、手のひらや足の裏には水ぶくれを伴い、口の中には口内炎のような発疹、という症状を思い浮かべます。
が、今年の手足口病は、結構な高熱を伴うことが多いようです。
39度台の発熱が2、3日出て、下がったかと思ったら発疹。
しかも手のひら、足の裏だけでなく、手首やひじ、ひざにも皮疹がみられるケースが少なくありません。
記事では、患者の9割が6歳以下の幼小児とありますが、
うちのクリニックでしばしばみられるのが、こどもから親にうつったというケース。
しかも、だいたい親のほうが症状が重い!
大人になってからの39度を越える発熱って、さぞかししんどいだろうと思います
それに発疹も、教科書的には「あまり自覚症状はない」と書いてあったりしますが、
実際患者さんに伺うと「手足がびりびりとしびれたように痛い」という方も複数いらっしゃって、つらそうです
水ぶくれが治りかけるときも、かさぶたのようになって手がゴワゴワの見た目になり、
人目に触れる場所ということもあって、かなりのストレスを感じているご様子でした。
こどもの患者さんで、この治りかけのゴワゴワがあまり目立たないのは、
やはり皮膚が薄かったり、代謝が良くてすぐにかさぶたがはがれたりするからなのかな?と推察しております。
手足口病、実は学校への出席停止の明確な基準はありません。
本人の状態に問題がなければ出席してもよい、とされています。
症状が回復しても、糞便からは長期にわたりウイルスが排出されることがあるので、
感染予防の目的で患児を出席停止にすることにはあまり意味がない、という考えに基づいた判断です。
なので、熱が下がり、食事も問題なく摂れているようなら、
発疹がぶつぶつしていても、医者は登校・登園をOKして良いことになります。
ただし、この時点ではまだウイルスは患者さんの体から排出されています。
「ひとにうつす可能性はあります。
でも、現時点で出席を止める意味があんまりないので登校してもいいです。」
こんな感じの説明を私がすると、たいていのお母さんは腑に落ちない表情で帰られます。そりゃそうだ
何せ、自分のこども(や、場合によっては自分自身)が、しんどそうにしていたのを見ていますからね。
よそのお子さんを同じような目に遭わせるのは・・・・と、同じ親として思うのは当然かと。
とはいえ、医者の側の基準がこんな感じである以上、すでに罹患した側が悩んでも、あまり意味がないのが現実です。
だって、ウイルス出していても出席していいです、ということになっているのですから。
したがって、気をつけねばならないのは、むしろまだ感染していない人
手足口病のウイルスは、飛沫から接触・経口感染しますから、
・ 人とタオルや食器を共用しない
・ トイレに行ったら必ず手を洗う
・ 小さい我が子が感染・発症したら、おむつやトイレの始末の後に即手洗い!!
こんなことに注意を払うのが吉かと思われます
そうそう、そもそもウイルス撃退の要である、自分の免疫力upアップを図るため、
体調管理もお忘れなきよう