熱々のフライパンに 「 じゅっ 」と。（本当に音がした）
もちろん冷やしましたが、すぐにうす～い水ぶくれができたので、
即座に手持ちのハイドロコロイドをはりました。
それがこの状態↓
長さ3センチ、幅4ミリくらいのやけどです。
少々長いけれど、まあ、一般の方でも病院へ行かずにどうにかしようかというレベルでしょうか。
薄黄色いのがハイドロコロイド。
はがれにくいように、上から薄い防水フィルムで覆っています。
夏場ということもあり、翌日ハイドロコロイドを貼りかえましたが、
このとき水ぶくれ部分の皮も、一緒に取れてしまいました。
でも、こんなこともよくある話。洗って新しいハイドロコロイドを貼ればOKOK！！
後は傷がふさがるまで、この調子で交換を続ければいいや～
だって私は専門家。うふ
と、至ってお気楽モードだったのですが・・・・
翌日の状態がこれ↓
ハイドロコロイドの中央が白濁していますが、
これはやけどから出てきた水分を吸収しているだけなので心配いりません。
（見慣れないうちは、これで「膿がたまった！！」と思ってしまいがちですが）
問題は、ハイドロコロイドの周りに見える、うすピンク色。
皮膚が赤く、腫れています。
ちょっと痛い
そして、何よりも、かゆーーーーーーい
慌てて保護剤を剥がしてみると、傷の周りに強い赤みと腫れがありました。
自覚症状としては、強い痒みと軽度の痛み。
自分で下した診断は
「保護剤に対するかぶれと、軽度の感染症状」
ハイドロコロイドでの密閉は中止し、もう少し通気性の良い保護剤に変更。
ちなみに使用したのはこちら↓
手持ちの抗生剤も速攻で内服したところ、翌日には赤みがだいぶ退きました。ほっ。
・・・・・そう、心底ほっとしたのですよ。
以前に同じハイドロコロイドを自分の擦り傷で使った時には、
何のトラブルもありませんでしたから、
今回こんなことになって、正直、結構面食らったのです。
それで思いました。
湿潤治療の経験も知識もある自分ですら、これだけドキドキするのだから、
一般の方が抱く不安はいかばかりかと。
湿潤治療は素晴らしい治療法です。
けれど、ときどき名前が一人歩きしてしまっているように感じることがあります。
湿潤治療をしていたって、うまく行くときばかりじゃありません。
トラブルに見舞われるときだって、もちろんある。
だから、いざという時には、ちゃんと医者に相談してほしいな、と思うし、
そういう時に、気軽に頼ってもらえる医者に、私はなりたい（雨ニモマケズ風）
ちなみに私のやけど、トラブル絶頂期は下のような感じでした。
やや生々しい画像なので、苦手な人は飛ばしたほうがいいかも。
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こんな時期もありましたが、1週間ほどで無事治癒に至りましたのでご心配なく。
ちなみに、現在の跡はこれ↓
やけどの患者さんに不安そうな顔で、「跡ってどうなるんですか
」と尋ねられると、
「そーですねー、例えばこんな感じです
」と、つい自分の腕を出して説明してしまう、
サービス精神旺盛な私です
（患者さんは引いているかもしれない・・・・）