





表紙の絵からわかるように
遊郭 吉原を舞台にしたお話です。
でも、廓の話ですが
そんなに色描写はなく、
純愛物語です。
(と、私は思っている。)
お話を少しだけ。
武家の跡取り娘である朱音は
両親を賊に襲われて失い、
おまけにお家お取りつぶしの憂き目にあう。
現場で賊の姿を見て、その体に
とある特徴があることを知った朱音は、
両親を襲った賊を見つけ出すために
自ら、吉原に身を沈める。
吉原の大店、曙楼に置いてもらえることと
なった朱音は、その店のお職(No.1)
である朝明野花魁から、
面倒をみる条件として、
夜見世が始まる前までに大口のお客を
捕まえてくるように言われる。
困った朱音は、偶然、
大札差(高利貸し)の若旦那
近江屋惣右助と出会い、なぜか
惣右助は、朱音を落籍(ひか)せると
言って店に現れる・・・。
落籍(ひか)せるとは
身受けするということですね。
いやもう、惣右助がめちゃんこ
かっこいいんですよー
朱音の目的は、両親を襲った
賊を見つけることだから
当然、その話は断るんですが、
その後も惣右助は茜(廓に入って
名前を茜に変えます。)のために
金を惜しまず、何かと援護してくれます。
茜が新造として初めての
お披露目をする時に
嫌がらせで帯を切られるんですが、
その時の惣右助の茜の救い方が圧巻です。
初めは惣右助のことを良く思っていなかった
茜ですが、彼の真心に触れて
だんだん惣右助に惹かれていきます。
途中から、もう切なくて。
だって、茜が賊を見つけて
事件の真相を暴き、
お家の再興が叶ったら、
彼女はまた、大旗本の跡取り娘となり
惣右助の手の届かないところに
行ってしまうわけです。
そうと知りながら、
今、自分のそばにいてくれることだけを
よしとして、
茜の幸せのために手助けをするんです。
特に10巻❗️
10巻がもう切ないー。
美しくて、切なくて、悲しい。
マンガなんだけど、
音楽が聞こえてくるような。
そんな印象を受けた作品は初めてです。
登場人物も魅力的。
茜の姉女郎である朝明野花魁は、
天女と謳われた美貌で
めちゃくちゃ美しく、
面倒見が良くて、
時にピシャリと客の要求を
はねつけるところがカッコ良い
茜を追って、廓にやってきた利一郎は、
永倉家の元用人で
茜のためならなんだってする忠臣。
こちらも、めちゃんこよい男なんです。
上げればキリがないくらい
魅力的なキャラクターが出てきます。
遊郭についても、ほうほう、
こんな仕組みなのねーと勉強になります。
(これを読むと、鬼滅の刃の遊郭編で
天元さんの奥さんたちが
遊郭に潜入して、花魁になってましたが、
実際には大人になってから入って
花魁になるのは無理だな・・・と
わかります。
でも、マンガだからね。その辺は
いいのよー。)
とにかく!
面白いので、興味を持ってくださった方は
読んでみてくださいねー
私はめちゃコミックで読んでました。
めちゃコミックなら、
途中まで、無料で読めます。
https://mechacomic.jp/books/93879
桜小路かのこ先生の
他の作品も読みたいです。
ではでは、この辺で。
お読みいただき、ありがとうございました