どうも、昼休み特有の食物の臭いに鼻が曲がりそうなツバメです。
休みはどうしたってパソコンの前に根をはってしまいます。
パソコンで何をしていたかと言うと勿論小説の執筆・・・と言いたいのですが。
今後は余り小説は書けないかもしれません。
実は今は人生初の脚本というものを書いているんです。
締め切りが5月30日の脚本大賞に応募する気です。
その大賞はなんとアニメ化されるんです!
アニメマニアの私にとって、夢ですよ!

可能性は0に等しいですが0では無いので頑張りたいと思います。

ではまたいつか、

そいつははっきりいって異常だった。


「はあははっははは。」

「おい!止めておけ!」


そいつは死を恐れない、死を怖がらない。

踊りながら鉄柵に飛び乗るそいつは頭がおかしい。


「怖くないのか!死にたいのか!?」

「えぇぇ?なにぃ?」


風で俺の声がかき消されていてキチンと聞えてない。

俺は声を振り絞って叫んだ。


「死が!怖くないのか!!!」

「あぁ、なんだそのことか。」


そいつはなおも鉄柵の上で踊っていた。

踊りながらそいつは笑っていった。


「死ぬのが怖くて、生きてられるかっての!!」


すこしだけ、納得してしまった。

死者にとりつかれた男がいた。


「だめだ。どうして・・・。」


男にとって死者は越えるべき壁だった。

男は死者を超えることにすべてを賭けていた。


「なんで!!」

「死者にはどんな手を使っても勝てない。」


俺は芸術なんて代物は知らない。

しかし知っていることがある。


「この世に存在しないもにどうやって勝てる。」

「だけど!俺はアイツに勝てなきゃ次に進めない!」


男は死者に妄執している。


「一つだけ、死者に勝つ方法がある。」

「!!!なんだ!教えろ!!」


すがりつく男に俺は言った。


「忘れる事さ、死者がここにいた記憶、記録その全てを壊せ。それで終いだ。」


力を失って呆然としている男を放って俺はその場を立ち去った。


男と死者が共に励み高めあったアトリエが燃え去った事を知ったのは翌日のことだった。

心を見抜かれた恥ずかしさにかなうものは無い。


「お前の生き方、楽だろうけど好きになれない。」


そういわれたのは俺が大学生の時、雪と雨の混じって振る中で唐突に言われた。


「なんだよ?それ、」

「お前さ、俺の言葉届いてる?」


何を言っているかわからなかった。

ただこの後の話は俺にとってやなものになると確信していた。


「いきなりどうした?なんか変なものでも食ったのか?」

「お前はさ、すげぇ他人に無関心だよな。」


はぐらかそうとしても一切ぶれなかった。


「心の底から笑ってない、心の底から怒ってない、心の底から悲しんでない。」

「いい加減しろ、なんなんだ急に?」

「お前、」


おれはきっと忘れられないだろう、そいつの全てを見透かすような目を。


「中身あるのか?」


そいつが去る中で俺は恥ずかしさで動けなかった。

それはそいつが言っていることに反論できなかったから。


恥ずかしい。心の底を見られた。

昔、俺が中学生の時、厄介な友人がいた。


「まだ、やる。」

「いい加減にしてくれ、」

「俺が、まだ、勝ってない。」


俺はテニスクラブの部長を勤めていた、

その友人は俺の同輩だった。


「もう、一回!」

「・・・わかったよ、これで終わりだぞ?」


その友人は酷く不器用だった。

俺が一回で出来た事を、百回やっても出来なかった。

だからか、俺とそいつには明らかな壁があった。


「はぁ、はぁ、はぁ、」

「もう終わり。俺帰るからな、」


俺が立ち去っても友人はそこを立ち去る事はなかった。


その友人は酷く不器用だった。

しかし友人はただやり続けた、

百回でもダメなら千回やり続けた。

千回でもダメなら万の数をやり続けた。


俺はこのときに、なんて馬鹿な奴なんだろうと思っていた。


けど違った。


本当ならばこの友人を畏怖しなければならない事を俺は失念していた。


なぜなら数年後、その友人は俺が超えられない壁をいとも簡単に飛んでしまったのだから。


誠実であることが武器になるなんて事のときの俺には想像も出来なかった。