「考えていたことがある。」
老兵はただ語る。
「天国に行けないのはとっくに判っている。」
「なんでだ?」
老兵は弱々しく笑った、そして手に持つ銃を力強く握り絞めた。
「この銃で何人殺したと思うかね?目の前で殺したのだけで24人。もしかしたら他にもいるかもしれん。」
「これは戦争だ、神様だって分かってくれるさ。」
笑う俺とは対照的に老兵は顔を緩めない。
「ただ地獄にも行けないやもしれん。」
「むしろハッピーじゃねぇか?苦しまなくていいんだぜ?」
「そう。つまりは存在しなくてもいいのだ。」
俺が訳が解らず首を傾げると老兵は銃から手を離して神に祈りはじめた。
「神よ、私は懺悔いたします!いくらでも罪を償います!ですから私を消さないでください!私を存在させてください!」
俺は老兵の哀れな言葉を憐れに思った。
なぜなら老兵の神を祈るその手は血で汚れていたから。
あれでは神も天使も悪魔でさえ寄っては来ないだろう。
老兵はただ神に祈る。血に飢えた敵兵に見付かるまで。
老兵はただ語る。
「天国に行けないのはとっくに判っている。」
「なんでだ?」
老兵は弱々しく笑った、そして手に持つ銃を力強く握り絞めた。
「この銃で何人殺したと思うかね?目の前で殺したのだけで24人。もしかしたら他にもいるかもしれん。」
「これは戦争だ、神様だって分かってくれるさ。」
笑う俺とは対照的に老兵は顔を緩めない。
「ただ地獄にも行けないやもしれん。」
「むしろハッピーじゃねぇか?苦しまなくていいんだぜ?」
「そう。つまりは存在しなくてもいいのだ。」
俺が訳が解らず首を傾げると老兵は銃から手を離して神に祈りはじめた。
「神よ、私は懺悔いたします!いくらでも罪を償います!ですから私を消さないでください!私を存在させてください!」
俺は老兵の哀れな言葉を憐れに思った。
なぜなら老兵の神を祈るその手は血で汚れていたから。
あれでは神も天使も悪魔でさえ寄っては来ないだろう。
老兵はただ神に祈る。血に飢えた敵兵に見付かるまで。