「おにぎり」と言えば、基本は、塩にぎりに焼きのり。
中味は、梅干し、鮭、おかか、明太子。30年以上前は新参者だったけれど、いまや欠かせないポジションにつけているシーチキンマヨネーズ。
米・のり・中身のコラボレーションのすばらしさよ、と思っているのは、私だけでしょうか?
今日は、インドネシア人女性と「おにぎり」について会話した時に感じた、
「私って、なんて時代遅れ?」についてです。
Molly's roomに立ち寄ってくださってありがとうございます。
40代中盤から英語学習を始めた現在50代の私。
そして、現在退職して海外放浪中。
ここでは、そんな私が「へ~ぇ」と感じた日々の「あれこれ」」を綴っています。
ジャカルタのスーパーマーケットで、インドネシア人女性から突然声をかけられました。ちょうど、「ふりかけ」や「のり」の棚の前に立っていたので、声をかけやすかったのだと思います。
彼女の質問は、
「ライスボールを作りたいが、この材料で間違いないか?」。
彼女が持っていたものは、”鮭ふりかけ” ”すし酢”。
どうやら、”お茶漬けの素”と”ふりかけ”の違いが分からず困っていた模様。
私の中の”ライスボール”は、”日本の古くからあるおにぎり”。
どや顔で「全然違うよ~」と言って、「焼きのり」と「梅干し」を紹介しました。
すると、彼女は怪訝な顔をして、鞄からスマホを取り出し、彼女が作りたい「ライスボール」を見せてくれました。
それは、いま外国人から密に注目を浴びているキャラ弁の写真が。
ご飯にふりかけを混ぜて、ピンポン玉くらいの大きさに丸められている「ライスボール」。これが彼女が望むライスボールだったのでした。
これは、私の中では、”おにぎり”じゃない。
でも、世間一般では、おにぎりとして認知されているこの事実。
そこで愕然としました。
昭和で時がとまっているんじゃないかい、私、と。
文化も言語も何もかも、それぞれの時代にあわせて、常に変わっていきますよね。
有形・無形にかかわらず、廃れ行くものもあれば、新しく生まれるものもありますし、新旧融合しながら、新しい姿へ変容して次世代に伝承されていくのも、また一興。
だから、頭も心も柔軟に、固定概念に縛られるのはやめよう、と、常々思っているのに、何としたことでしょう。
まさか、インドネシア人と”おにぎり”について話していて、私の嫌いなステレオタイプ、固定概念の塊に、自分がなっていることに気付くなんて。
何が幸いするか分からないものです。
新しいおにぎりの常識を教えてもらったお礼に、
私から彼女には、古くから愛され続けている”のりたま”を、紹介しました。
ジャカルタでも売っているんですよ、”のりたま”
どんなに時が移りゆこうとも、我が愛する”のりたま”は、不滅。
Bye for now