70代のアメリカ人マダムが、日本の仏具「りん」を驚くべき方法で活用していました。
でも、「なるほどね~」と、妙に納得してしまったので、ちょっと紹介しますね。
Molly's roomに立ち寄ってくださってありがとうございます。
40代中盤から英語学習を始めた現在50代の私。
そして、現在退職して海外放浪中。
ここでは、そんな私が「へ~ぇ」と感じた日々の「あれこれ」」を綴っています。
みなさんは、仏具の「りん」ってご存じですか?
我が家にはお仏壇があるので、小さい頃から馴染み深い小物です。
でも、お仏壇があるお宅は減っているので、見たこと、聞いたことない方もいらっしゃいますよね。
なので、「りん」について、簡単にご紹介します。
りんは、お仏壇に備えられるお椀型の鈴で、りん棒で音を鳴らします。
各宗派によって、お作法や意味合いは少し違うようですね。
「りん」の音で、人々の邪念を祓ったり、祈りの心を音にかえて極楽浄土へ届ける、などの意味があるようですが、
仏前で手を合わせ、故人を供養するときに打ち鳴らす、というのが、多くの方が持っている共通イメージかと思います。
ちなみに私の場合。
まず、お仏壇の前に座ってお線香をお供えしたあと、りんを鳴らし、手を合わせてご先祖様や両親に挨拶します。
私にとって「りん」は、あちらの世界にいる皆と挨拶、会話するために鳴らす、呼び鈴みたいなものです。
さて、本題です。
昨日、アメリカ人マダムとオンライン英会話で、子供向け英会話について話していたら、
急に彼女が、「りん」を鳴らし始めました。
「へ???」
私は、仏様になってないし、まだ生きているし。
しばし、きょとんとしていたら、
彼女は、意気揚々と
「日本人の子供はおとなしいから、この鐘をならして、気を引いているの~ぉ」と。
なるほど~。
確かに、そもそも鐘なので、「鳴らす」というのは、正しい使い方です。
そして、高すぎものせず、低すぎもせず、ちょうど心地よく響く音なので、万人受けすること請け合いです。
「見た目もキレイでしょ~、これ。気に入っているので、いつも鳴らしているのよ」とニッコリ。
「アメリカ人」と「りん」。
なんとも意外な組み合わせ。そして、驚きの使用方法。
仏様用なんて知らないので、仕方ありません。
一応、異国文化交流ということで、「りん」の本来の意味合いを説明してみましたが、
「そうなのね~。でも、これからもレッスンで使うわ~」とおっしゃっておられました(笑)。
これまた、さすがです。ぶれない。
それにしても、「ひょんなことから、その国の文化が垣間見られるものだな」と、今更ながらに感じました。
もしかしたら私も、とんでもない?! 使い方をしているものがあるのかも。
異国文化を知るきっかけって、意外と目の間にある小物だったりするのかもしれませんね。
Bye for now