3月5日


組織診をしてくれたM先生の、「見た感じ特に悪くなさそう」とい言葉だけを頼りに、日々の生活を送っていた私。


ネットでアレコレ検索するのも、もうやめたぁ!
悪い情報は見たくも聞きたくもなーい!

私は大丈夫なんだもん!


って、結果の事、今後の事は考えないように必死。
そうしないと、本当は、怖くて怖くて仕方がなかったんだもん・・・。

「なんか大丈夫みたい。先生もそんな感じだったし!」
ダンナにも友人にも、そう告げてまわる。
私は大丈夫。なんでもなかったみたい。って思い込んで・・・。


実際はドッキドキ・・・。


でも、大丈夫なはずなんだからと、病院に結果を聞きにいくときも一人で行った。
ダンナも、私の「大丈夫」という言葉をそのまま信じていて、とくに心配もしてくれず。それはそれでサミシイけど・・・。


それなのに。

診察室の中で、先生(またまた初めましてな、女性のW先生)はなかなか口を開いてくれなかった。

「先生、・・・?」



「実はね。結果ね。良く、なかったの。」




良くなかったの。

何のことだろう。


その日は雨で、私は持っていた傘の取っ手についているビニールを、ずっと手で触ってた。
このビニール、剥がれそうで剥がれない。
そんな、全然関係ない事をぼんやり考えてた。


「大丈夫?」




そういわれて目を上げると、W先生が真剣な顔で私を見てた。



「でもね、聞いて、完全に悪いとも、言い切れない状態なの。

正直に言うと、今回の検査でも、あなたの細胞がどういう状態なのかが、はっきりわからなかったの。
悪い、とも言い切れないけど、良い、これで終わり、とは言えないの。


だから、子宮の入り口を切り取る手術をしましょう。
それできちんと状態の診断をつけて、今後、子宮をとるのか、どうするのかを決めましょう。」


先生の言葉がうまく頭に入らない。

手術。
子宮を取る。


ガンなんだ。


しらないうちに涙がでてた。

あ、泣いてる、と思ったら、涙がとまらなくなった。

パニックになりそうだったので、先生に許可を得て、ダンナに電話した。

携帯から聞こえてくる、「どうしたのぉ?」っていつものノンキな声。
その声を聞いただけでまた涙があふれて、「病院、すぐ来て。」それしか言えず。。。
でもダンナも、それだけで何かピーンと来たみたい。


会社からダッシュで10分。半泣きで来たダンナを見て、私はまた泣けた。





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2007年2月22日


病院で組織診の前に、再度先生からクラス分類と検査についての詳しい説明を受けた。
今日はまた新しい、若い男性のM先生。

この病院は行くたびに先生が変わるみたい。


組織診・コルポ診とは、
1・子宮の入り口を拡大して、悪そうな部分の肉を、爪きりのような器具でパチンと切り取ってくる。

2・それをスライスして詳しく調べ、いったい組織がどういう状況にあるのかを診断する。


ガンなのか?それともガンじゃないのか?


ガンであれば、どのあたりまで進行しているのか?

ガンまでにはなっていない、細胞の異形成の状態であるなら、それが軽度なのか、中度、高度なのか?

軽度の異形成状態であれば、今後はまた3ヶ月おきにガン検診をしていく。

それ以上、中度・高度異形成であれば、子宮の入り口を円錐状に切り取る。


万が一ガンが進行していれば、それ以上の事もありえるかも。


ということらしい。

「組織診は痛い!泣いた!ありえない痛さ!血がとまらない!」


そんな、ネットでうっかり得てしまった、イヤ~~な情報が頭をグルグルまわる・・・。

ほんと、ネットなんて見なきゃよかったよ。

内診台に上がってあんなにドキドキしたのって初めてかも・・・。

生まれて初めて内診台に上がったときより緊張したよ。



検査の前に、子宮の入り口に液に浸した綿をつめられる。

なんか押し込まれてる感があって気分はよくない。
そのまま5分待つと、入り口の良くない細胞が白く浮かび上がってくるんだって。

痛い。らしい。泣く。らしい。

肉を爪きりでちぎりとるんだもんなぁ。
怖いよぉぉ~~。


「じゃぁ、取るよー」という先生の声。思わず全身にグッと力がこもる。
「一個目ね!」

ブチ!!

うぅおぉぉ~~~~・・・・・

い、痛い・・・?というか、痛いのかな?

私の想像していた、思わず「ギャーー!」って言っちゃうようなするどい痛みではない。
なんというか・・・

うぅおぉぉ~~~~・・・・

って体がねじれそうになる感じ・・・。


正直、そんなに痛くはない。ただ、妙に気持ち悪くて変な感じ。全身から力が抜けていく感覚。
痛いのか痛くないのか、よくわからなくなる感覚。

「もう一個ね」



「最後一個ね!」

ブチ!!
もう、や、やめてえぇぇぇぇ~~~~・・・・

今でも、あの感触を思い出すと全身の力が抜けるわ。
でも、痛くはないよ。
ほんと。

組織をとったあと、先生に話聞いた。


「見た感じ、そんなに悪くはなさそうだったよー。ま、念のための検査だと思ってね。」

その一言で、なぁ~~~んだ!って全身の力が抜けた。

やっぱり、別に大した事ないんだわ。

そりゃそうだよねぇ、やっぱり癌なんて、めったになるもんじゃないよ。

あんなに悩んだのに、バカみたい。


気持ちが一気に軽くなった。

もうー、ドキドキしちゃった!でも、よかったよかった、何でもなくって。


なんて、なんて単純な私・・・。



でも家に戻ってから、3個取ったっていうのは多いのか少ないのか!?

思わずネットで検索してしまったのでありました。。。

(結果はよくわからず。1個って人から5~6個って人まで、様々だった)




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ブチ!!
うぅおぉぉ~~~~・・・


2日後に、コルポ診(組織診)の予約が取れた。

ダッシュで家に帰ってから2日間、私、パソコンの前から離れられなかったよ~~~。


子宮頸ガンって何?どういうこと?

何がどうなってるの?
今後どうなるの?死ぬの?
HPVって何?18型って何?

クラス3aって何!?
組織診ってどういうこと?
いったいどういうこと!?

ネット中をウロウロウロウロ彷徨う。
良いこと、安心なことが書いてあるサイトへたどり着いては一安心し、悪い情報、嫌な情報を見つけては手が震え、背筋が凍る思いをして・・・

一つわかったことは

「子宮頸ガンとはHPVウイルスが原因であり、中でも高リスクなのがHPV16型や18型の感染。この型に継続して感染している人は進行していく可能性大。」



18型!!?

私が感染してる型!


めまいがしたよ。。。
背中から頭にかけて、一気に冷たくなった。

キーボードの上の指が、目で見てわかるぐらい、ブルブル震えた。


ネットを見ていると、検診では3aという結果でも、その後の精密検査でガンであることが判明した人がたくさんいた。


「3aだったけど、これって別にガンじゃないし、全く心配はないらしいよ。ガンのタマゴのタマゴみたいだよ~」


私が最初にダンナに説明していたその情報は、間違ってはいないけど、100%正しくも無い。

自分が信じたい情報だけを、都合よく解釈して思い込んだだけの話だったみたい。


実際の情報は違った。


クラス3aだったのに実はガンで、子宮を取らなければならなかった人の話。
こんなの嘘、見たくない、見ちゃいけないと思いながら、画面の前から離れられない。

どうしよう。私ってガンなのかも。


怖くて怖くて、「別に大丈夫なんでしょ~?」なんて言ってるノンキなダンナに腹が立って・・・。


ただ、私はここまでがちょっと呑気すぎたらしい。


ネットを見ると、「検診で3aという結果がでました。もう死にたいです。」なんて、3aっていわれただけで、それこそ死にそうなほど思いつめている人がたくさんいた。


でもでも、だってだって、8割は自然に治るんでしょ・・・?

だったら3aが出たからって、別に怖くないじゃん。

普通は治るんだから。

私は自然には治らないタイプ・・・?

なんで私は治らないの?

その中の1割が、ガンに進行・・・?
2日間、気持ちがどうしようもなく不安定になっちゃって、ほとんど眠れず。

ガンだったら。
進行していたら。
子宮を取ることになったら・・・?

実は私、昔から子供が全然好きではなく、結婚してからも子供を作ろうとか、早く欲しいとか思ったことはなかったの。
でも、ダンナが子供を欲しがっているのは知ってた。


私が、「まだ欲しくないよ」ってはっきり言ってしまっているので、ダンナは私の前では、「そうだね、まだいいよね」って言ってくれる。
だけど、以前に一度だけ、お酒を飲んで「赤ちゃんまだかなぁ~~、早く欲しいなぁ」ってつぶやいているのを聞いちゃったの。


びっくりした。
そうか、欲しかったんだ。

いつも、欲しくないって言ってたのは、気を使わせてたんだ。無理させてたんだな。

その言葉を聞いてから、ダンナのためにも、やっぱりいつかは2人の子供を持とう、と思うようになっていたのに。

私はもう、子供が産めない体になるのかもしれない。
そうなったら、彼はどうするんだろう?
子供が欲しい彼は、どう思うんだろう。
産めない私は、彼にとって何の用もなくなる・・・
私はその時、どうすればいいんだろう?

頭の中、グルグルグルグル・・・・波





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2月5日、総合病院では3回目のガン検診。
いつもの先生、いつもの気楽な口調で


「じゃ、ガン検診しよっか!今回大丈夫だったら、もう後は1年に1回とかでいいと思うよ~」

今回も問題なく、大丈夫だろうな。

そしたらようやく、辛気臭い総合病院ともオサラバだわ。

そう思いつつ、結果を聞きにいった。

「大丈夫だねー」
いつものその言葉を期待して入った診察室には、いつもとは違う、オジサン先生が座ってた。

「うーーーん・・・」

難しい顔でしばらく沈黙。
明るい「大丈夫」じゃない。

あら??なんで?なんで?

「もう、半年になるよね。下がらないね。進行もしてないけど。」

「クラス3aというのはね、完全に悪い、というわけではないけど、完全に良いってわけではないの。
あなたのように、ずっと3aが続く人には、当院では精密検査をすることを進めています。」


え・・・・・・・??


私、ずっと、3aだったんだ。
知らなかった・・・。


大丈夫だっていうから、てっきりクラス2か1になったんだって思っていたのに。


ここへ来て初めて、頭から少し血がひいていくような、心臓がキュっとなるような、イヤな予感が全身を走る。


「下がる人の方が多いからねぇ。だからR先生は、経過を見るって判断して、今まで定期的に診ていたんだろうけどねぇ。」

そういえば・・・、
私はようやく、HPVウイルス感染の事を思い出した。


「18型ね・・・、やはり、精密検査ですね。子宮頸部を拡大して、悪い細胞をちぎり取って調べましょう。」


ちぎる!最初にクリニックRの先生が言っていた検査だ!
半年かかって、「振り出しに戻る」が出た気分。

私、ひょっとして、大丈夫じゃ・・・ないのかも!?


ちょっとショック・・・。

ちょっとというか、かなり、ショック・・・。





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12月、会社の健康診断に、せっかくなので乳ガンと子宮ガン検診もオプションでつけてみた。

この1年間で、なんと5回目のガン検診だよ~!

こんだけシツコク検診してるんだから、私は間違いなく健康体なんでしょう。



それがさぁ、いつもは結果が出るのに1週間かかるのに、なんとなんと!
健康診断をうけたT病院では、内診台の上で、綿棒で子宮頸部をぬぐった直後、「ハイ、問題ないですね」


ええ!?もうわかるの?本当にぃ??
ちゃんと見てるの~??

不信感100%~~~あせる


でもオバチャン先生はすました顔で「ハイ、次~」なんて言ってるので、「マジですか」なんて聞けない。

まいっか。

後で家に送られてきた結果表を見ると、「子宮細胞診:異常ナシ」
クラス分類とかは・・・?とくに記入も説明もなし。
ま、異常ナシってなってるんだからいいでしょう。


こんなに何度もしつこく大丈夫だという結果が出てるのに、また2月になったら検診にいかなくっちゃいけないなんて、なんか嘘っぽい。

病院が儲けようと思って嘘ついてるんじゃないの~?なんて思ったりしてね。



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