私一人なら、いますぐに摘出手術してください!って言っていたと思う。


だけど、私の人生はもう私だけのものではない。

子供を産む産まないは、ダンナの人生も大きく変えてしまう。


めちゃめちゃ悩みましたよ・・・。



私は昔から子供がどうしても好きになれない。

赤ちゃんも、園児も小学生も、とにかく子供がとても苦手だ。

自分が子供を産んで育てるなんて、考えただけでウンザリする。

第一、私に一人の人間を真っ当に育てる力があるとはとても思えない。

「公園デビュー」とか「ママ友」とか、どうでもいい人間関係に悩まされるのもバカバカしい。

産みたくない。欲しくない。

イヤ。イヤ。


でも結婚をすると、みんな当たり前のように子供を産む。

それが自然な流れだからだ。

私も、子供なんて欲しくないなと思いつつ、でもいつかはみんなと同じように、子供を産まないといけないんだろうなって、漠然と考えていた。

だけど、「いつか」は「いつか」。

今じゃない。今は、どうしても考えられない。


今、これからすぐに、妊娠して出産して子育てをして・・・って考えると、それだけで

うわぁ~~!ヤダヤダ!やめて!って頭をかかえたくなるぐらい拒否反応。

なんでだろう?

みんな、もっと若い子だって、普通に産んで育てていけてるのに。


自分の時間がなくなる。お金もなくなる。

仕事ができなくなる。

うるさい。面倒くさい。ストレスが溜まる。イヤな人間ともつきあわなければいけなくなる。

うわーー!!ヤダヤダ!


好きな時に好きな所へ旅行して、遊んで、楽しんでっていう今の生活は、子供を産む事によって全部壊れる。

何年も、人生が全て子供のための時間になる。

それが、女としての一番の幸せだと思える人もいるんだろう。

旅行?遊び?バカじゃないの!?

子供を産み育てる事が一番幸せで、ステキなことでしょ!

って、言いたい人もたくさんいるだろう。


若い頃、長くホステスをやっていたからかもしれない。

私の周りのホステス友達は、結婚も出産もしていない人が多いのだけれど、みんな女としてすごくかっこいいんだ。

私もそうなりたかった。


いろんなものを犠牲にしても、子供を産んで母として生きるっていうのが大人女性としては当たり前の考えなんだろうけど・・・、幼稚な考えだってわかってるんだけど、どうしてもイヤなものはイヤ。

要するに、私はまだまだ、ただのガキンチョ。

そんなガキが、子供を産んでどうする。みたいな開き直りもある。

生まれてきた子供がかわいそうだ。


でも、結婚した以上、いつかは私も産む決心をしなきゃいけないのだろう。

それまでは。と、子供の事は先延ばし先延ばしにして、まだ考えないようにしてたの。


それが、突然の病気発覚。

子供が欲しいなら、再発する前に、できるだけ早めに妊娠しなさいと、各先生は口をそろえて言う。


今じゃないのに。

いつか、いつか、どうにか母になる決心がついたら、それからまた考えて産もうと思ってたのに。

今、決心して産むか。

だけど今子宮をとれば、私の命は保障される。


これまでずっとガン検診をしてきたのに、1a期へ進行するまで発見できなかった。

その事を考えると、子宮を残した場合、いくら毎月1回ガン検診で再発を調べるといっても、また発見が遅れるんじゃないか。

実は再発していたのに、またわからないんじゃないか。

もし再発してすぐに発見されても、その後の生存率は大きく下がる。

そしてもし、手遅れになってから見つかったら、、、

腺ガンには抗がん剤も放射線治療も、あまり効果がないと言った。

そうしたら、私の命は・・・?

明日、半年後、1年後、子供を授かる前にも、再発するかもしれない。

欲しくもない子供を産むために、そんなリスクを負わなければならないなんて。

私にはとても、決心できない・・・。


でも、ダンナの事を考えると、やっぱり決心をつけるべきなんじゃないか、という考えが先行していく。


うちのダンナは子供がすごく似合うんだよね。

例えば子供を肩車している図とか、手をつないで歩いている図とか、ひざに乗せて絵本を読んでいる図とか、想像するとすごくぴったりはまる。

要するに「お父さん」な雰囲気タップリな人なの。

それから、彼は子供が大好きだ。

公園や街中でも、子供を見かけると「バァ~~」とか言ってあやしたりする。


そして、彼が子供を早く欲しいと思っていることも、私は知っている。


私は彼のために、子供を産むべきなんだろう。

せっかく、子宮を残せ、子供を産めるチャンスがあるのだから。

あと少しガンが進行していたら、否応なく摘出しなければならなかった。

寸前で発見できたのは、子供を産めというお告げなんじゃないだろうか。


産みたくない。

自分の命を守りたい。

産んであげたい。

産もう。


私の心がその4つの考えの間で、揺れる、揺れる・・・。





でも、やっぱり、産め、ない。



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夜、帰ってきたダンナに経緯を説明。


とりあえず子宮をとらなくてもいいとは言われたけど、再発するかもしれないし、そうしたらどうすればいいのかもわからないし、そもそも本当に残しておいていいのか不安が残る。


「うーむ。ちょっと、他の病院にも行ってみようよ。今、そういうのできるんでしょ?」

そっか、セカンドオピニオンだ。


早速病院に連絡を取り、検査フィルムと紹介状を書いてもらって、ガンセンターへ行った。


ガンセンターには独特の雰囲気がある。

ここにいる人たち、みんなガンなんだ。

点滴をぶらさげて歩いている患者さんの中に、割と若い人が多くて以外だった。

みんながんばれ。なんて妙な連帯感が生まれる。


ガンセンターの担当は、落ち着いた男性のN先生。

総合病院からの紹介状を読んでいるのを横から見ていたら、なんともかわいくないことが書いてあった。


「・・・・というわけで、当院では子宮温存を進めたのですが、ご本人が納得いかないとの事で、そちらでのセカンドオピニオンを希望していますので、大変お手数ですが宜しくお願いします・・・」等々。


納得いくか!


でも確かにセカンドオピニオンって、子宮を摘出って言われた人が、悩んで悩んで来る事の方が多いのかもしれない。

N先生も、紹介状を読み終えてちょっと戸惑った感じだった。


「うんと、子宮は摘出しなくていいって言われたんだね?

何か詳しく聞きたいことがあったのかな?」


「本当に、子宮を残して大丈夫なのかが不安で・・・」


私がそういうと、N先生は子宮頸ガンについて、一から詳しく説明をしてくれた。


「腺扁平上皮ガン、ということですね。

このガンは症例がとても少なくて、まだ詳しくわかっていないタイプなんですよ。

腺扁平上皮ガンの1a期で子宮を残している人というのが、ガンセンターの中でもほとんどいません。


ただね、どうしてほとんどの人が摘出しているのかというと、これが見つかるのは年配の方が多いからなんです。

子宮を残しているのは、あなたのように、まだお子さんのいない若い方ですね。

その残している方たちに限っては、まだ再発されていません。

でも、その2~3人の症例をもって、再発しないとはどうしても言い切れません。


一つ言えるのは、腺ガンは確かに再発率が高い。

でも当院ではね、腺ガンであっても1a期であれば、子宮摘出した場合の5年生存率は100%です。

フィルムを見る限り、リンパへの転移も見られない。

子宮さえ取ってしまえば、終わります。

抗がん剤などの追加治療も必要ありません。

ただし、当然ながら子供はもう産めなくなりますね。


子宮を残せば子供は産めますが、万が一再発した場合、5年生存率はガクっと下がります。

すぐに子宮を摘出、追加で抗がん剤、放射線の治療が必要ですが、腺ガンの場合、残念な事にそれらの薬剤があまり効きません。

転移するおそれも出てきます。

そうならないよう、子宮を残すのであれば、毎月検診を受けることが大切です。


どちらがいいというのはありませんし、言えません。

あなたが二つを天秤にかけて、どちらの人生を望むのか考えなければいけません。


私個人としては、、、

子宮を残した場合、取り返しのつかなくなる事がありますから・・・

再発・転移したときに、どうしてあの時に摘出しておかなかったのかという後悔はものすごいと思いますね。」


N先生、いい人。

ゆっくりゆっくり、私の反応を見ながら説明してくれた。

先生がしゃべり終わったとき、私の心は決定。


やっぱりもう、子宮なんていらない。

今なら、この状態なら、子宮を取っちゃえば100%完治できるんだ。

子宮なんていらない。

もう、この不安で怖い、イヤな状態から抜け出したい。


でも私は結婚していて、子供を産む産まないは一人だけで決めていい問題じゃない。


ダンナに、何て言おう・・・。

彼は、本当は子供が欲しいのだ。


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CTとMRI検査をして、母と一緒に結果を聞きにいった。

子宮の入り口のガンが取りきれていても、既にリンパへ転移している恐れもある。

リンパ節が腫れていたら、そのサインになるらしい。

その検査をしたの。

待っている間うっかり、リンパの流れにのって全身にガン細胞がまわっていく様を想像しちゃって、手が震えた。

リンパに転移がありませんように。どうか、どうか。


診察室にいたのは初めて会う、M先生。50代前半ぐらいの、痩せてひょろっとしたオジサン先生だった。

クリニックRの先生が6月に言っていた、頸ガンに詳しい先生だ。

なるほどなるほど、有名な先生ともなると、ガンって断定されないと出てきてくれないのね。

なんてどうでもいいことに感心。


M先生は私達が入ると、ようやく気がついたというように、目の前にあった封筒からCTとMRIのフィルムを出した。

パラパラ見て、一言。


「ん~~~~。

いいんじゃない?」


ええ~~~~!?

今の、ちゃんとわかったの・・・?

母を見ると、口をポカ~~~ンとあけて、マヌケ顔をしている。

私もきっと同じ顔してたんだと思う。


M先生はかまわず続ける。


「アナタのガンはね、迷ったんだけど、腺扁平上皮ガンってことにしたから。

まぁでも、1a期だしねー、子宮は残してもいいんじゃない?

一ヶ月に一回、検診を続けましょう。

再発したら摘出ってことでね。

ま、なるべく早めに子供を産むことだね。

じゃ、来月また検診しましょう」


ちょっとまったーーー!

母が終わりにしようとするM先生を止めてくれた。

よくやった、母。

私は思わず、先生の流れに押されて帰るところだったよ・・・。


「ちょっと待ってください、もう少し詳しく教えてもらえますか。

腺ガンなんですよね?

本当に、子宮を残しても大丈夫なんでしょうか?

再発が多いって聞いたので、心配で・・・」


すると先生はあからさまにイヤな顔。


「確かに扁平上皮ガンより再発は多いけどねぇ、そんなのは人の確率でしょ!聞いたって仕方がないでしょ。

娘さんが再発するかどうかなんて、わかりませんよ!」


「じゃ、じゃぁ、今回のガンはどのくらいの大きさがあったんでしょうか・・・?」


「私が切ったわけじゃないからわからないねぇ。

でも1a期なんだから、1a期の大きさでしょ。」


なんだこいつーーーー!!

超ビックリ!!

私は言葉を発することもできず。


「とにかく、私は子宮を残してもいいって言ってるんです。

もちろん、もしいらないなら、いつでも手術しますよ。

どっちにしますか?」


今はまだ決められません。

やっとそれだけ答えて、診察室を出た。


母も私も超ご立腹。

なんだアイツ!信用できん!ひどすぎる!

2人でプンスカ怒って帰ったよ・・・。


だいたい、実際に手術して切ったW先生が「よくわからないからM先生に聞いて」、M先生は「自分が切ってないからわからない」

それじゃ、私はいったい誰に聞けばいいのじゃ。

CTとMRIのフィルムだって、あんな一瞬ペラペラっと見ただけで、本当にわかったのかな?


いやだ。超心配。

本当に子宮を残しても大丈夫なんだろうか・・・。


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ガン告知を受けてすぐ、クリニックRへ報告にいった。


総合病院からクリニックRへはすでに結果がFAXされていた。

先生は、まさに「苦虫を噛み潰したような」顔。


「驚きましたねぇ・・・。


最近腺ガンが増えているんです。

でも見つかりにくいタイプなので、進行して自覚症状が出てから発見されることが多いんです。

それがこんな早期で見つかって、しかも断面陰性で取りきれているという事は、本当にラッキーでしたよ。

あなたが最初にガン検診を受けたこと、それから経過観察したこと、円錐切除したこと、全てのタイミングが本当によかったと思います。


このガンはゆっくり時間をかけて進行するんだけれども、上皮を破って浸潤してしまうと、それからは一気に進行していきます。

もし今回円錐切除をせずに、3aだからって経過観察を続けていたら、あと2~3年の命だったかもしれません。

ガンと言われて辛いでしょうが、これで命を落とすことはありません。

あなたは本当に運がいいですよ。」


クリニックRの先生は、そう言って一生懸命励ましてくれた。

なんだか救われた気分。

先生、ありがとうございます。

でもね、どうしても、自分がラッキーだとは思えないの。


0期というのは上皮の中にガンがとどまっている状態で、それであれば再発はなく、円錐切除だけで完治だったらしい。

私は1a期。

1a期でも、どれだけ食い込んでいるかによって1a1期と1a2期にわかれるらしいんだけど、腺ガンの場合はその区別をつけないんだって。

ガン細胞が、上皮を食い破って体内へ浸潤してしまっている状態。

体内へ浸潤するとどうなるかというと、血管やリンパ管にガン細胞が入り込んで、それにのってあちこちへ転移していくらしい。

転移!恐ろしすぎる!


なんで?

なんで、ずっと検診をうけていたのに、1a期まで進行してるわけ!?

何年も前から1年に1回、去年の6月からは5回もガン検診をしてきた。

なのに、なんでもっと早く、0期のうちに見つけてくれなかったの!?

0期だったらこれで完治だったのに!


私、ずっと3aだったじゃん。

3aって、まだガンのタマゴになるかならないかぐらいの状態だって話だったのに。

それが、実はばっちりガンになってて、しかも腺ガンで、進行してて、転移するかもしれなくて、、、

検診で3bや4も出てないのに、なんでいきなり進行してるの!!

それも腺ガンだなんて。

普通の、扁平上皮ガンだったら。まだ安心だったのに、腺ガンって何!

転移って何?

再発するの?

死ぬの・・・?



仕事、全く手につかず。

でも家にこもっていると、とにかく悪い事しか考えられず、どんどん落ちて落ちていってしまう。

頭がパニックになって気が狂いそうになる。

それよりはと、会社へ行って同僚のみんなとどうでもいいバカ話をして気を紛らせていても、ふと思ってしまう。


彼女たちは、ガンじゃないんだ。

元気なんだ。

私は、ガンだ。

なんで私だけ、ガンになったんだろう。


この時期はとにかく辛かったぁ~~。。。

家事もほとんど手につかず、ダンナに当り散らす日々。


ダンナは、多分今回の事について、あまり深く考えたくなかったんだと思う。

考えてしまうと怖いから。

だから、「ガンはとりきれている、助かる、もう治った!」と思い込み、普段通りに生活をしている。


わかるの。

なってしまったものは考えても仕方がないし、考えるとこんな風にウツ入っちゃうし、とにかく怖いし、考えたくないのはわかるの。

でも、そのダンナの態度が、その時の私には許せなかったんだよね。


「アンタにとっては、私の体の事なんて関係ないもんね。どうでもいいよね、私のことなんて。そんな冷たい男と、これ以上夫婦としてやっていけない。もういやだ、わかれる!」


そうやってダンナを傷つけては私も傷つき、もうどん底。


結局その時、ダンナにどうしてほしかったのかといわれると、よくわからないんだけど。

「辛いね、辛いね、かわいそうだね」って一緒に泣けばよかったのか?

ダンナが態度には出さないだけで、本当はすごく心配してくれてるのはわかってたはずなのに、わざとわからないフリをして、もっともっともっと、夜も眠れないほど、ウツになるほど心配してほしかったのかもしれない。


そんな風に2人で落ちてても、悪い方にしかいかないって、今ならわかる。

一生懸命明るい話題をふって、笑って、楽しそうに生活してくれてたのが、ダンナの優しさだったのに。

気づけよう、当時の私!


そんなこんなでどん底に落ちていた私は、死にたくて仕方がなかった。

でも、ガンで死ぬのだけはイヤだったの。

痛くて痛くて、体にいっぱいチューブをつけて、苦しみながらちょっとづつ死んでいくなんて、考えただけで死にそうになるぐらい怖かった。


だから、思い立った。

ガンで死ぬ前に、自分で死のう。


バカな私。

痛くなくて、怖くない死に方。

そうだ。お酒を飲んで、酔っ払って、睡眠薬飲んで、雪山の中で寝よう。

あ、でも、もう冬が終わっちゃった。

じゃ、次の冬になったら、雪山行って死んじゃおう。


バカな私。

どうせ死ぬんだから、もうイイヤ。

って思った途端、ココロがスゥ~と楽になりました。


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私の頭は全然働かないまま、CTとMRI検査の予約、それから前日に夜間救急に飛び込んでつめてもらった止血綿の確認。


「術後はねー、どうしても出血しちゃうことがあるのよ。

だから、ちょっとぐらいなら大丈夫・・・な、は、ず・・・」


綿を取り出したところで止まるW先生。


「ちょ、ちょっと、休憩しよっか。このまま待っててくれる?」


足、ガバッて開いたままなのに!?

なんで休憩?


と思ってたら、壁の向こうからW先生の声がした。


「あ、もしもし先生、Wです。

円錐切除された患者さんなんですけど、患部の出血が・・・ゴニョゴニョ・・・どうしたらいいですか・・・縫ったほうが・・・ゴニョゴニョ」


イヤーーーーー!!

ちょっとまって!

やばいの!?やばいの、ねぇ!?縫うの!?

しかもアンタよくわかんないの!?

肝心な部分聞き取りにくいし!


告知のショックでボヘ~~っとなってた頭が、更なるショックでちょっと働きだす。

内診台の上で、動悸最高潮。

傷が開いたんだ。調子よくいってたのに。

なんてこった!


そう思ってるうちにW先生が戻ってきて、何も言わずにまた綿をギュッギュッと詰め込んだ。


「あのね、明日また様子を見せにきてもらえるかなー。今日はもう帰っていいからね!」


本当かよ~~~~!

アンタ、さては結局よくわかんなかったんでしょ!


貧血でぶっ倒れる自分を想像しながら、怖々帰りました。

何かの拍子にドバーー!!って血が出てきたら怖いので、家でおとなしく寝る。

正直、W先生に対しては不信感でいっぱい。。。



翌日再び外来へ行くと、W先生と偉そうなオジサン先生がいた。

2人で私の股を覗き込む。


「どこどこ?どこが切れてるって?

なんだ、これのこと?動脈じゃないよ!縫わなくていいよ!」


「でも、なんかジワ~~っとでてきてるし・・・」


「動脈だったらピューー!!ってでてくるよ!問題なし!」


忙しそうなオジサン先生はW先生を一括、ドタドタど診察室から出て行った。

W先生、ちょっと不機嫌顔。

患者の前でしかられたら、立場がないだろうなぁ。

ちょっとかわいそうになる。がんばれ、W先生!


止血綿をつめてもらっている間、W先生にもう一度説明を求めた。


私が一番怖かったのは、やはり「腺ガン」という言葉。

以前クリニックRの先生から、「腺ガンだったら子宮摘出かもしれない」という話を聞いていたこと、

その時にネットで、「腺ガンは転移・再発が多い種類」という情報を見てしまったこと、

だから絶対に腺ガンだけは嫌だったのに、昨日の腺ガン告知。


どのくらいの病状なのか?

子宮は残しても大丈夫なのか?

再発するリスクはどのくらいあるのか?


「ちょっとわからないの。CTとMRI検査が終わったら、詳しい先生から説明があるから、その時に聞いてもらえるかな。」


だめだこりゃ。。。

がっくり。


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