その後のEOS-R1のセッティングと撮り方(モタスポ) | 木馬の四方山ばなし

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趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

既報の様に、スポーツランドSUGOで全日本ロードレースを撮ってきた。
今回もEOS-R1をどういう設定でどんな風に使うとオイラのヘボな腕を補ってくれるのかを考えながら撮ってきた。

設定項目のテーマというか違いを試すのは下記。
1:全域トラッキングのオンオフ
2:明瞭度の設定
3:各機能のボタンへの設定とその使い勝手の検証


使ったレンズは全てEFレンズ。

・・・と言うよりもそれしか持っていない。(^_^;

500mmf4(1型)、100-400mm(2型)、300mmf2.8(1型)の3本だ。それとEFテレコンのx1.4とx2。
100-400には2倍テレコンは使えないのだが、今回は久しぶりに虫干しをかねてサンニッパを使うつもりで、2倍テレコンをつけて600mmf5.6の状態でAFがどの程度動くか確認したかったのだ。
ちなみにマウントコンバーターはNDフィルタが入っているタイプ。今回はプレスエリアからの撮影だったので網消しのために絞りを開ける必要も無かったのだが。(苦笑)
3月のスーパー耐久で使い始めてから、カメラの設定やレフ機との使い方の違いなどをいろいろ検証して来た。

『EOS R1のボタンセッティングともろもろ』

 


『EOS R1のセッティング・・・・2輪編』

 


『EOS R1の各種設定と使い方(モータースポーツ撮影)』

 


『EOS 1DXmark2とR1』

 


こんな感じで試行錯誤してきて、だいたいの機能はわかってきた。そしてモータースポーツを撮るときに最適なセッティングがどうなのか?あるいは頻繁に変更する機能はなんなのかはだいぶ絞り込めてきた気がする。(´ー`)┌フッ

今回の撮影開始時のボタンのカスタマイズはこんな感じだ。

まずは背面ボタン。

1:黄色の丸
デフォルトはAFポイントを選択出来るようにアクティブにする機能だが、選択出来るAFを一点AFトラッキングONと一点AFトラッキングOFFの二つだけにしておき、なおかつこのボタンを押すと直接AFモードが切り替わるようにした。押す度に切り替わる。

下の写真のように一点AFトラッキングON一点AFトラッキングOFFの二つしか選択出来ないようにしてある。(^-^)v



2:赤色の丸

本来は動画撮影時に使用するボタンだが、全域トラッキングのオンオフを切り替えられるようにしてどういうシチュエーションで使うと効果があるのかを検証した。押す度にON/OFFが切り替わる。

3:緑色の丸

本来はAF-ONボタンだが、これを瞳AFに代えてある。

4:茶色の丸
撮影データを保管するフォルダを小分けするために、フォルダ作成の機能を割り当ててある。

5:ジョグダイヤル中央のSETボタン(オレンジ色)
 デフォルトのままだが、視線入力のON/OFF切り替えになっている。


ボディの上面にある照明ボタンには前回とおなじく、追従する被写体(人物、動物、のりもの)を割り当ててある。頻繁にはいじらないのでここで十分。
逆に撮影のための設定ではないが、撮影中に頻繁にフォルダを作成して撮影画像がひとつのフォルダに何珀枚も入らないようにするために、フォルダ作成機能は操作しやすいボタンに割り付けたというわけだ。(^-^)v

また、スポット検出(乗り物に追従する場合はヘルメットを検出する)は常時ONで撮影をスタートした。


土曜のあさイチからいろいろ試しながら撮影した。土曜日は雨は降らず、ずっと曇り空。そして日曜日は11時くらいまでは霧雨が降っていて路面はウエット。その後、徐々に乾き始めたが、部分的にウエットパッチが残るコンディションだった。


まずはAF選択。
一点AFでのトラッキングON/OFFをボタンのプッシュで切り替えられるようにしたのは正解だったようだ。縦横のどちらにも同じような位置にボタンがあるので縦位置での撮影中でも切り替えられるのは◎だ。
2輪を撮る前提ならば、選手をピンで撮るときは一点AFトラッキングONで、スポット検出もONのままが使いやすく感じた。ヘルメットの検出精度の高さはすごいの一言だ。(゜Д゜)

但し、走行セッションの合間に、赤松巨匠とお話をさせて頂いているときに、コーナーのアウト側からの撮影の時はスポット検出をONにして居ると、ヘルメットにピントが行くが、カウルなどは手前になるため、
あとピン気味になるときがあるから使い分けているということを聴き、なるほどと思った。被写界深度が十分深ければどちらでもさほど気にならないかもしれないが。
オイラのようなアマチュアは金網越しの撮影となることが多いが、網消しのために絞りを開け気味にせざるを得ないときは状況によって使い分けたほうがよさそうだ。(^-^)v

お次は全域トラッキングのONとOFF。
いろいろ試してみたが結局違いは全く分からなかった。orz
土曜の朝イチのセッションからしつこく試して見た結果もそうであり、そろそろこの機能には見切りをつける気になった。(苦笑)
ちなみに赤松巨匠も全域トラッキングに関してはあまり有効に使えそうな印象は持っていなさそうだった。バキッ!!(-_-)=○()゚O゚)アウッ! 

上記の内容を受けて、走行セッションの合間にボタン設定を変更した。赤丸のボタンにはスポット検出のOn/Offを割り付けたのだ。全域トラッキングはONのままにした。


これだと明らかにヘルメットを追った方がいい場合と、面で押さえた方がいい場合をすばやく使い分けられる。(^-^)v

土曜の午後の撮影と、翌日もそのまま撮影したが、いい感じだ。少なくとも2輪を撮る設定は大体決まってきた感じだ。(^-^)v

ちなみに知り合いのプロカメラマン数人に聞いてみたが、誰に聞いても視線入力を使って居る人はいなかったなぁ。

やはり企画倒れだな。(´ー`)┌フッ

個人的にはAFが動作を始めたら、視線位置を表す黄色い二重丸がファインダー内をチョロチョロするのが鬱陶しいので消えるように設定可能にして欲しい。そうすれば最初の合焦位置を視線で誘導できるのでもしかしたら使えるかもしれない。

最もそもそもの視線入力でAFポイントを誘導する精度と速度がまだ不足しているように感じるが。(苦笑)
それにマルチコントローラー(ジョイスティック)を押すとAF選択ポイントがファインダー中央に戻るのだが、AFトラッキングを使うときでも、この中央AFポイントで撮りたいものをとらえてからシャッターを半押ししてAFを作動させて、撮りたい構図になるようにレンズを振ったほうが最初のAFのとらえが明らかに速い。(^-^)v

それから別の設定項目の評価の話だ。

撮影時のフィーリングでの評価だが、
サーボAF特性をCaseオートのままで、特性を標準から俊敏に変更してみたがあまり御利益は無いように感じたのでとりあえず、標準に戻した。(^_^;
これは継続検討だ。特にブラインドから突然飛び出してくるものを撮る時などは変更が有効になるかもしれないので。

さらに別の設定項目、
明瞭度。

上に貼ったリンクでも書いたが、S耐ともてぎ2&4の画像をみていてどうも画像が眠く感じたので試しに変更してみた。後処理のレタッチでシャープネスを増すよりは画像劣化が少ないという話をどこかで読んだ気がしたので。(^_^;
違いを判別しやすくするためにプラス2にしてみた。(^-^)v
これは帰宅後に画像を見てみないことには何とも言えないので現場ではそのままとり続けた。(笑)
そして、帰宅後少しだけ画像をみた。
現時点ではデスクトップパソコンでNGカットをはねるだけの作業をわずかにやったレベルだが、
わりとよさげ。(^-^)v

プラス2としたのでやり過ぎ感があるとイヤだなと思って居たが、NGカットを削除するだけの作業の中で見ている範囲では特に問題なさそうだ。もう少し使ってみてやりすぎ感があるようならプラス1にするのもありかもしれない。
これも継続して経過観察だな。(´ー`)┌フッ

それからもっと基本的な設定項目。

電子シャッターとメカシャッターの話。
これまで2イベントで2輪、4輪を撮ってみたが、電子シャッターだけで十分であり、メカシャッターを使う必要はなさそうだ。
だから今回も電子シャッターオンリー。

そしてメカシャッターだと機械的な耐久限界が来てしまうのにためらいがあって、従来のメイン機だったレフ機ではやたら滅多には連写はしなかったが今回はお構いなしで最高速での連写設定だった。バキッ!!(-_-)=○()゚O゚)アウッ! 
さすがにオネーサンを撮る時だけは連写はやめたけどね。(´ー`)┌フッ

ま、そんなわけでメカシャッターと違って、電子シャッターは気兼ねなく使えそうな気がするのでバンバン撮っていた。(苦笑)
はじめは連写時の最大コマ数を20コマに制限していたが、連写速度がかなり速いこともあり、途中で止まってしまうので制限無しに変更した。バキッ!!(-_-)=○()゚O゚)アウッ! 

そのせいで土日共に撮影データの容量は160GBくらいだった。(爆)

このくらい連写するとあとで観るのは大変だが、撮りたかった構図近辺でのカットを複数撮ることができる。(^-^)v
それでも連写の効果はかなりあり、スローシャッターで撮っていても、あたりカットとまでは言わないまでもネタレベルでは使えそうなカットが増えている気がする。(笑)

下手な鉄砲は数打っても当たらないものだが、素人なりに一生懸命狙っていればたまにまぐれ当たりはありそうだ。(爆)
もっともそれ以上にひと目見ただけでNGという失敗カットを大量生産しているのだが。バキッ!!(-_-)=○()゚O゚)アウッ! 

今回は撮り方でも工夫というか意識して練習したことがある。

AFトラッキングはほとんどの場合はONの方がいいのだが、スローシャッターの場合が特にそうだが、ファインダーの中で撮りたいものがどこに来た時の絵を撮りたいのか、構図をイメージしつつ、その場所にAFポイントがきちんと居続けて、撮りたいものが流し撮りの芯になるように練習した。

ファインダー内には9分割のグリッドラインを表示させているのでそのグリッドラインとAFポイントの位置関係を意識しながら、キープ出来るようにレンズを振る練習?をしていた。(爆)
もう少し正確に表現するならば、AFトラッキングがONならばAFは勝手にターゲットを追い続けてくれるのでAFポイントがどこに居るかは無視して、意識は流し撮りの芯にしたい部分に集中して、それを9分割グリッドラインを目安にしながら極力同じ場所にとどめるようにしたのだ。
丸2日練習したが、できるようになったとは到底言えないが、少なくともカメラ自体の扱いには慣れてきたので今後の精進次第だろう。(苦笑)

さらに話は変わるが電池の話。

純正のLP-E19は2ヶ持っているがバッテリーの持ちに不安を覚えたので中華の互換バッテリーを追加で2ヶ購入して使っている。
今回は土日ともにかなりの枚数を撮影したのでそれなりに電池の消耗があったが、初日は純正で丸一日交換せずに撮ることができた。(^-^)v
しかし、2日目は中華を使い始めたところ、午後に入って残量がだいぶ少なくなっていた。
純正バッテリーに較べると中華製バッテリーの方がいくらか容量が少ないのかもしれない。まあ、中華あるあるだが。(´ー`)┌フッ

今回の撮影枚数を考えれば、満充電で撮り始める前提ならば、1ヶ予備をポケットに入れて持っていれば1日は十分使えるのでOKだ。

まあ、そんな感じでだいぶR1の使い方とセッティングが判ってきた。(^-^)v


ちなみに撮る対象がでかい4輪、特にハコの場合はAFはトラッキングONではなくて固定で使った方が、きっちりと手前のヘッドライトにあわせられると思う。
2輪でもスタート直後を正面に近いアングルで撮る時は、撮りたい選手に必ずしもAFポイントが合うとは限らないのでこれまた1点固定で撮る方が良さそうだ。サーキットレースならば大体通るラインはわかっているのでその時の構図をイメージして、つかうAFポイントを決めれば済む。

そもそもレフ機では当たり前のようにやっていたことをまたやるだけのことだ。(´ー`)┌フッ

最後に現時点でのボタンセッティングだ。SUGOでの撮影終わりからさらに少し変更した。(^_^;


1:黄色の丸
 選択出来るAFを一点AF固定と一点AFトラッキングオンの二つだけにして、ボタンを押すと直接AFモードが切り替わるようにした。押す度に切り替わる。変更無し

2:赤色の丸

追従する被写体の切り替え(なし、人物、動物、乗り物)。

SUGOでは途中からスポット検出のON/OFFに割り付けたが、こちらに変更。これをいじるにはファインダーから目を離さないとできないが問題ない。

3:緑色の丸
瞳AF。変更無し

4:茶色の丸
撮影データを保管するフォルダを小分けするために、フォルダ作成の機能を割り当ててある。変更無し

5:ジョグダイヤル中央のSETボタン(オレンジ)
 デフォルトのままだが、視線入力のON/OFF切り替えになっている。変更無し

 

6:水色の丸

デフォルトははAEロック機能だが、スポット検出のON/OFFを割り付けた。SUGOでは動画撮影用のボタン(背面の赤丸のボタン)に割り付けて試したが、やはり縦横のどちらで構えているときにもファインダーを覗いたままでON/OFFできる方がいいのでこちらのボタンにした。トラッキングのON/OFFを割り付けたボタンの隣であり、ファインダーを覗いたままでも使いやすそうなので。(^-^)v

次はボディ上面のボタンだ。

7:赤色の照明ボタン
 デフォルトのままの照明に戻した。SUGOでは追従する被写体の切り替えを割り付けたがやはり鈴鹿8耐のように暗い中での操作を考えるとデフォルトの機能の方が戸惑わないので。

8:M-Fnボタン(黄色)
スポット検出をON/OFFできるようにした。上述の6のボタンの方が使いやすいと思うが念のため。いずれ違う機能を割り付けることになると思う。

 

さらにボディ前面のボタンセッティングだ。

9:前面の黄色の丸
全域トラッキングのON/OFFを割り付けた。おそらく使わないとは思うが一応必要に迫られたときに切り替えられるようにしておいた。もっとも全く違いが実感できないのでずっとONのままだと思うが。(苦笑)


以上が変化点であり、最新の設定だ。

おそらくこれでモータースポーツ撮影をする分には問題ないと思う。(^-^)v