2ストエンジンのバイブル | 木馬の四方山ばなし

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その昔、現在MotoGPと呼んでいる2輪ロードレースのトップカテゴリーがWGPと呼ばれ、500㏄が排気量上限だった時代を席巻したマシンがある。
ホンダのNSR500だ。
そのエンジンをつぶさに取材し、また2サイクルエンジンでいかに高出力を得るかについてのノウハウを聞き出してまとめられたのがこの本である。


つじつかさ氏が書いたものだ。左は初版。1995年に出版された。オイラは出版されてすぐに購入した。
あれから30年近くが経ったが、先日、この本が再販されていることを知った。
もともとは
グランプリ出版というところが出したものだが、たしかグランプリ出版はずいぶん前に倒産したという記憶があったが、再販されたものもグランプリ出版からの販売だった。(^_^;


ネットで調べてみたところ、倒産したという事実は無いようだ。噂だったのかもしれない。(苦笑)

いずれにしても上述の本だが初版を持っているとはいえ、オイラの
2ストエンジンに関するバイブルともいえる存在なので思わず再販されたものも買ってしまった。(^_^;

初版は2500円。(当時は税金はなかった。)
再販版は3600円+税=3960円

書籍も高くなったものだ。(´ー`)┌フッ

ちなみに排気ガスや燃費の悪さゆえに今では市場からほとんど駆逐されてしまった感があるが、2ストエンジンは軽量コンパクト、高出力という意味では魅力的であり、そのシンプルな構造でいかに性能を引き出すかというノウハウはこの本を読むと大体わかる。
逆に言うならば、4ストエンジンの理論や構造について語っている本は山ほどあるが、2ストエンジンについて同様な解説をしている本はほとんど見たことがない。その意味では非常に貴重な本なのだ。

ちなみに4ストエンジンは、精緻なメカニズムに裏付けされた各部品の役割が比較的はっきりしており、目指す性能を出すためにはどの部品をどうすればいいというのが論理的に導かれる。
本田宗一郎は4ストエンジンが好きで、2ストのことを
『竹ずっぽ』と呼んで見下していたという話を何かの本で読んだことがある。
かくゆうオイラは学生時代からの筋金入りのエンジンオタクだが、若いころは理詰めで性能を追求できる4サイクルエンジンが好きだった。しかし、2サイクルエンジンのメカニズムに触れてからはどちらにも捨てがたい良さがあると思っている。

さらに言うならば、2スト、4ストという区分とは少し異質だが、ロータリーエンジンも好きだ。

レシプロエンジンとはちがうメリットもデメリットもあるが、エキセントリックシャフトで偏芯させているとはいえ回転体だけで構成されたエンジンはやはり魅力である。

話が脱線したが、今後はラジコン用などのホビー用途以外からは2サイクルエンジンは完全に消えてしまうと思うが、その技術や理論はオイラの中にとどめておきたい。
そんな思いもあって、初版を持っているにもかかわらず、再販版を購入してしまったというわけだ。(^-^)v