盆栽キング号・・・不具合の原因 | 木馬の四方山ばなし

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真の原因の事を英語でRoot Causeと呼んでいる。正しい表現なのかはわからないがインド人と様々な問題を調査しているときに頻繁に使って居る表現だ。

そして、盆栽キング号に次々に起きた不具合もそれぞれのRoot Causeをようやく突き止めることが出来たようだ。v(∩_∩)

 

もともと盆栽キング号の持病のひとつに左クランクのゆるみというものがある。
これは盆栽キング号の固有の問題ではなく、同じクランクを付けているグレートパンダ号でも起きている。

これらの2台には
suginoのクランクを付けてある。
バラ完当時に自分の脚力を考えて小さいホイール=スプロケットがついているクランクを組むことにしたのだ。
それ以前はいわゆるコンパクトクランクを使っていた。50/34Tというやつだ。

だがド貧脚のオイラとしてはインナーが34Tではやはり登りがしんどかったのだ。

そこでいろいろ探した結果、suginoのクランクで46/30Tというものを見つけたのだ。

suginoクランクはかなり高い。少量生産ゆえなのかもしれないがとにかく高い。それでも背に腹は代えられず導入したのだった。(^_^;

ただし、左クランクアームのシャフトとの勘合部が
6角スプラインであるがゆえに勘合精度が甘くてペダリングによって揺さぶられるからだと思うがゆるみが出やすい。
少なくともオイラはそう分析している。(´ー`)┌フッ


バラ完当時から5年が経過しているが、既にオイラの使っているモデルは旧モデルになってしまったようだ。

これのセンターボルトは15㎜ボルトだが、最新モデルは18mmにサイズが上がっている。6角スプラインもインボリュートスプラインに変更されている。
おそらく
イヤ間違い無く緩み対策なのだと思う。(´ー`)┌フッ


センターボルトが新品の時は比較的緩みにくいが、組みバラシを繰り返すと途端に緩みやすくなる。ねじロック剤を塗布しても決定打にはならない。


ちなみに以前、グレートパンダ号でとにかく緩まないようにとねじロック剤とたっぷり塗布したところ、はずすときにレンチをかける6角穴が崩れてしまい、えらい目にあったことがある。(爆)
それ以降はねじロック剤はつけるにしてもほどほどにしているのだ。(苦笑)

前置きが長くなったが、このところ起きていたペダル軸のゆるみと並行して左クランクのゆるみも定期的に出ていたのだが、先日、いったんクランクを抜いてから洗浄してきちんとねじロック剤を塗布して組みなおした。
これで当分は大丈夫だと思っていたのだが、わずか1日、通勤しただけでごくわずかだがゆるみが出ているフィーリングになった。
帰宅後、半信半疑でセンターボルトを回してみたところ締め緩めのどちらにもするする回る。。

あれれ??

そう思いながら締めこんでみたところ、センターボルトのフランジがポロンと取れてしまった。orz


どうやらこのところのクランクにまつわる不具合は、度重なる増し締めでフランジの付け根にクラックが入り、それが徐々に広がっていった事に起因するものだったようだ。ヽ(´ー`)ノ ハア

締めあげたつもりでいてもフランジ部がペダリングの負荷に負けて変形することで微妙にクランクアームの揺れとなり、左足に違和感を与えていたようだ。
ペダル軸部の玉押しの緩みも重なったので事態がややこしくなっていたのだと思う。
いや、むしろそれぞれの事象が影響し合っていたと考えるべきかもしれない。(^_^;
まあ、いずれにしてもすべての事象をひとつずつ消しこんでいくしかない。

一応、suginoのセンターボルトは予備として持っている。


だが、旧仕様ということもありもはやどこを探しても入手できそうな気配がない。実を言うと少し前にふと不安になり、その時点で手に入る分を買っておいたのだ。

現時点の手持ちは2ヶ。まあ、2ヶあれば当分は困ることはないはずだ。

組みバラシをしなければある程度は長持ちするとは思うが、長い目で見るといずれ部品の入手で困るときがありそうだ。


このボルトのサイズはM15x1.0だ。
試しにネットで検索したところ同じように左クランクのセンターボルトだと思うが、ドレスアップ用としてサードパーティー・・・・というかどう見ても中華っぽいがいくつか見つかった。
どこのメーカーのクランクをターゲットにしたものかは不明だが、この部分のねじサイズは15㎜、18mm、20㎜あたりである程度分類できるようだ。ちなみにshimanoのクランクはねじサイズは20mmだ。しかも樹脂製のボルトなのでこの部分の締結など初めから当てにしていないのだろう。さすがは世界のshimano。(爆)

前述の中華ボルトだが、suginoオリジナルよりも首下長さが少し短めだが試しに買ってみた。


思ったよりもオリジナルに近い。フランジ径が少し大きいが無理やり取り付けられそうな範疇だ。(爆)

 

左が中華?で右がsuginoオリジナルだ。

若干ネジ部の掛かり代が少ないのが不安ではあるがそこそこ使えそうな感じ。


早速つけてみたところ思ったよりは悪くなさそうだ。ただしボルトを締めるための工具穴が10㎜の6角レンチ用になっているため、自宅にいるときはいいが携帯ツールでは増し締めは出来そうもないが、まあ大きな問題はなさそうだ。
10㎜レンチが必要な点は不便ではあるがトルクに対する6角穴の強度バランスで言うと5mmレンチを使うsugino純正よりは安心感はありそう。v(∩_∩)

ネジの掛かり代が短めでいわゆる1dもないのが唯一且つ決定的な不安材料だが。(苦笑)

その分、多めにネジロック剤をつけても10mmレンチなので6角穴の強度は高いので何とかなりそうだ。v(∩_∩)

早速通勤ちゃりザップで乗ってみたのだが、
センターボルトを仮止めしただけでクランクアームの締め付けボルトをきちんとしてないのを忘れていた。orz

このところ次々に不具合が起きるため、対処するのが追い付かず抜け漏れだらけだ。バキッ!!(-_-)=○()゚O゚)アウッ! 


まあ、そんなわけで朝の通勤ちゃりザップの途中でどんどん緩んでしまい、ガタガタしながら会社まで行く羽目になってしまった。
バキッ!!(-_-)=○()゜o゜)アウッ! 


会社についてからクランクアームを締める5mmの6角レンチはツールボトルに入っているので、そちらは締めておいた。
さすがに10mmのレンチは持っていないのでセンターボルトは帰宅してからだ。。

帰り道は幅方向でガタガタするので、時々右足でクランクを左方向に押し付けるために蹴っ飛ばしながら走っていた。(爆)

まあ、そんなわけで帰宅後、いったん外してからねじロック剤をつけなおしてからきちんと締めた。

そして翌日の通勤ちゃりザップで確認して見た。

 

今度こそ大丈夫なようだ。v(∩_∩)

 

問題はどの程度の期間、緩まずに持ちこたえてくれるかだが。(苦笑)


まあ、すったもんだしたが、このところの
『きちんと締めたはずなのに左足がゆらゆら揺れる』という感覚はようやくなくなった。(^^)v

これでOKっ!!

そういいたいところだが掛かり代が少ないボルトでネジロック剤は塗布したもののどのくらいの期間、緩まずに走れるかは今後の課題だ。まあ、使ってみるしかないんだけど。(苦笑)

 

そんな不安もあるし、日々の通勤で使うちゃりに貴重なsuginoクランクを使い続けて消耗させるのもちょっともったいないと思い、実は少し前に世界のshimanoのクランクを買い足してしまったのだ。(^_^;



数年前に新たにラインUPに加わった
GRXというグラベルロード用のコンポに46/30Tというクランクが設定されたのだ。同じ歯数のスプロケットがあるのならば安定&信頼のshimanoを使わない手はない。(爆)

ちなみにsuginoクランクは購入時は46/30Tだったが、今は実を言うと超ド貧脚のオイラにあわせて27Tのインナーに交換してある。v(∩_∩)

 

 

このインナーは歯数差的には本来の変速キャパを超えているのだが、楕円形状でインナーからアウターにチェーンを持ち上げるところがちょうど長径になっていて、30Tとほぼ同じ半径なのでアウターにシフト出来るという仕掛けなのだ。

インナーで坂を登ると楕円形状故にクイクイというリズム変化があって意外に登りやすい。

まあ、オイラのド貧脚の範疇で、という前提付きだが。バキッ!!☆/(x_x)

 

ド貧脚対応のsuginoクランクは週末ライド用の秘密兵器として取っておきたいのだ。

グレートパンダ号につけているsuginoクランクに何か不具合が起きたときのための予備だ。

バキッ!!(-_-)=○()゚O゚)アウッ! 


まあ、そんなこんなもあり、そして盆栽キング号のフロントディレイラー用のシフトワイヤーはバラ完して以来、一度も交換していないこともありワイヤー交換を兼ねてクランクをshimano・GRXに組み替えることにした。

このGRXクランクは105グレードということもあり、あまり軽くはない。
もともと軽くはないsuginoクランクが750gに対してGRXは824gもある。(苦笑)

 



まあ、もともと重さはたいして気にしてないけどね。
重さを気にしていたらリアキャリアや泥除けなんてつけないし・・・・(;^_^A

そんな流れで日曜日にクランク交換、FDシフトワイヤー交換のついでにFDも5800系105からR8000系アルテグラに交換した。(^^)v

手持ちのシフトワイヤーに交換したがイマイチシフト操作が重い。

その昔、5800系105からR8000系アルテグラに組み替えたときにフロントのディレイラーの操作荷重が重くなった記憶があるが、こんなに重かったかなぁ。。

シャドーデザインになって特にFDの引荷重が重くなったのは事実だったがここまでだったかどうかは忘却の彼方だ。バキッ!!☆/(x_x)

 

そのうち、コーティングをしてあるシフトワイヤーを買って交換してみるかなぁ。

 

ま、通勤であればよほど疲れているときか、意図的に作動確認をしたいとき以外はインナーにはシフトしないのでとりあえずは問題ない。

 

まあ、そんなわけでFDをR8000アルテグラに交換し、シフトワイヤーも新品交換。そしてクランクはGRXに交換する作業が終了した。v(∩_∩)

 


だが、しかし、不具合はまだ終わらない。

しばらく前にシートポストのグリスが切れるとキシキシ鳴ると言っていたが、最近はかなり頻繁になるようになってきた。

こうなるとグリス切れとばかりは思えないのでいろいろ確認した結果、サドルがだいぶ痛んでいたことがわかった。

 

サドルを支える金属レールとサドルベースの間にはクッション性を確保するための樹脂が挟まれている。

その前側の樹脂がちぎれかけて居て、撓むたびにキシキシと音を立てていたのだ。
 

とりあえずはレールと樹脂が接触する部分にグリスを塗ってみた。

 

これで多少の延命効果があれば良いのだが。

 

最悪どうにもならなければ予備のサドルは持っているので交換するようだな。(´ー`)┌フッ

 

このサドルはたまたま春先に安く売っていたので買っておいたのだが。

まあ、出し惜しみをしても仕方ないので上述の延命の効果がなさそうならば潔く交換しよう。(´ー`)┌フッ

 

そして昨日の通勤ちゃりザップでGRXクランクをデビューさせた。
当たり前だが、
特に可もなく不可もなし、である。(^_^;
今までつけていたsuginoクランクと同じくアーム長は170mmなのでペダリングのフィーリングも同じだし、当然サドル高さもいじっていないのでポジションも変化なしだ。

あえて言うならば、見た目上、クランクアームが太くて剛性がありそうに感じるせいか、ペダルへの入力が逃げないような気がした。
あくまでもプラシーボレベルである。(爆)

かつてshimanoのR8000アルテグラのコンパクトクランクを使っていた時期があるが、当然左クランクアームの緩みなど出るはずもなく、普通に使えていたので今回のGRXクランクもトラブルフリーになってくれると通勤スペシャルの盆栽キング号としてはうれしい。
これでクランクは一件落着となるはずだが、残るはサドルのレール部の軋み音。

クッション材代わりの樹脂の端の方が少しちぎれてはいるもののメインで加重を受けているあたりはまだしばらくは大丈夫そうだ。
グリスを塗ったおかげできしきし音は少しだけ小さくなった。音が小さくなったということは摩擦抵抗が少なくなったということだ。摩耗して完全にダメになるまでの延命措置としては有効だろう。v(∩_∩)
青い樹脂のクッション材が完全に磨滅するまで使えるのか、あるいはその前にサドルがガタついたりしてしまうのかはわからないが出来るだけ使い倒してやろうと思う。
何ならホームセンターで薄いゴム板を買ってきて挟めばまだ使えそうな気もするのでいざとなったらダメもとで試してみようと思う。

そうそう、重いと思っていたFDの操作だが、帰り道で意図的にフロントをインナー、アウターに切り替えてシフトをしてみた。
結論からするとやっぱり重い。異常に重い。
ロングレバーで引っ張るタイプだった5800系105のFDの方がはるかに操作荷重は軽い。

せっかく持っているんだからとわざわざR8000アルテグラのFDに付け替えたのだが、これは失敗だったかもしれない。いや、これは何か不具合が絶対にあると言うレベルの重さだ。

近いうちにワイヤリングなどをもう一度まじめに見直す必要がありそうだ。


ま、通勤ではめったにフロントをインナーにすることはないので当分はこのままだと思うが。(´ー`)┌フッ

 

そう思っていたのだがやはりあまりにも重いのでチェックしたところ、ワイヤーの引方向を転換するプーリーのセンターボルトを締めすぎていてプーリーがきちんと廻っていなかったようだ。ワイヤーを力ずくで引きずっていたので異常に重かったのだ。

ボルトを適正なところまで緩めてOKとなった。v(∩_∩)


おまけ:
今まで盆栽キング号につけていたsuginoクランクは予備として当分はスペアパーツの箱で眠ってもらうことにしよう。
最近はsuginoクランクは以前にもまして高値で販売されている。そもそもの定価がいくらなのかすらはっきりしないが、およそ諭吉7人分くらいで販売している店が多い。それでも品切れ、入荷待ちがほとんどだし、アマゾンのぼったくりショップに至っては
諭吉9人くらい!!で売りに出しているところもある。

オイラが買ったころでも諭吉5人分くらいだった。shimanoの2~3倍だ。
ちなみに今回投入したGRXクランクは105グレードということもあり、諭吉1.5人分だ。アルテグラグレードだと2人分を超えるようだが、基本的に性能差はなく、重さがわずかに違うくらいなので105で十分だ。(´ー`)┌フッ