今回、物欲という名の煩悩に身をゆだねて、グレートパンダ号にDi2システムを導入したわけだが、自分のための備忘録として、組付けからセッティングアプリ関連や実際に使ってみた感じなどをまとめておこう。
Di2の配線
結局、一言で言うならば左右のSTIとジャンクションAがそれぞれつながったうえで後はジャンクションBという単なるハブを介してバッテリー、前後ディレイラーとつながってさえいれば動く。ワイヤレス用のEW-WU111はどこに割り込ませてもOK。シマノのマニュアルには分岐ケーブルを使えとあるがこれは使わなくても大丈夫。
ネットを見ているとジャンクションBすら使わずにケーブルをほぐして、直接結線しているつわものも結構いる。(爆)
まあ、この辺りは文字通り自己責任の範疇なのでどこまでリスクを負うかは本人次第だな。(´ー`)┌フッ
そしてDi2を外配線で組む人はそう多くはないと思うが、ハンドル内部やチェーンステーを通すのは結構大変である。複数配線を通したり、ブレーキホースが一緒だったりすると難易度は上がる。
特にあとから配線を追加するのはかなり難易度は高い。
安いものではないがこれはおすすめ。v(∩_∩)
これを使って必要な配線を同時に組み付ける分にはどうと言うことは無い。
E-TUBE PROJECTに関して
・ワイヤレス用EW-WU111
スマホアプリでDi2システムに接続するためにはBT接続となるのだが、まずはスマホとワイヤレス用EW-WU111とペアリングが必要である。オイラはこれをうっかり忘れていたのでつながらなくて四苦八苦した。(^_^;
これは本来はチェーンステーの上などフレームの外に設置しろというのがshimanoの指定だそうだが、オイラはカーボンハンドル内に収納した。それでも自宅アパート内でなら安定した通信ができている。おそらくカーボンフレーム内に収納した場合も同様だと思われる。ただしアルミフレームだとどうなるのかは不明。そしておそらく鉄フレームで内蔵してしまったら通信の安定度はかなり低下すると予測している。まあ、そもそも鉄フレームでDi2を組む人はあまりいない気がするが。(苦笑)
・PCアプリ
最新のVer5は11速用の内蔵型ジャンクションAには対応していないので注意。Ver4を使う必要あり。このあたり、shimanoのソフト戦略の甘さ(いやらしさ)が出ている気がする。普通は上位互換性を持たせるのが当たり前だと思うのだが。。。
・充電アダプター兼PC接続コントローラー
アダプター本体から取り外せるUSBケーブルは断線に気をつける必要があるようだ。また、データ通信に対応していないものを使うとPCアプリがコントローラーを認識できない。orz
今回、中古で購入したものについてきたケーブルがまさにこれ。充電は出来るが通信はできないのでPCアプリがDi2システムを認識しないという不具合のトラブルシューティングに無駄な時間を要してしまった。(^_^;
さらにコントローラーのファームウエアが古くてもPCアプリが認識できない。
オイラの場合、Ver4と接続すると、ファームウエアが古いので接続できないから更新しろという警告が出た。そのくせ、shimanoの客相のアドバイスに従ってVer3で接続しようとするとバイクのタイプを選択する画面にはなるもののDi2機器を認識できず、結局何もできない。ヽ(´ー`)ノ ハア
コントローラーのファームウエアのアップデータは公開してないのかとshimanoの客相に問い合わせをしたところ、本体を送ってくれればアップデートして送り返すということだった。(苦笑)
火曜日に上記の話を聴き、すぐに発送し、水曜日にはshimanoのお客様相談窓口の担当者に届いたはずだが、手元に戻ってきたのは翌週の火曜日。
返送までに6日を要した。この辺り、窓口の応対は悪くなかったが迅速な対応だったとは言いにくいなぁ。(苦笑)
そもそも内蔵型ジャンクションAのコネクターで接続して、充電したりDi2の設定を変えたりできるのだが、このジャンクションAにある充電用コネクター形状が専用形状なのでこの無駄に値段の高い充電アダプター兼コントローラーを購入しないと充電すらできないというのがどうかと思う。普通のマイクロUSBにでもしておけば済む話だ。しかも、上述のVer5のアプリとセットで使えという最新の充電器はまたコネクト形状が違うので新型のDi2に組み替えた人はまたくそ高い充電器を買う羽目になっているはずだ。この辺りに不満を持つ人は相当多いはずだ。(-.-#)
トリムシフト
shimanoの機械式のフロントディレイラーにはトリムというポジションがある。FDの位置をわずかに微調整するものだ。
だが、Di2の場合、例えばインナーからアウターにギアチェンジするとオーバーストローク気味に動いて確実にギアチェンジをしたのち、1~2秒後に1㎜くらいFDの位置が勝手に戻るのだ。(リアのギアの位置による。トップに入っていると戻らない。)
それからリアをギアチェンジしていってチェーンラインが斜めになっていくとそれに合わせてFDがチェーンにこすれないように微妙に動いてくれるようだ。これは便利。。
メカ式だとセッティングを真面目に詰めていっても多少はチェーンをこすることは多いし、それがないにしても選択しているギアに応じてトリムを自分で操作する必要がある。
それを考えると実にらくちんだしストレスフリーだ。v(∩_∩)
走っているときに周りが静かな環境になるとシャラシャラとチェーンがこすれる音が聞こえることがよくあるがそれをトリムシフトなどですぐに解消できればいいがうまく行かないときは微妙にストレスになるんだよね。。(´ー`)┌フッ
ちなみにアウターからインナーにシフトするときは内側に行き過ぎていわゆるチェーン落ちが発生しやすいものだ。チェーンテンションが一気に下がるから起きやすいのだと理解している。メカ式の場合のインナー側のトリムはあまり動いていない感じで気にしていなかったが、電動式だと動きが分かる。どうやらインナーローターにギアチェンジするためのミニマムの移動量で確実なギアチェンジとチェーン落ちを防止したのち、やはり1~2秒後くらいにさらに奥側にわずかに動く。おそらくチェーンのこすれ防止だろう。
シフトモード
モードは3つ有るが、オイラはセミシンクロが一番使いやすいと感じている。マニュアルモードでも良いのだがセミシンクロならフロントディレイラーを操作した時にワンテンポ遅れてレシオ差が小さくなるようにリアを1段だけ自動でシフトしてくれる。
フルシンクロはギアの丁数をマニュアル入力できず、チェーンホイールの歯数が違うものしか選べないので論外だ。(´ー`)┌フッ
新型Di2が出た今となっては旧型ではあるが、初めて使ってみるといろいろ発見があるし、よくできている。
しばらくは新しいおもちゃで遊べそうだ。v(∩_∩)
ちなみにレバーボタンのセッティングは基本的にメカ式シフトと同じになるようにして居る。両方に乗るから混乱するのを防止するためだ。
それでも、スイッチボタンの位置が微妙に違うのではじめて乗った日はUPとDOWNを押し間違えていたけど。。。(^_^;
だが、距離は短いが既に4日ほど乗ったところ、ほぼ間違いは無くなった。
そしてちょっとした勾配の変化や風の抵抗でまめにギアチェンジをしてもまったくストレスが無いのでオイラの様に脚力も体力も無い人間にとっては常に適切なギアを選べるので楽だし、楽しい。