ワールドヘリテージツアー・2日目 | 木馬の四方山ばなし

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趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

12月28-30日の日程でオーランガバードを拠点としてアジャンターとエローラを観光してきた。

どちらも言わずと知れた世界遺産である。

オイラはインドに来るまで知らなかったけど・・・・

 

まあ、そんなわけで以下の与太話は29日の分だ。

まだ2019年であることを念頭に置くように・・・・(´ー`)┌フッ

 

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朝・・・・。

6時半起床。

夕べはチェックインが午後10時と遅かったこともあり、ミニバーのビールを飲んですぐに寝てしまった。

ホテルはまあまあ。

https://www.vivantahotels.com/en-in/aurangabad-maharashtra/

いちおう、五つ星とあるが・・・・(^_^;

 

晩飯抜きだったため、腹が減っており、早々に朝食に行く。

高いホテルだけ有って、お客は欧米人もしくは金持ちインド人が殆どだが、中国人のグループの他に日本人の家族連れもいた。

朝食はお約束のバイキング形式である。
欧米人の老夫婦のうち、奥さんがお粥を覗いていかにも嫌そうな顔をしていたのが面白かった。

昔はバイキングだとつい食い意地が張ってしまい、取り過ぎたものだが今はそんなことはない。目についたものを少しずつとってくる。

それでも足りなければまたもらってくれば良いだけだ。(´ー`)┌フッ

 

出発は8時。

日本語の出来る現地人ガイドとドライバーが迎えに来て、今日の目的地であるアジャンター石窟へ向かって出発だ。

アジャンターは
デカン高原にある・・・と言うよりも、ムンバイの東側の広大な面積の丘陵地がデカン高原である。

むろん、名前は聞いたことがあったが帰宅後にWikipediaさんに詳しく教えてもらったのは言うまでも無い。バキッ!!☆/(x_x)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%AB%E3%83%B3%E9%AB%98%E5%8E%9F

 

移動途中の村の風景を見ていると牛の角に色が塗ってある

ガイドが言うには秋のお祭りの時にツノにいろんな色を塗るらしい。(デワリとかダシャラの他にも地方ごとに小さな祭はいくつもあるようだ)

インド国旗の色を塗る事が多いらしい。目的は不明だ。バキッ!!☆/(x_x)

 

牛はヒンズー教では聖獣とされているが、シヴァ神の乗り物なのだそうだ。

もっともヒンズー教の場合は殆どの動物は神様とされているようだが。

 

このデカン高原というのは大昔の火山によって出来たらしいが、柔らかい玄武岩で出来ているため、手彫りの石窟が沢山あるのだろう。

有名なのはアジャンターとエローラだがガイドの話では、ムンバイからアジャンターあたりまでの間には無数の石窟があるらしい。
 

アジャンタに到着。

きれいに整備された駐車場で車を降りたら、入り口まではバスで移動する。

昔は入り口まで車で行けたらしいがさすがに遺跡の保護や大勢の観光客を裁くのには無理がある。

駐車場からバス乗り場までの間は、お寺の参道沿いにある仲店みたいな感じで賑やかなお土産屋さんが沢山ある。

そこを通り抜けると乗り場だ。

ガイドが言うにはこの駐車場の整備には日本のJICAが一役買ったそうだ。


入り口までの間や中に入ったところにはこうしたお菓子を売る屋台が居る。

新聞紙をコーン状に丸めて筒を作り、その中に色とりどりのお菓子を入れてくれる。

日本でも昔は何でも新聞紙だったなぁ。。。。焼き芋屋さんとかは今でもそうなのかな??

 

アジャンター石窟はその昔のイギリス統治時代にイギリスのなんとかってオヤジが虎刈り、じゃなくて、トラ狩りに来て見つけたそうだ。

発見したのが1819年。ちょうど200年前だ。

紀元後4、5世紀の石窟や壁画が残っているのは長い間ジャングルに閉ざされていたお陰なのだろう。

最初に見つけた石窟?の壁にはそのジョン・スミスとか言うオッサンが落書きした名前が残っている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E7%9F%B3%E7%AA%9F%E7%BE%A4

 

石窟群がある場所までは入り口から急な石段(もしくは坂道)を5分程度のぼる必要がある。

脚の悪い人や足腰の弱った老人向けに籠?が有る。1600ルピーだ。

しかし、ただでさえ足場が悪く細い通路や石段を上がるのに輿で担がれると視線が高くなり、高い場所が苦手なオイラには恐怖だ。(苦笑)

下の写真は広い道だが遺跡群の目の前の道はさらに細く、場所によっては人がすれ違うのも難しいほど細い石段なのだ。。。(^_^;



渓谷沿いの切り立った断崖に沢山の石窟が彫られている。

何でも小乗仏教の時代の石窟と、その後の大乗仏教時代のものがあるそうだ。

小乗仏教は瞑想に重きを置き、仏像を拝むという概念はなかったそうで、石窟もシンプルなものが多いが、大乗仏教時代のものは見事な仏像がある。

もちろん、アジャンターと言えば壁画である。

当然、つい最近までまったく知らなかったが。バキッ!!☆/(x_x)

いずれにしてもすごいのはいくら柔らかい玄武岩とはいえ、蚤と槌だけで岸壁の岩を掘り抜きつつ、様々な欄干、桟敷、仏像などを彫りだしたと言う事だ。

岸壁を掘り進んでこの空間と装飾を彫り上げた上に壁画を施している。

奥には仏像まで彫ってある。当然仏像の周りの部屋も掘り出したものだ。

 

 

こうして柱のレリーフも単に柱に彫り込んだわけではなく、絶壁をくりぬきつつ彫り上げたものだ。(驚)

 

 

圧巻なのはここ。上の欄干の向こうには通路が作ってるし、天井は木造建築の屋台骨を模して石を彫り込んである。

こうしたものはすべてまずは横穴を掘り、背丈の範囲で掘り広げて細工を施しつつ、だんだん彫り下がって来るそうだ。

この石窟は高さは10m以上はあるし、奥行きは4、50m。幅も20m以上有る。

 

宗教のちから、おそるべし。。。。

 

仏教の聖地だけ有ってお坊さんのグループも居た。

後ろの木はガジュマルの木。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%9E%E3%83%AB

 

チベットのお坊さんかと思いきや、ベトナムからの団体旅行らしい。お坊さんには違いないみたいだけど。(^_^;


ここは渓谷だけ有って自然が豊だ。小鳥は多いし、猿も闊歩している。

 



そのまま出口に向かって下ってくる道沿いにもいろんな物売りが居る。土産物の他にグアバ、パイナップルなどなど。。。

やはり、デリーと違って、デカン高原は南国風情が増してくる。


入り口付近のレストランでガイドと合流し、ランチの約束だが少し時間が早かったのでブラブラする。

 

物売りは多いがデリー周辺の観光地に比べれば、幾分淡白で、無視するか、いらないと2回くらい言うとついてこなくなる。

だが、中にはしつこいのも居て、いい加減鬱陶しかったので、

しつけぇ~んだよっ!

と怒った顔を見せたら居なくなったけど。

 

だいたい売っているものは何処の観光地に行っても同じ。
ガイドブック(日本語版が結構売っている)、置物、アクセサリーなどなど。

あとは笑ってしまうのが
マグネット 
水道工事の業者がよくポストに入れるのと同じようなやつに写真を貼ってあるだけのやつ。(爆)

時間までベンチに座っていると、歩きながら猿に餌をやるバカがいるから群がってくる。



ベンチの左横に座っていたやつが奴が自撮り棒で撮り始めた。

撮るのは結構だが、オイラの目の前に自撮り棒を延ばしてきて、さらにことも有ろうかオイラの膝の上に手を乗せて安定させようとしやがった。

失礼にもほどがある。(-.-#)

超高速貧乏揺すりをしてやったのは言うまでもない。v(∩_∩)

昼飯は石窟の入り口にあるレストランだが、約束の場所に行ってもガイドが居やしない。

仕方ないから電話しようと思って気づいた。ガイドの電話番号聞きそびれた。(^_^;

仕方ないので昨日の空港での出迎えガイドに電話しようとしたら圏外・・・・・orz


そこいらを歩いても圏外のまま。

 

む~ん。これではひたすら待つ以外に手はない。。。ヽ(´ー`)ノ ハア

約束は1時45分だった。その時間にレストランを予約しておくと言っていたのだ。

レストランの中を見て歩くが気配もない。仕方なく入り口で待っていると2時になってようやく現れた。

 

しかも言うに事欠いて、1時45分から2時の間に待ち合わせだったとか言いやがる。

さらにはなんども電話したと言い張るが、てめーの電話だって圏外だろーが。

まあ、この国は全てがこんな調子だから今更驚かないけど。
物事の決め方がいい加減なのだ。

 

しかもいざ食事となったら予約などしているわけもなく、チョー適当に空いてる席に座らせやがった。(苦笑)

まあ、良いさ。(´ー`)┌フッ

 

食事がくるのを待っていると突然日本語で話しかけてきたにーちゃんが居た。

ちゃっかり隣に座って話しかけてくる。(^_^;

まだ若い。

話につきあっていたら、17才だという。ひとりでインドに旅行に来たらしい。年末年始の休みを使っての旅行だろう。10日間だそうだ。

昨日ムンバイについて夜行バスで一晩かけてアジャンターまで来たそうだ。

その行動力と勇気には脱帽だ。オイラがその年の頃はせいぜいオートバイで日本のあちこちへツーリングに行くのが関の山で海外へ行くなどとはこれっぽっちも考えなかった。

何でも海外のひとり旅はこれが初めてではないらしい。いやはやすごいね。。。


そんな中での会話。


若者:インドで食べたもので一番美味しかった物はなんですか?

 

オイラ:日本食(笑)

 

まあ、あまりインドの知識も無いようなので、にわかインド人のオイラがいろいろレクチャーしてやったのは言うまでも無い。バキッ!!☆/(x_x)

食事を終えて3時くらいに帰路につく。また悪路を3時間のドライブだ。いくら後ろで寝ているだけとはいえ、道が悪くてガッコンガッコンくるから腰が痛くなる。(爆)

そういえば、デリーやその他の地域でも犬をよく見かけるが総じてインドに居る犬はかわいい顔をしている。柴犬系の顔だ。

タイに居る犬はハイエナ顔でちっともかわいくないがインド犬はかわいい。

今回は季節的なものなのか地域的なのかは不明だが子犬を結構見かけた。かわいいものだ。

それとデリーでは茶色いのしか見なかったがオーランガバード周辺ではくろ毛やぶちも居たなぁ。。。


6時過ぎに無事にホテルに戻り、ゆっくりシャワーを浴びたあと、夕食だ。

 

今回はパソコンはないし、タブレットも持って来なかったので午後10時には寝てしまった。