産みの苦しみ・・・ | 木馬の四方山ばなし

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すでにお披露目してしまったが、オイラには勿体ないくらいなグレートパンダ。

そのグレートパンダ・プロジェクトは春に向けてゆるゆると進めるつもりだった。
しかし既報の様に安売りの時、在庫がある内にとフレームだけは買ってしまった。(^_^;



そして現物を手にしてしまうと早く乗りたくなるのが人情というもの。
勢いに任せて組み上げたわけだ。(苦笑)

今回で3台目となるバラ完。
特に問題は無いと思っていたがけっこう手こずった。

まずはスルーアクスルが付属していなかったこと。
クイックリリースの場合は、普通はホイールに付属してくる。だが、スルーアクスルの場合はねじサイズやねじピッチ、エンド幅がいろいろあるのでてっきりフレームに付属してくるものだとばかり思い込んでいた。
だが、ようやく手元に届いたフレームの同梱パーツを確認したところ、スルーアクスルは入っていなかった。orz

スルーアクスルが無いとホイールを装着することも出来ないため、脚が立たない。
そこでいろいろ調べた範囲では、リア用のねじサイズ12mmxエンド幅142mm用のものは何種類が見つかった。マウンテンバイク用でも同じ規格を採用しているらしく、いくつか選択肢があった。
しかしフロントにあうものがなかなか見つからない。マウンテンバイクではフロントは剛性、強度のためだろうが、ねじサイズ15mmxエンド幅100mmとなるようだ。
だがロードバイク用のスルーアクスルはフロントは12mmx100mmだ。
ようやく探し当てたのがシマノの純正部品のみ。
怪しげな中華部品には使えそうなものもあったが車軸を支えるものにあまり怪しいものは使いたくない。
幸い、シマノの純正部品ならばリア用にも適合するものがあったので前後とも購入したのは言うまでも無い。

一気に組み上げてしまう気になったのは良いのだが、
最初に躓いたのがブレーキホースの配索。
購入したハンドルが内装タイプだったため、せっかくだからと色気を出して、ブレーキホースとシフトケーブルのアウターをあらかじめ通しておいたのは既報だ。

https://ameblo.jp/mokuba-red/entry-12405879814.html

だがなまじ先にハンドルに付けてしまったため、ブレーキホースをフレームに通すのがとんでもなく大変だった。
フロントもリアもキャリパー側の方が出入り口の穴径が小さかったり、形状的に通しづらいのだ。
フロントはそれでもガイドとして
ダミーケ-ブルを通しておき、それにホースをかぶせるようにしてなんとか通すことが出来た。(^_^)v
だが、リアの場合はこの方法でも距離が長すぎて難しい。さんざんトライしてみたものの断念。
大人しく、いったんハンドルからホースを抜いて、リアのキャリパー側から挿入し、必要に応じてガイド用のケーブルも駆使してなんとかヘッドパイプ近傍の出口まで通すことが出来た。
幸いにして再びハンドル内に通るのはケーブルをガイドにしてやる手法で、だいぶコツをつかんでいたことも有り、割合すんなりと出来た。(^_^)v

とりあえず、ブレーキホースが通せたので前後のキャリパーを取り付けた。
このフレームはフラットマウントだが、以前パンダ号用に間違えてフラットマウントのブレーキキャリパーを前後ともに購入していたため、いよいよ出番だ。(苦笑)
キャリパーを仮止めしてからホースの長さを合わせて取り付けていく。
キャリパー側が終わったら今度はハンドル側だ。

パンダ号のSTIレバーを外して移植するのだが、ブレーキホースをSTI側で取り外し、締め付けボルトも移植する。
外したあとはブレーキフルードを垂れ流さないように処理しておいたのは言うまでも無い。

パンダ号からSTIを外すにあたっては、あらかじめシフトケーブルも抜いておかないと取り外せない。
パンダ号フレームを今後どうするかは決めていないが、再生するにしても売り飛ばすにしても、後々の作業を考えてケーブルを抜く際に代わりにインナーガイドチューブを通しておいた。これさえ付けておけば、再び組むときにワイヤーの通しがあっという間に出来る。(^_^)v


STIを新しいハンドルに付けてブレーキラインを締め付ける。
そこまで終わればあとはブレーキフルードの充填だ。
今までクロスバイクのブレーキの交換、そしてパンダ号、キング号の新規組立で油圧ブレーキのフルード充填にはそれなりに苦労した分、若干のコツは覚えた。(^_^)v
今回はマニュアル通りにSTI側からリザ-パーカップに充填して気長にエア抜きなんて事はせず、
キャリパーのブリーダーから押し込むことにした。(^_^)v
注射器で押し込み、リザーバー側にフルードが十分に出たら、今度は吸引して内部のエアを吸い出す。
これを何度か繰り返すと、きれいにエアが抜けて充填出来る。
ブリーダー部に差し込むチューブがすぐに外れるため、言葉で言うほどスマートな作業では無く、何度かフルードをぶち捲きながらの作業となるがオイラのつたない経験では結局この方法が一番、手っ取り早いのだ。
前後ともにフルードの充填が終了したら、今度はクランクの取り付けだ。これまたパンダ号からsuginoクランクを移植する。
だが仮付けして回すと
インナーチェーンリングの締め付けボスがフレームに僅かに干渉する。
このフレームのBBが386とか言う馬鹿でっかい穴が空いているタイプなのと、suginoクランクのインナーは30Tというド貧脚仕様であることの影響だ。
対応はスペーサーを噛ませて右クランクを少し外に出す以外に方法はない。
幸い、ぶち込んだボトムブラケットにスペーサーワッシャーが付属していたため、それを入れたところなんとかクリア。
隙間は0.5mm有るか無いかくらいだが、オイラのパワーではここをしならせることは至難の業なので静的にクリアランスがあれば問題ないはずだ。


あ~、ドキドキした。(苦笑)

BBとクランクを付けたら前後のディレイラーの取り付けだ。当然これもパンダ号から移植。
チェーンも移植する。
このときにリアディレイラーの取り付け位置をうっかり前寄りに付けてしまったため、致命的なミスをしてしまった。(^_^;
テンションプーリーとガイドプーリーが本来の位置よりも前によってしまうため、相対的にチェーンが長すぎて余ってしまったのだ。
ここでよく考えれば良かったのだが、
新しいフレームはチェーンステーが短いんだなぁと短絡的に考え、チェーンを2コマ詰めてしまったのだ。orz

その後の作業で、リアディレイラーの位置が前すぎたことに気付き、修正したものの今度はチェーンが短すぎる。←あたりまえ

11速チェーン用のアンプルピンを持っていれば切ったばかりのリンクをつなぎ直すところだが、そんな便利なものは持ってない。。。
迷った末にとりあえず、チェーン周りの作業は中断し、アマゾンで新しいチェーンを注文した。

くっそー、余分な出費だ。

この日はフロントディレイラーのワイヤーだけ仮調整して、作業はそこまでとした。



数日後、チェーンが届いたため作業再開。

・・・・・とその前にリアタイヤがパンクしていることに気付いた。(苦笑)

今回はタイヤはパンダ号から移植したのだが、試しに
パナレーサーのRairというチューブを入れてみたのだ。
リアに入れる際に少しだけ噛み込み気味だったため、少しだけエアを入れてタイヤを揉み込み、噛み込みは回避したつもりだったのだが、スローパンクチャーを起こしてしまったらしい。やはり薄くて軽く、しなやかであることの代償として取り扱いはデリケートなようだ。分厚いチューブの予備はあるがせっかく買ってみたのだから、Rairの乗り味を確認したいのでチューブを取り出してパンク修理したのは当然だ。
念のため、ボウルに水を張って穴が無い事を確認したあと、再度装着した。

やはり軽くてしなやかなチューブは薄肉なのでデリケートな扱いがマストだ。(苦笑)

チェーンを取り付けてからいよいよ前後ディレイラーの調整だ。
シフトケーブルは
日泉ワイヤーというものを使ってみた。

ここでも大苦戦。
ブレーキホースとシフトケーブルがハンドルパイプの中を通ってステム近くで表に出るのだが、STI側は取り付け部と近すぎてどうにも配索の自由度が低いのだ。
ブレーキの方はなんとかなったが、
シフトの方はSTIの付け根を出たところで折り曲げられてしまうせいか、まともにシフト操作でワイヤーがでいりしない。変速不能なのだ。orz

いろいろ調べたが潔くシフトケーブルだけは外配索にした方が良いと判断し、ハンドルから引っこ抜いた。(爆)
外配索で固定し直して、なんとかシフト操作ができるようになった。(^_^)v

話が前後するが、スルーアクスルが手に入る前で脚が立たない時点で、フロントフォークのコラムはカットしてある。パンダ号と比較しつつ、サドル高さを基準にカットしたのだ。この辺りは最悪はステムで調整が利くことが分かってきたのでけっこう大胆にざっくりと行く。(^_^)v



さすがに高級ブランドだけあってカットしたカーボンパイプの肉厚は均一のようだ。

まあ、そんなこんなで組み上がったので9月最後の週末に開催されたグルメライドイベントに持っていったわけだ。
日曜日にぶっつけ本番だと何があるか分からないため、前日の土曜日に少し走って確認したかったのだが、雨のために近所を数百mほど走り、ポジションのチェックをするのが背いっぱいだった。

まあ、そんな感じで翌日のグルメライドイベントでデビューを飾ったというわけだ。(^_^)v