内蔵スモークシールドの罠 | 木馬の四方山ばなし

木馬の四方山ばなし

趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

最近のオートバイ用のヘルメットには通常のシールドのほかにスモークタイプのサブバイザーをはじめからつけてあるものがある。

Araiヘルメットの製品ではこんな感じ。

http://www.arai.co.jp/jpn/fullface/a-x_top.html

通常のシールドの外側にスモークの可動バイザーがついている。
バイザーをを上げた状態だとちょっとしたひさしのようになる。高速走行時に風圧で頭が揺れそうな点が少し気になる。
もちろん下ろせば通常のシールドの外側にぴったりと寄り添うので風圧の影響はないはずだ。

友人でこのタイプを被っている人がいるので、

どうよ

と聞いたところ、オイラが想像したのとはかなり違う点が気に入らないと言っていた。

ツーリングで使うとシールドに虫が当たって汚れるものだが、通常シールドの外にもう一枚あるのでダブルで汚れるらしい。
そして汚れたシールドを2枚通して前方を見ることになるため、非常に視界が悪くなる点が気に入らないのだと言っていた。

 

なるほど、そう言うものかもしれない。


山道や高速走行が多い場合にはありそうな話だ。
反面、街乗りならばそのあたりは気にならないかもしれない。

 

 

対してショウエイヘルメットの製品はこんな感じだ。

http://jp.shoei.com/products/ja/helmet_detail.php?id=454

Araiとは反対に通常のシールドの内側にハーフタイプの可動バイザーを内蔵している。前頭部に収納できるのが特徴だ。

オイラはこのタイプを通勤用として愛用してる。
外側にスモークバイザーがついているのがあまりかっこいいと思わなかったと言うのもあるが、シールドの脱着機構がショウエイの方が好きなのだ。定期的にシールドを外して洗うのだが、ショウエイの方がメカ部分が見えるのでわかりやすい。
ただそれだけの理由で昔から、ロードタイプのフルフェイスヘルメットはショウエイを愛用してきた。

以前はクリス・バーミューレンレプリカのX-11を被っていたがいい加減古くなったため、一昨年の秋に買い換えた。
それ以降、丸1年とちょっと上記の
GT-Airというモデルを通勤で使ってきた。

 

良い点
・内蔵タイプのスモークバイザーをワンタッチで出し入れできるので昼夜やトンネルなどでも走りながらでも対応できる。
・スモークバイザーはある程度まではまぶしさを防いでくれる。

悪い点
・バイザー内蔵タイプであるが故におでこの部分の帽体の厚みがあつく。ちょっとかっこわるい。
・シールドにはピンロックがついていてダブルレンズ効果により曇りにくいが、バイザーは曇りには無防備。湿気の多いときや寒い時期の停止時にはあっという間に曇る。

まあ、完璧な製品などはないのであとは使い方で工夫するしかないわけだがオイラはこんな感じにしている。


・まぶしさ対応:
スモークバイザーを下ろせばある程度は防げるが、朝日や夕日の直撃を受けるときはそれでもかなりまぶしい。そのときは分厚いおでこ部分を活用して少しうつむき加減になれば帽体がひさしの代わりになる。(^_^)v
・スモークバイザーのくもり対応:
基本的にはバイザーもシールドもきれいに保つこと。汚れていると曇りやすくなる。あとは停車時はシールドを少し開けておき、走り始めてから閉じる。当たり前のことだがこれだけでもかなり防げる。通常のシールドはピンロックタイプなので端の方が曇り始めることはあっても十分な視界は確保出来るので雪の中の走行以外では実用上問題になったことはない。そういうコンディションではそもそもスモークシールドは収納したままなので問題にはならない。

 

もとはと言えば、朝の通勤経路がほぼ真東に向かっており、特に冬場はまぶしいこともあってスモークバイザー付きのヘルメットを選んだのだが、おおよそ満足だ。


上記のように直撃を受けるときだけは工夫と慎重な運転が必須となるがまあ世の中、完璧なものはないので十分と言えると思う。
国道とは言え片側1車線の道なので流れる速度もさほど速くはないため、まぶしいときは背の高いパネルトラックの後ろについて日よけにしている。(爆)


それと朝日は10分ずらせばだいぶ太陽の高さが変わるので夏場よりも少し遅めの時間に家を出るようにしている。
これだけでもかなり違う。

最近はピンロックシールドのシール部分がへたってきたのが、きちんと密着せず隙間が目立ち、メインシールドが新品時よりも明らかに曇りやすくなってきた。
上述のように視界の端の方が少し曇る程度で済んでいるがそろそろ買い換え時かもしれない。