フォル香の反乱   | 木馬の四方山ばなし

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趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

釣った魚にはエサはやらないのが世間の常である。
フォル香は毎日こき使っているが、どこかへ連れて行ってやったことなど無い。

通勤用のスクーターの話だ。
 
このところ気づいていたのだが、リアタイヤがだいぶ減ってきている。スリップサインのところまで来ているのだ。
慌てる必要も無いのだが、これから本格的なスキーシーズンになると週末の時間がとれない。かといって仮に春まで引っ張ったとすると今度はバイク屋が混雑する。いやそれ以前に冬の間に完全にアウトというところまで減ってしまう可能性はかなり高い。

そんなこんなで本格的にスキーシーズンに入る前に交換することにした。
 
いつもホイールは自分で外して持って行く。
スクーターの場合、リアホイールを外すのは少々面倒で、しかも車種ごとに作業の段取りが少しずつ違う。
オイラが自分でやるのは工賃を節約するという意味もあるが、バイクショップの仕事は作業者によって質が大きく変わるからだ。
以前、ねじを斜めのまま無理矢理締め付けられたために次の交換時にボルトがかじっていてボッキリと折れたことがある。
このときは時間が経っているし、証拠もないからバイク屋を責めることも出来ず、結局クランクケースを交換する羽目になった。orz

 
まあ、そんな訳で朝8時前から作業開始。お店に向かって出発するのは最悪10時で間に合う。お店は10時半開店でその時間に持って行く予約をしたのだ。


とりあえず、マフラーを外し、エアクリーナーをどかし、ブレーキキャリパーも外し、リアフォークを外し、リアショックを外し・・・・・ようやくリアタイヤを外せる。

しかし、久しぶりの作業なのでエアクリーナーの締め付け位置がケーブルで隠れていて気づかず、ちょいと苦労した。
 
だが、そんな苦労なんて序の口だった。(^_^;

エアクリーナーをどかしてからようやくリアフォークの締め付けボルトを緩めて外すのだが、下の前側のボルト完全に固着していた。
ここは走行時に泥水がかかるところなのだが、雌ねじが貫通していてボルトが入っている反対側から泥水が浸入するため、泥やさびで固着しやすいのだ。
 
四苦八苦してがんばるが、まともに緩まない。非常に作業しづらいところのため、使いやすい工具が入らないのでメガネレンチでやっと回せるレベル。
しかもスペースがないので30度くらいしか回せないのでそのたびにレンチを掛け替えて。。。
完全にかじっているが少しずつは回るので何とか緩めた。しかし、無理な体勢でレンチにかなり体重を乗せてないと回らない。
途中でボルトがねじ切れてしまうのではないかと思ったが、潤滑剤を吹き付けながら、そしてオイラは汗だくになりながら何とかボルトを抜くことに成功した。

しかし、このボルト1本に30分かかった。orz

外れたボルトを見ると、案の定、ボルトのねじ部にはアルミがどっさりと凝着していた。雌ねじのねじ山をごっそり持ってきてしまったのだ。

試しに健全なボルトをねじ穴に入れて見たがまともに入らない。ねじ穴がかなり痛んでいるようだ。(というよりも山そのものがかなり少なくなっているはずだが。)

それでもとりあえず、タイヤ交換だ。
タイヤを外してクルマに積み込んだ。

 
このボルト1本なら無くてもとりあえずは走れる。ただし、無いままで放置するのはあまりよろしくないのは当然だ。ボルトは10mmだがねじピッチが細目と呼ばれる細かいタイプだ。
 
少し時間に余裕があったのでダメ元でタイヤ交換に行く途中のホームセンターで
ボルトとタップを探した。
しかし、タップは売っていたがさすがにボルトは特殊サイズなのか汎用のものは売っていなかった。
とりあえず、タップだけ買ってからバイク屋に行き、タイヤ交換を済ませて帰宅。
 
帰宅後まずはタップでクランクケース側のねじ穴を修正した。
 
ホントに作業しづらい場所なのでタップを入れるだけで10分くらいかかったが、何とかねじ穴を修正できた。


試しに健全なボルトを入れてみるとするすると入るので雌ねじの修正はOKだ。
本来の軸力をかけることは出来ないがボルトは締まるので特に問題ないはずだ。

 

とりあえずはこの部分のボルトは無い状態でくみ上げた。月曜からはまた通勤で活躍してもらわなければならないのだ。
だが、
ボルトはすぐにパーツリストで調べて発注する予定だ。
おそらく1週間程度で手に入るはずなので、そうしたらすぐに取り付けだ。