少し前にモータースポーツを撮り始めて10年経ったと言うことを書いた。
http://ameblo.jp/mokuba-red/entry-12211001764.html
数年前から友人たちが主催してくれているグループ写真展へ拙作を出すようになり、毎回の出展作のセレクトをきっかけにして撮りためた画像をセレクトしてはプリントするというのがルーチンとなっている。
実際にプリントしてみるとバックライトのあるモニターで見るのとは大きな違いがあり、また少しのブレやピントの甘さも気になって来るので良いと思っていたカットが結局没になるなんてことはざらである。
今年の春に今までのたまっていたプリントをもう一度ざっと見直すと、時間が経ってさらにドライに割り切れるようになったためか約半数を没として処分した。(^_^;
今残っているのは約100枚前後だと思う。
2輪のロードレース、モトクロス、トライアル、4輪はF1、国内フォーミュラ、S耐、スーパーGT、ラリー、その他いろいろ。
上記のリンク先で書いたように特に2輪のカットにその傾向が強いが、ドアップで撮ったカットが多い。
自分で撮ったものだから多少なりとも記憶があるため、いつ頃のどこで撮ったものかを覚えているものが多いが、純粋に画像からの情報だけではどこで撮ったものかわからないものも多い。(苦笑)
以前から意識してはいたものの今ひとつ踏み込めなかった「引き」のカットにもう少し踏み込んで撮ってみることにした。
スーパーフォーミュラの最終戦。場所は鈴鹿だ。少々古新聞ネタだが振り返ってみよう。
持っていった撮影機材は、ボディはEOS1Dマーク3とマーク4。どちらもAPS-Hだ。
レンズは、24-70mmf2.8、70ー200mmf2.8、300mmf2.8、500mmf4 の4本。
だが、結局500mmは一度も使わなかった。
フォーミュラマシンは大きいのでドライバーをドアップにするか、よほど遠い場所を「抜く」のでない限りは300mmに必要ならテレコンを入れればOKという割り切りだ。
前述のように今回の撮影テーマは
引き
である。
単に引くという意味ではなく、引いた分だけ映り込む周辺部分に何を入れるかを考えながら撮ると言うことだ。
ほかのマシンと被るところを撮るという意味もあれば、背景をどう入れ込むかについても考えると言うことだ。
幸い、4輪は大きいので背景とのバランスが取りやすくあまり引きのカットが得意ではないオイラでもある程度は構図のアイデアが出てくる。
これが2輪だとマトが小さすぎて引きのカットだと背景の主張に負けてしまうので非常に難しい。(^_^;
そんなわけでまずはマシン全体をフレームに納めることを基本として、さらに周りに何を入れるかをずっと考えながら2日間撮影した。
最初はいくらAPS-Hとはいえ、300mmでは短すぎるかなと心配していたが、撮り始めてしまえば、意外に楽しい。(^_^)v。
結局、1.4倍テレコンを入れて撮ったのはほんの僅かだった。
日曜日はサーキット主催のレースフォトグラファー講座へ参加したのでいわゆるプレスエリアから撮ることが出来た。そうなると自分が動ける自由度が格段に高くなるのでますます短めのレンズでもOKとなる。
レースフォトグラファー講座ではあまり西コースまで行くことは無いため、観客席から撮影する土曜日は西コースをメインとした。
朝イチ:ヘアピン
一度戻ってピットウォーク
午後イチ:ヘアピン
SFの予選:スプーンカーブ周辺
午前中のヘアピンは半逆光、斜光であり、春先と秋は良い光になる。
午後は久しぶりにスプーンまで行ったのだが、こっちも秋の午後になると天気さえ良ければスプーン周辺は逆光、半逆光が本当にきれいなのだ。
というわけで一日中、あまり順光のカットではなく、斜光のカットを求めてふらふらしてみた。
ヘアピンではコースとの距離が近いので300mm程度ではあまり引いている内に入らず、マシン全体をフレームに納めるのがやっと。背景とか周りの風景を入れ込むほどの画角の広さはない。
午後のスプーンでは天気の良い夕方の定番ではあるが手前のスペースを入れて撮ってみたりもした。
ステレオタイプの構図ではあるが、まあ良い練習にはなったかな。(´ー`)┌フッ
ちなみにこの手前のグラデーションをうまくプリントで出せるようにレタッチのテクニックを向上させたい。
今はいじりすぎるとつぶれるのはわかっているのでぎりぎりで止めているつもりだが、それでもプリントするとべったりしてしまう。
レイヤーマスクの使い方をきちんと覚えてエリアごとにレタッチすれば良いのかなぁ。