リスク回避能力の欠落 | 木馬の四方山ばなし

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11月5、6日に鈴鹿で開催された全日本ロードレース最終戦。
お客が少ないのは毎年のことだが、同じ日程で新城で開催されていた全日本ラリーは53000人もお客が来たらしい。それに対して鈴鹿は15000人らしい。。。

新城ラリーはトヨタのお膝元だし、トヨタも力を入れているからなぁ。
帰りの高速で新城周辺で渋滞しているというインフォメーションが出て居たがラリーの影響なのかな?オイラが通過するときにはもう渋滞は解消されていたけど。

 

鈴鹿の方もメインスタンドやシケインスタンドのお客を見る限り、少ないなりに例年よりは少し多いような気がしたけど例年と比べてどうだったんだろうねぇ。
鈴鹿に関して言えば、
昨年あたりから8耐は明らかにお客が増えてきた。

 

ただし、そうは言っても往年のバイクブーム時代の比ではないのは言うまでも無い。国内に於いてはオートバイのマーケットそのものがどんどんシュリンクしているし、レースに至ってはなにをか況んやである。
バイクが場合によっては危険を伴うのは確かだが、3ナイ運動に代表される社会的な動きでとことん排除されてしまった感じだ。

 

そもそもバブル崩壊以降の日本の教育は

くさいものにはふたをする

危険なものはすべて禁止

というところに軸足を置いてきたため、リスク管理が出来ない人が増えている。


やることに対してどんな危険の可能性があるのかに考えが及ばない人が多いのだ。若い人だけではない。すでに社会人となっている世代でもかなりの割合でそのようだ。

小さな危険を体験することで大きな危険を回避する能力を養うのが従来の教育だった気がするが、温室教育で危険とは無縁に育ってきたから、本当に危険に気づかないのだ。

目の前にいるライオンにえさをあげようとすればどんなリスクがあるのかくらいは多くの人が気づくと思う。
バイクに乗るのは危ないという漠然としたリスク回避のために幼児期から教育された世代がすでに親となっている以上、今更どうにもならないのだろうな。ヽ(´ー`)ノ ハア

 

潜在的な危険の可能性は確かに存在する。それは否定できない。

バイクに乗るよりは車、車に乗るよりは電車の方が事故にあう確率は低いのだろう。
だがそれは安全という指標だけですべてを語った場合の話だ。

危ないから騎馬戦は禁止。棒倒しも禁止。安全だからという理由で普及したはずの組み体操もだんだん大技に挑むようになり結局危険な存在と位置づけられつつある。
公園の遊具なんて最たるものだ。ブランコやシーソーが危ない??? 冗談言っちゃイケない。
そしたら自転車だって危ないし、サッカーやバスケットだってそうだ。

幼い頃から、小さな危険を体験した人は危険回避の予測能力が上がる。

今時はおもしろいからと他人を防波堤から突き落としてみたり、ホームから線路に突き落とす輩もいる。
些細なけんかで相手を刺し殺したりというのも元をたどれば、結局は同じところに行き着く気がする。

まあ、すぐにどうにかなるものではないが、せめて少しずつでも危険なことを体験し、リスクを回避すると言うことがどういうことなのかを学ぶように仕向けて欲しいものだな。
ヽ(´ー`)ノ ハア