一脚の比較 | 木馬の四方山ばなし

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趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

先日、ツインリンクもてぎで開催されたWTCCレースの撮影をしてきた。
その際に、2本の一脚を使い比べてみた。

その2本とは下記である。

マンフロット680B:アルミ4段

ベルボン・ジオ・ポッドE76S:カーボン6段

 

http://ameblo.jp/mokuba-red/entry-12194913088.html


もともとマンフロットのアルミを使って居たが、その仕舞尺の長さ故に若干不便なときがあった。
飛行機移動の時などは鞄に収めるのが大変、ローアングルで撮りたくても膝立ちくらいまでの高さにしかならない、というのがその不便な点だ。

致命的な欠点ではないのだが、ベルボンの6段カーボンを手に入れてからは軽いし、仕舞尺も短いのでベルボンをメインに使ってきた。
だが、6段であるが故に最下段を伸ばすと剛性が足りずしなる感じが若干気にはなっていた。

 

以前から何度も書いてきたが石突きにはこだわってきた。
モータースポーツ撮影をする以上、一脚を使った上でスムーズなレンズの振り抜き性能が必須となるため、軸がぶれず、且つなめらかに作動することが求められる。

マンフロットには半自作の通称「木馬スペシャル」を付けてある。年に1、2度のグリスUPさえしてやればその動作性能には全く不満は無い。

今更、書かないが木馬スペシャルで検索してくれればおそらく苦心の歴史を掘り起こすこともできるはずだ。(苦笑)

 

ベルボンにはジッツォのオプションの石突きを付けてある。


これまた動作性能には大きな問題は無い。

おいらは自由雲台を付けて使うのだがどちらにも同じものを付けてある。梅本製作所のものだ。

 

土曜日はマンフロットを使ってみた。
やはりマンフロットの剛性感はいい。(^^)v

それに4段だし、レバーロックを開放したときの動きがスムーズなので自重で勝手に伸びてくれる点が長さ調整をやりやすい。
その仕舞尺の長さが時として邪魔に思えることがあるが、それ以外はすばらしい。
おいらのものは680Bというものだが1万円以下で買えたはずだ。コストパフォーマンスという意味でも最高だ。
最新ではモデルチェンジしたものに変わり、少し値上がりしたようだがやはりアルミ製であるが故にダントツの安さだ。

今回のように車移動でなおかつ撮影ポイントのすぐ近くまでイケるときにはマンフロットの重さも仕舞尺も全く問題にならないため、最高の1本と言えるだろう。(^_^)v

 

日曜日は朝イチはマンフロットを使って撮影し、その後、ベルボンに変更して撮影した。

以前、ベルボンばかりを使って居るときは、やはりカーボンでしかも6段あるため、しなりが多いなぁと思って居た。しかし、あらためて使い比べてみると、以外にその差は小さいことに驚いた。
アルミであるマンフロットといえども全くしならないわけでは無い。だが
撮影時は上から押し込むようにホールドするため、ほとんどしなりが気にならない。
カーボン6段のベルボンを使うときも同様の撮り方をするため、ほとんど違いを意識することは無いことに気づいた。(^^)v
強いて言えば上からの押しつけをせずに脚を揺すってみると違いがわかる。
意外にもたわみ量はさほどの違いを感じないが、アルミの方が粘るしなり方だが、カーボンは乾いた硬質な感じがする。

だが、それだけのことだ。

おいらはてっきりアルミの方が信頼感もあって剛性が高いと信じていたが、意外にもその点のおける違い、メリットをほとんど感じなかった。
強いて違いを感じるとすれば石突きの差だ。
 

木馬スペシャルはマンフロットのオプションをベースに作ってあるので先端の球が直径20mmくらいある。この球を軸にして回転と傾けに対応する。
それに対してジッツォの石突きは
先端の球が直径10mm程度のため、垂直にして使うときの回転では差は感じないが、斜めにしての流し撮りでは、ジッツォの方がよりピンポイントに固定された軸を中心に動く気がする。

あくまでもフィーリング上の「違い」で有り、「差」ではない。
少なくともおいらの撮り方と技術レベルに於いてはどちらを使っても撮れる写真の品質に差は出ないはずだ。


あえて言うならば、ジッツォは硬質ゴム(プラスティック?)の蹄型の足に先端球が差し込んであるだけなので使い込んでいったときにゴム(樹脂?)の方が摩耗、もしくはへたり始めるとどうなるかという点だ。
動作性能には差は出ないだろうが、足が抜けやすくなる程度のことだとは思う。
いちおうそれを見越して、ジッツォには脱落と紛失を防止するための予防措置は施してある。

当面は「ベルボン+ジッツォ」をメインにして使い込んでみようと思う。