試乗会な一日 | 木馬の四方山ばなし

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趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

今日は競技系スキーショップ「カンダハー」の試乗会に参加した。
会場は軽井沢スノーパーク。
初めて行ったが何ともマイナーな感じのスキー場だ。ただし、穴場感がかなり漂っており意外にファミリー客が多いことに驚いた。(苦笑)

8時半から受付をし、9時から試乗開始。
朝、7時過ぎに到着したときはマイナス6℃と結構冷えていたのだが無風快晴のおかげで体感温度はかなり高め。

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レーシングワンピの上はベストだけで滑り出した。

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昨春にGS(大回転)用スキーを2本も買ってしまったため、今春は基本的に購入予定は無い。

だが、今日はGSのみを試乗する作戦にしていた。
取りあえず自分のヘッド(186cm、サイドカーブR25)を履いてゲレンデに出てこいつをベンチマークにして評価していくのだ。


以下、だいたい試乗した順番でのインプレッションだ。
試乗順がなぜ大事かというと、バーンコンディションがどんどん変わるからだ。
朝イチはかっちりとしまったバーンだったが10時過ぎから徐々に緩み始め、11時を回った頃には中緩斜面はかなりぐずぐずになった。11時半から12時半頃までお昼ご飯休憩として、その後も少し試乗したが午後はもうザクザク。
斜度のある方の斜面だけは表面はかなり緩んだもののかろうじて下地は持ちこたえた感じだ。


以下、草レース用を念頭に置いて大回転用モデル(GSモデル)のみを乗り較べた。
メーカー名(もしくはブランド名)、長さ、サイドカーブ半径、エッジのチューンについての情報があればそれも記載、という感じだ。

ドーベルマン 188cm R27 エッジはカンピリオチューンのままで角度不明
相変わらずドーベルマンの乗り味だ。どっしりとしていてエッジはものすごく噛むので安定感抜群。ただし、ベースのビベリングがほとんど落ちていない印象で引っかかりすぎて回しづらい。

アトミック 186cm R26 エッジ角不明
癖が無い乗り味。ベースエッジが結構落としてある印象だ。オイラのロシニョール(185cm、R27)と乗り味がそっくり。エッジが雪面をとらえるフィーリングが薄く、なんとなく面で押さえていく印象。期待していたのだが、その分、がっかりも大きかった。(^^;) 

フォルクル 183cm R25 ビンディング下のプレート違いで2モデルあったがこれは柔らかい方のプレート
乗った感じもものすごくしなやかで苦労せずにたわみを作り出せる。板をあおるとテールが頼りないくらいソフトだが、乗ると意外に良い。まだバーンコンディションが良い状況ではあるが、板が暴れないところも良い。角付けをするときれいな弧を描く。お試しボールにも入ってみたが、悪くないけどわざわざ買うほどではないかな。

エラン 182cm R25、エッジ角度不明
見たところサンドイッチ構造のいわゆる平板なのだが乗り味はまるでキャップスキーのようで常にばたついていて安定感無し。1本フリーをしただけで返そうかと思ったくらいのカス板だ。(´ー`)┌フッ

ヘッド 186cm R25、ベースエッジ角度は0.5~0.8位のはずとのこと。
おいらが乗っている今年のモデルとの違いは、ビンディング下にグラファイト?とか言う素材を入れて軽くなったこと。サイドカーブのプロフィールの変更はない。
乗った感じではエッジのチューンの違い程度で有り、フィーリングはオイラが持っている今年モデルとの違いは感じなかった。でも、安定感、エッジのとらえ、スキーの走りの良さはそのままだ。


フィッシャー 183cm R25 エッジ角度不
クラブのカイチョーがカンダハー店長から事前に情報を仕入れていて、フィッシャーが良いと聞いていたそうだ。会長自身も乗ってみたところなかなか良いというのでおいらも乗ってみた。
ちょっとベースエッジのビベリングがおいらの好みよりも立ち気味な感じだが、かなり良い。しなやかだが変にばたつくことも無くきれいにターン弧を描く。エッジのとらえも良いし、走りも良い。乗っていての気持ちよさではダントツだ。(^^)v
ちなみにこの頃は少しバーンも緩み始めていたがまったく意識せずに乗り込んでいける。チョットほしいかも。


フィッシャー 188cm R27
183cmがすごく良かったのだがちょっと短いかなという思いもあり、R27モデルも乗ってみた。するとわずか5cmの差なのだが長さを感じる。曲がりやすさは普通であり、取り立てて可もなく不可もなし。自分の持っているロシニョール(185cm、R27)と非常に似た乗り味だ。ロシよりはほんの少しだけ足元の安心感はあるかも?レベルであり、購入意欲はわかず。


ディナスター 185cm R25 ベースエッジのビベリング角度1度
割と好評なロシニョールと兄弟機種と言われていたが今年のディナはスタビライザー?が入ったと言うことで別物だというので履いてみた。
まずは今年モデルのロシのビンディングもそうだがヒールがフローティング構造になっているため、踏み込んだ際に力が逃げて履きにくいし、履いたあとはかかとがプカプカする。ま、これは滑っている分には全く気にならないのだが。
実際に滑るとトップが重く感じる割に安定感無い。トップが噛む感じが薄い。チューンUPの影響もあるとは思うがさして興味はわかなかった。名誉会長が今年モデルを履いているので気にはなっていたがおいらの好みには合わない。


ドーベルマン 184cm R25
朝イチで乗ったモデルよりもより草レース向けモデル。
だが、所詮はノルディカ・ドーベルマン。どしっとした安定感に変わりは無いし、チューンの関係だと思うがエッジが引っかかるので乗りにくい。安定感とエッジグリップは抜群なだけに惜しい。しかし、今日のコンディションでは走りがいまいち。ぬけがない感じなので安定してエッジは噛むけどそのエッジが常に抵抗になってスキーが走らない印象有り。
昔はドーベルマンに乗っていた時期もあるけどこれは欲しくないなぁ。

フォルクル 183cm R25 FISプレート
プレート違いで2モデルある内の上級?モデルだ。
トップのところに重りみたいなのがついていて振動を抑制するという触れ込みだ。乗ってみた感じでは意外に良い。ただしバーンコンディションがもうザックザクなので正直較べるのは難しいが柔らかプレートモデルよりはこちらの方が良さそうだ。ただし、ザク雪での安心感は自分のヘッドの方が上なので欲しいかと言われるとイマイチ。
それにそこそこしまったバーンは悪くないが固いバーンでどこまでエッジが噛むかは未知数だ。(ヘッドは噛む)


サロモン 186cm R26
アトミックの兄弟機種と言われてきたが、アトミックになんとかバーという振動抑制ギミックがついているのに対してサロモンは実にシンプル。すっきりしたデザインには好感が持てるが大事なのは乗ってナンボ・・・。んで、肝心の乗り味だが悪くはないけどやはり安定感はないかな?
ただし、もうザクザクなのでよく分からん。(爆)


最後にベンチマークの確認の意味でザクザクバーンを自分のヘッドで3本ほど滑ってみた。
結論としてはフィッシャーほどの切れ感と気持ちよさは無いけどやはり良い。
自分の好みのエッジ調整ができていることも大きいとは思うが、安心感、安定感、走りが高い次元でバランスしている。(^^)v

もういい加減、バーンコンディションがぐずぐずなのでこれ以上乗ってもわからないし、ストックリとか小賀坂トライアン、ロシニョール以外は全部乗った(と思う)のでもういいやという感じ。(^^;) 

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んでもって最後の最後に小賀坂の基礎板をちょっと乗ってみた。

オガサカ KEOS 165cm R15 オールラウンドモデル
このKEOSというシリーズは小回りに特化したTC(だったかな?)とちがってオールラウンドモデルだそうだ。そんなわけで乗ってみたのだが、ザクザクでよくは分からないが特に優れたところも感じなかった。
強いて言えばずらし回しはしやすいけどそれだけ。
オイラが買った安い基礎板で充分な感じ。
これが115000円は高すぎ。(小賀坂はいつもそうだがまさかビンディング別の値段だとするとますます論外)
技術戦などであこがれてほしがる基礎屋はいるかもしれないがオイラは全く食指は動かず。


ま、そんな感じで総括するとこうなる。

(オイラの好みに合う乗り味で、なおかつ購入を検討する価値があるのは)ヘッドとフィッシャーの183cmの方だけ。

ヘッドは今持っているものと違いを感じないが、2台体制を敷くというのならばその価値はある。
そして微妙にタイプは違うが間違いなく良いと言い切れるフィッシャー183cmも買い足す価値はある。


ま、さし当たって購入の予定は無いのだがまかり間違って衝動買いするとしたら上記の2本以外はあり得ないだろう。

ちなみにスラロームモデルもたくさんあったがスラ板を買い換え、買い足しの予定は無いので試乗しなかった。

さ、明日は今季の最終戦。もうワックスがけは終わっているのでさっさと寝て体を休めよう。(^^)v