うららかな陽射しの中にも紫外線の強さを実感する。
雪上にいるとなおさらだ。
この季節になると雪面硬化剤を撒いてバーンの緩みを防止しつつ、競技の練習をする。コース以外はザクザクのザラメ雪になるのでそのギャップに戸惑うのもこの季節ならではの感触である。(苦笑)
万が一、コースアウトしてザクザクの雪に突っ込んでしまったら下手な小細工はせず、ゆっくりとターンをして速度を落とすことに集中する。さもないとあっという間にスキーを雪に喰われて転倒する羽目になる。
ちなみに雪面硬化剤ってのはひらったく言うと
塩
である。
塩化ナトリウム。
通常使うモノは硫安と呼ぶ。硫酸アンモニウム。農家などが肥料として使って居るものだ。
その昔、化学の時間に化学反応式というのを習ったと思う。塩化ナトリウムというのは水と反応して溶けるときに吸熱作用がある。だから雪面が冷えて固まるのだ。
逆に道路の凍結防止に撒くのが塩化カルシウム。通称「えんカル」だ。こちらは反対に溶ける際に発熱作用がある。だから雪や氷を溶かすのだ。でも、これ車にはすごく有害なんだよね。
どっちにしても塩基なので車の下回りに付いたまま放置すると錆の原因になるのだ。本来ならスキーから帰ったら毎回コイン洗車場で下回りだけは洗車したいところだけど時間がなかなかとれないから現実的には1ヶ月に一度くらいとなり、結果的にさびさせてしまうんだけどね。(苦笑)
ちなみに固める方の塩だが当然これも錆の原因となる。だから滑ったあとはスキーとブーツは洗わないと大変なことになる。スキーはエッジがすぐにさびるし、ブーツもバックルやねじなどの金属部分がさびてしまう。もちろん、樹脂にもよくはないはずだ。
いつもの常宿に泊まるときは宿の外の水道でジャバジャバと洗い流す。そうでないときは、ペットボトルやポリタンに水をくんでおいて、滑り終わったらそれで洗い流すのだ。ざっと洗ってから拭くだけでも全然違うのだ。
ちなみに晴れた日に硫安をぷわぁ~っと撒くのはけっこう楽しい。(^_^)v
コースに広くまんべんなく行き渡らせるためには高く広がるように撒く。但し、風向きを考えてやらないと頭からかぶることになるので注意が必要だ。(爆)
まあ、まともにかぶらないまでも大なり小なりからだがしょっぱくなるのは避けられない。鼻の奥に塩の香りがつんと来る。
春の風物詩だ。(苦笑)
こんな日は目を閉じると、強い陽射しがまぶたを赤く染め上げ、紫外線がじりじりと顔を焼くのと実感する。そこはかとなく匂う塩の香りと相まって
真夏の海水浴
の気分にも浸れたりするのだ。
この週末。
土曜日は午前中は雨にたたられ、午後は雨は上がったもののたっぷり水分を含んでザクザクの雪で最悪のコンディションだった。もちろん、午前中のGS練習の際には硫安を入れたのでそこそこ良いバーンになった。そして日曜日は朝イチのまだバーンが一般客に荒らされる前に広く硫安を入れて整備したので距離こそ短いもののこの時期ではあり得ないくらいの良いバーンに仕上がった。ピステンのかけ方があまり上手くないせいで継ぎ目のがたがたがそのまま凍っていたりと、朝イチの2本くらいはちょっと厳しかったが、朝からピーカンだったおかげで表面だけいい感じで緩み、午前中一杯良い練習ができた。(^^)v
でも硫安を入れたバーンってけっこう固いから足腰に来るんだよね。
土曜日は7、8本。日曜日は12本くらい滑ったのでもうお腹いっぱいだ。
脚もへろへろだが腰が痛くて・・・・(苦笑)
だが、3月に1日だけ入ったレーシングキャンプでのアドバイスを意識して滑るとちょっといい感じ。(^_^)v
予定では来週末まで滑って今シーズンは終了の予定だ。
あと少し。悔いの残らないようにガンバロウ。。。