as your own risk | 木馬の四方山ばなし

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趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

自己責任という言葉を知っているだろうか?

昨今は何かにつけて使われる言葉なので聞いたことの無い人は少ないとは思う。だが、その中身をきちんと考えたことがある人がどれだけいるのだろうか?
夏だからといって富士山にTシャツと短パンで登山して遭難したりするバカは論外として・・・

先週末は低気圧の影響で関東方面の山では吹雪いたところが多かった。
そして、
バックカントリー
を滑りに行ったスキーヤーやスノーボーダーが遭難したり、雪崩に巻き込まれたりした。オイラもスキー場に居たから想像できるのだが、天候が悪化する、あるいは不安定なのは天気予報を見ていればわかることだ。
それにもかかわらず、お気楽に未踏エリアに入り込む神経が理解できない。
別に死者にむち打つつもりでこんなことを書いているわけではない。
こうした浅慮から来る事故をもう起こして欲しくないから書くのだ。
パウダースノーを求めて(バックカントリーと最近呼ばれている)ゲレンデ外のエリアを滑りに行く気持ちはよくわかる。滑走禁止エリアに入るのは論外だが仮にも「行っても良いよ」と言う場所なら行きたくなるだろうし、コンディションさえ良ければ最高の楽しみが待っていることも理解している。
だが、冬山登山と同じことをハイキングレベルの装備でしようとしている事実に気づいて欲しいものだ。

万が一、道に迷ったら。。。
万が一、天候が崩れたら。。。
いともたやすく死んじゃうんだぜ。


それも含めて自己責任だからなんてうそぶく大馬鹿野郎も居るかも知れないが、おまえらが遭難したらなにが起きるのかをちゃんと考えてから行動しろと言いたい。
捜索と救助に大勢の人間が、そして多額の費用が費やされる。それが自衛隊や警察、消防のしごとだろう、などとほざく救いようのないアホタレももしかしたら居るかもしれないが、そういう奴らは誰の迷惑にもならないところで勝手に死んでくれれば良い。
だが、消防団の人たちだって仕事をほっぽり出して捜索に加わるのだし、身内がするであろう心配のことを考えて見たら良い。
怒られたら、止めれば良いという感覚で
自己責任
という言葉を誤解している人が多すぎる。

そしてそうした事故が起きてしまうとそこは立ち入り禁止エリアになり、自分たちの楽しめるエリアがさらに狭まるのだ。仮に無事に生還できたとしても自らが楽しみの範囲を狭めてしまうのだ。
まさに天つばって奴だな。自業自得、身から出た錆。

自由という言葉の裏には、的確な知識と冷静な判断、そして社会に対する義務というものが必ず存在するのだ。

そんなものは知らないというボケは無人島でたったひとりで生きていけば良いのだ。

ニュースで遭難事故の話を聞く度にこんなことを考えてしまう。

どこに居たって絶対安全というのはないのだが、起こりうることを想定した対応策を考えておくことが大事だと思う。

雑誌やネット媒体でおいしいところだけを抜き出してあおるのは常套手段ではあるのだろうが、命に関わる次元のリスクがあることはくどいくらいにPRして欲しいものだ。