少し前のワールドビジネスサテライトの特集。
ゴルフ業界が減少する若者世代をターゲットにさまざまな対応をしているという特集だった。
ナイキが赤いドライバーを出していた。
ヘッドが真っ赤なのだ。
うん、派手な感じが良いんじゃ無いの。
どこかのブランドが、両肩で背負えるゴルフバッグを開発したと言っていた。さながら両肩で背負うでかいギターケースみたいなものだ。これの狙いは電車移動ユーザーの掘り起こしだそうだ。従来型のゴルフバッグでは片方の肩に下げてかなりかさばるので改札を通りにくいが、背負うタイプならOKという。
これを開発したきっかけが、若者の車離れだそうだ。
担当者曰く、
クルマが無いからゴルフに行かないという若者を引き込みたい。
とのこと。
ホントはそんなに単純では無いのかもしれないが、言葉どおりに受け止めると、このメーカーのマーケティングはまるで失格だな。
特集の中の街頭インタビューでも若い女性が言っていた。
身近に教えてくれる人がいたら続けていたかもしれない。。。
オイラは思うにこのインタビューの方が核心に近いと思う。
一時期の若い女性の間のゴルフブームはどこへやら。
オイラは長続きはしないと思っていたけど、昨今は尻すぼみらしい。
大体、練習が必要なものや上達しないと楽しめないものに今の若い世代はあまり反応しないのだと思う。
世間の流行に乗せられていったんは手を出しても、すぐに飽きるというか面倒になって遠ざかるというのが基本だろう。
逆に入れ込んでいる人はそれがゴルフだろうが、登山だろうが、自分が必要だと思えば高価なものも買うのだ。足が必要なら車だって買うはずだ。
美ジョガーなんて、聞いている方がこっぱずかしくなる言葉が世間に根付いてしばらく経つが、健康ブームに乗ったことに加えて、あれは自分のペースで出来るし、ただ走るだけなら、教わる必要も無いし、練習もいらない。それに必要な道具はランニングシューズと小洒落たウエアくらい。これでいっぱしの美ジョガーを気取れるのが受けているのだろう。
ゴルフはと言うと、あれこそある程度以上の腕にならないと楽しめないものの典型だろう。
スキーやスノボもかなり近い。年に一度や二度の「雪遊び」と思っている人には「レジャー」として定着しているが、
やはり行くのがメンドクサイ
と言う部分が足を引っ張っているのだろう。ましてやスキー、スノボを「スポーツ」と考えているのはある程度以上の技量の人に限られるはずだ。
ある意味、カメラもそうした危うさをかかえている気がする。
誰もが好きなものを撮って、それが自分の感性です。そう言い切れば誰もそれを否定出来ないのがゲージツのおもしろい点であり、むずかしい点でもある。
最近はカメラ女子とかガーリーフォトと言うように若い女性でカメラを持つ人が本当に増えた。もちろん、若い男性もしかり。
しかし、写真というものが彼らの好奇心をいつまで引きつけておけるかというと、オイラは懐疑的である。せいぜいあと1年。長くても2年で、街中で首からカメラをぶら下げた女性は見かけなくなる気がする。
ま、カメラはゴルフあたりと違って、練習はいらないし、道具も凝らなければそんなにびっくりするほど高くは無いのがいい点だけどね。
でも、自分で見ても代わり映えのしない写真しか撮れないことに気づいてしまった人はだんだんカメラから遠ざかってしまうのでは無いだろうか???
オイラにとってのスキーは、ただ漫然と滑るものでは無く、草レースではあっても少しでも好成績を出せるようにと言う目標があってのものだし、モータースポーツ写真にこだわるのは、撮影技術への挑戦そのものが楽しいからに他ならない。
ま、自分が何をやるにも天性の才能ってのとは無縁だという事情もあるんだけどね。
ま、オイラはゴルフに手を出す予定はやはり無いかな。
南国では関東に較べると驚くほど安くゴルフが出来るらしく、同僚でもはまっている人が多いのだが。(苦笑)