会社の敷地内。
植え込みに巣を張っていた女郎蜘蛛たち・・・
転勤してきた秋頃は、軒を連ねるようにびっしりと巣を張っていて、まるでチャイナタウン状態だった。
その数はおそらく何十匹というオーダーだったはずだ。
しかし、本格的に寒くなるにつれ、だんだん数が減ってきた。
今日、確認したら一匹だけになっていた。
寒風の中、やせ細っていた体で巣にしがみついていた。
ふと見るともう一匹・・・・
だが、近づいてみると、原形をとどめないほど小さくしぼんだ体から脚が3本だけ伸びており、それが自らの巣に絡まったまま、亡骸が風にさらされていた。
ウッキィーさんで調べたところ、越冬する蜘蛛は少ないらしい。
女郎蜘蛛は1年でその寿命を全うするタイプなのだろう。
ただ一匹となった女郎蜘蛛はなにやら哲学めいて見えるから不思議だ。生きることの意義すら問いかけられているような気分になる。