大掃除・その8 惜別 | 木馬の四方山ばなし

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趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

今日はお袋の形見?を整理した。

死んだお袋の数少ない趣味が着物の着付けだった。

少々美化して語るならば、次のようになる。(苦笑)

努力家だったおふくろは一生懸命練習して、そこそこのレベルの着付けの大会で入賞したことが何回かあるらしく、賞品がいくつか残っている。
立派な置き時計や、秀月の人形などがそれだ。

clock

正直、引っ越しに先だって捨ててしまうつもりだったのだが、都内の公営住宅で一人暮らしをしているオヤジが、
まだ処分していないのなら、持ってきてくれ。
というのだ。

doll


癌で死んだおふくろ。死んでから今度の秋で丸12年になる。
その最後の闘病生活をオヤジはほんとうに良く支えていたと思う。
今やオヤジも足腰がかなり弱っており、家の中や身の回りのことはまだ全部出来るものの、もうバスや電車に乗るのは素早い動きが出来ないから怖いという。

オヤジにしてみれば、せめておふくろの形見をそばに置いておきたいという思いなのだろう。
そんなオヤジの願いを聞くとちょっとこみ上げるものがある。
エー話や・・・・バキッ!!(-_-)=○()゜O゜)アウッ! 

今朝は7時半前に都内に向かった。
そう、ベッドと人形、時計を届けるためだ。

地方都市に住んでいる身としては朝、都内に向かう分には道はすいているはずという計算があった。
案の定、順調に8時半には到着し、何とか荷物を下ろしてほっと一息。

そして、その足でオヤジを連れておふくろの墓参りをしてこようと思っていた。
オヤジを連れて行ってやれるのはこれが最後かもしれない。
次に行くときはオヤジを墓に入れるときになってしまうだろう。

そんなことを思うと、いろんなことが思い出される。

オヤジとおふくろがせっせと働いて買った家。
今、オイラが一人で住んでいるこの家。
地方都市のちっぽけな家。
庭とも言えない程度のスペースがあるだけの木造モルタル2階建て。


オイラがまだ子供の頃にオヤジとおふくろが買った。
しかし、自分たちの仕事もあるし、オイラや兄貴の学校もあるので結局、自分たちで住むことはなかった。

ずぅ~っと人に貸していた。

そしてオヤジが定年を迎え、そろそろたまにはゆっくりしに行こうと言うことで貸すのをやめて自分たちが住めるように家具やもろもろをそろえた。
兄貴夫婦が孫を連れて遊びに来ても大丈夫なように布団や食器は相当な数がある。

わずかに1、2度は楽しい時を過ごせたものの、程なくおふくろに末期癌が見つかり、結局、1年近く頑張ったもののそのまま逝ってしまった。

その家を今、処分しようとしている。
オヤジとおふくろがあくせく働いてようやくローンを返済したこの家。
今、売却してもオヤジの手元に残るのはせいぜい200万円程度だという。

そう考えると、むなしくなる。

曲名は忘れたが、吉田拓郎の歌の中の一節に
♪自分をしまう箱を買うのが夢なんてむなしい♪
という様なくだりがあったと思うが、まさにそんな感じの虚無感をおぼえる。

一休みした後、そろそろ墓参りに行こうかというと、暑さもあり、親父は9月になってから墓参りに行くという。

出歩く体力にかなり自信をなくしているようでもあり、この暑いさなか、クルマ移動とは言え無理をさせない方が良いと判断し、断念した。

しかし、予想外に早い帰宅となってしまったため、帰路は朝の行楽渋滞でひどいことになっている。
親父のところから高速に乗るまでのわずか5km程度の道のりに1時間半もかかった。orz

そこで今更じたばたしても始まらないので、一人で墓参りに行くことにした。

お昼前に霊園に到着。
霊園前の墓石屋が実は親戚でもあるのでそこでお花とお線香を買ってから、お参り。

雑草がかなり伸びていたので掃除しようかと思いきや、とげのある草ばかり・・・・
試しに何本か引き抜いてみたモノの、指がトゲだらけ・・・・・(^^;) 

こういうのは気合いだけではどうにもならないので、次回、軍手もしくは皮手袋持参で雑草刈りに来ることにし、今日のところはお花とお線香だけで勘弁してもらった。(苦笑)

ま、単独で墓掃除だけが目的ならば道具を積んでスクーターで来れば渋滞知らずだから問題無い。
赴任までにはまたこれるだろう。


そんなこんなで結局3時前に帰宅。

帰宅後は、今日はバイクいじり。
まずはTLM220Rのエンジンをかけて異常が無いことを確認した。

tlm220r

予定通りならば、明日、会社の先輩がこいつを引き取りに来る。

お次は、昨日ファイナルレシオを交換したレッドスコーピオン号の試運転。

近所を一回りしただけなのでよく分からないが、まあ、悪くはなさそうだ。

明日、先輩が来たら、TLMを引き渡しついでにご近所林道にちょっとだけ案内してあげようと思っているのでそのための試運転みたいなモノだ。

そして、最後はブルーサンダー号。

先の2台につづいてこいつを引っ張り出すとやっぱりデカイ・・・・(^^;) 

しかし、今日は時間が中途半端だったことと諸々の事情ですべて終わらなかったのでこれについては後日、レポートすることにしよう。

さて、今夜はたまっている画像のセレクトをしながら睡魔が訪れるのを待つとするか・・・・
(´ー`)┌フッ