一時期、日記やら小説もどき(ショートショートのようなもの?)をノートに書き付けていた時期があるのだが、それが出てきたのだ。
そんな中で、あまりにも青臭くて自分でも笑ってしまったのがこれだ。
おそらくは当時、片っ端から読んでいた片岡義男風のつもりだったのだろう。
端々に片岡節全開である。(爆)
以下、ご笑覧あれ。(爆)
(一部、「てにをは」レベルだが、文章がわかりにくい部分は修正している。)
雨上がりの都会に吹く風は時々ハッとさせられるほどさわやかである。
この日もちょうどそんな日だった。
新宿通りに面した繁華街の入り口に大きなオーロラビジョンのあるビルディングが建っている。中にはスタジオや洋装店などがゴチャゴチャ詰まっていて東京人にもこれは何の建物なのだとは説明しがたい。
この建物の入り口で一人の女性が人待ち顔で立っていた。
ベージュのスプリングコートが今日の空気によく溶け込んでいて、誰が見てもすばらしい女性であった。
第一に美人である。
目や鼻、唇、そして頬をひとつひとつをとってみるとどうと言うことはない平凡な造作だが、全体としてすっきりとまとまっていて嫌みが無く、平凡な中にある非凡さが魅力となっていると言えそうだ。
通りの向こう側にステージがある。
あと1時間もするとどこかのロックバンドが演奏するらしい。
そのために組まれた特設のステージなのだろう。そのステージの近くに大きな時計が立っている。
彼女が時間を確認し、小さく頷いた瞬間、背後から声をかけられた。
「お待たせ・・・・」
「よう子・・・、もうくる頃だと今おもっていたところよ」
「いい女は時間通りに登場するのよ・・・・男との待ち合わせ以外・・・はね。」
「待ちわびていた女はどうすればいいのかしら」
「さあ? とにかく真っ昼間から美女ふたりが逢い引きをするような場所じゃないことだけは確かね」
「90点・・・というところね」
二人は歩き出し、やがて人混みにまぎれていった。
うっひょ~!!!!
背中がむずむずしてきた。
written by 18歳の木馬ちゃん でした。(^^)v
あ、ちなみにオイラは理系。
文学とかにはまったく無縁だからね。(爆)