インドにあるマルチスズキの工場で暴動が起きたニュースは衝撃的だ。
昨今、中国やインドなどアジア諸国にある大企業の工場などで賃金をめぐる紛争が絶えない。
どの国も高度成長を続けており、貧富の格差も拡がっている中、低所得層に不満が渦巻いているのだろう。
今やどの業界もアジアを生産拠点としたり、重要なマーケットとして販売を強化したりしている。
自動車、小売り、衣服など物品だけでなく、サービスの提供に至るまで、あらゆる産業が同じような問題に直面している。
そんな中で今回の様な暴動事件が起きるのは根源に人間の仲間意識があるのではないだろうか。
人間は(人間だけでなく、生き物はすべてそうかもしれないが)、自分と同類のものは守ろうとし、異質なものへは敵意をあらわにして排除しようとするものらしい。
今回の暴動は持てるモノと持たざるモノというグループ分けが、持たざるモノの側にとって強烈な仲間意識を持たせてしまった結果と言えるかもしれない。
仲間と言ってもいろいろなレベルがある。
たとえば開幕を目前に控えたオリンピック。
オリンピックともなればどの国でも国民が一丸となって、自国の選手を応援する。
空想の世界かもしれないが、もしも異星人が地球侵略を狙って攻撃したら、地球人というくくりとなって、いっせいに立ち向かうことだろう。
しかし、宗教や人種が違えば、○○派と××派として対立したりもする。となりまち同士でいがみ合ったりもする。
どんなくくりで「仲間」を意識するかで人々の向ける矛先は180度向きを変えるのだ。
同じ会社でさえ、所属する部署が違うと、「○×課の連中と来たら・・・・」となるし、同じ課の中でも、○○係と△×係では仲が悪かったり。。。
人を思いやる心が一番だとは思うが、そんなに簡単には解決しないことも理解している。
テレビや映画の中で悪役が言う決まり文句がある。
所詮人間は欲望のかたまりなのだと。
人類の争いの歴史がそれを証明していると。
石川五右衛門の最後のセリフだってそうだ。
浜の真砂が尽きるとも、世に石川五右衛門の種は尽きるまじ・・・
確かにそうかもしれない。
でも・・・・
でも・・・・・・
オイラの浅知恵ではとうてい答えなど出せるはずもないのだが、やはり心のどこかで違うと思う。
オイラだって今までかかわってきた人の中で、心底、こころがねじけていると思う人もいたが、みんながみんなそうだとはとうてい思えない。思いたくない。
おかしい人は、どこか病気なのかもしれない。
だがそう思う一方でその人のことを恨んでいる自分がいるのも事実。
あまり偉そうなことは言えない。
なんかうまく文章をまとめられないが、それ自体がオイラの心の中で結論や答えにたどり着いていないことの裏返しでもある。
むーん。。。。