数日前に、44年ぶりの女性オートレーサーとして注目されていた選手が練習中の転倒事故で他界した。
外側のフェンス?に頭部を強打し、頭蓋骨骨折で死亡したらしい。
痛ましい事故だ。
それと同時に残念に思うことがあった。
この記事をyahooニュースで最初に読んだときに読者から
モータースポーツはやっぱり危険だね
というクイックボートのコメントがついていたのだが、それに対する反応が、
そう思う
が
そう思わない
を圧倒的に上回っていたのがすごく残念なのだ。
確かに、モータースポーツの危険度は他の多くのスポーツよりも高いとは思う。
しかし、それを排除しつつ、スポーツ性を高めようとしている努力を知っているだけに、事実ではあるものの一面だけをとらえて
モータースポーツは危険である
と断じられてしまい、多くの人がそれに無条件に同意している事実が非情に悔しい。
転倒の原因はともかく、転倒後に外側のフェンスに激突したというがそのあたりの安全対策が十分だったのかについての報道は全くないため、その点について語ることは出来ない。
しかし、まず第一にその部分を議論するのが最初だと思うのだが。
ちなみにギャンブルとしてのオートレースにはまったく興味は無いので詳しくは知らないが、近年は2輪のレース経験者がオートレースの世界に飛び込むパターンが数多くあるため、話題になると気には止めて、チェックはしていた。
昨年のいつだったか、女性レーサーが養成所で頑張っているというような特番が組まれていたはずだ。
ちらっとだけ見た記憶もある。
亡くなった選手は、OLからこの世界に転身した、ある意味、変わった経歴の持ち主であり、かつ、お世辞にも才能あふれる選手では無かったが、一生懸命努力していた姿が印象的だった。
彼女のご冥福を祈りたい。
ちなみに・・・・・
かつての、そして今は当たり前になってしまい、語られることも無くなってしまった
3ナイ運動
と言うものがある。
子供たちに
バイクに乗らない
バイクを買わない、
免許を取らない
ことを教え込む運動だ。
今はすっかり浸透しまった感がある。
そんな背景もあり、近年はモータースポーツはカテゴリーを問わず、斜陽であるし、何かあるとすぐに上記のようにその一面だけを切り取って、危険だと論じられる点が残念だ。
バイクを排除するのと同時に交通道徳を教え込むことすら放棄してきた日本社会だからこそ、昨今では自転車事故の急増があったり、危険運転をするチャリがあとを経たないのだと言ったら、こじつけだろうか????
非情に残念な事故報道に関連してそんなことをふと思った冬の夜である。