ワールドレベル。 | 木馬の四方山ばなし

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趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

ラグビーのワールドカップ。


準決勝は先週見た。いや、先々週だったかな?


その中で思ったこと。


一人一人のがたいが良くてあたり強く、かつ、基本技術が高いチームにとっては奇策は必要ないと言うこと。


日本のラグビーの戦術パターンのひとつが

走るラグビー

であることは周知である。


ボール出しを早め、パス回しも素早く。
トップスピードでパスをもらい、スピードで相手を振り切る攻撃だ。


飛ばしパスやシザース、フルバックのライン参加など、奇襲と言えるものも少なくない。
しかし、ミスが出た場合にはもろい。



ニュージーランドvsオーストラリアの試合を見ていて思ったのは、彼らくらいあたり強く、かつ基本技術がしっかりしていれば、リスクを冒してまでの奇策は必要ないと言うこと。

一見するとパス回しものんびりしているように見えるが、あれは単独で相手を振り切るのではなく、ボールをつなぎながら少しずつ着実にゲインしていき、得点につなげるプレーだと思う。


それが出来る前提条件として、バックスであってもあたり強く、確実にポイントを作ってボールをキープする力があると言うこと。

日本のラグビーではややもするとせわしないほどの慌ただしさで連続攻撃を仕掛けるが、あれだってリスクはある。
相手のディフェンスが整わないうちに攻撃をすることはすなわち、オフェンス側も少ない人数で奇襲を仕掛けるのに限りなく近いのだ。
万が一、ターンオーバーされたりしたら、あっという間に絶体絶命のピンチになる。


ワールドクラスのプレーはそうしたリスクを排除しながら、確実に得点を目指すものだ。
ポイントを作って確実にマイボーをキープする力、そして慌てて奇襲を仕掛けることなく、ゆっくりとしかし流れが途切れることなく連続攻撃をして、確実にゲインしていく。


日本人の平均身長や体重では難しいことだと思う。


今年の日本代表には外国人選手が半分以上入っているという報道を見たが、まともな試合をしようと思ったらそういうメンバー編成にならざるを得なかったのだろう。


同じように、ハイパントやゴロパントを多用するのは、試合の流れが完全にコントロールできたときか、劣勢に立たされているときの苦し紛れかのいずれかだと言うこともわかる。

華麗なライン展開で、シザースしたり、フルバックのライン参加で相手の裏を掻いたりというのも決して嫌いではないが、世界のトップレベルではまったく通用しないな-と痛感した、今日この頃である。



そして今日、決勝戦を見た。

フランスvsニュージーランド


双方とも決勝のプレッシャーか、幾分ミスやペナルティが多かったように思う。

序盤ではニュージーランドペースか?と思わせる展開だったが、後半に入り、フランスの動きがしまって実に良いプレイが続いた。


圧巻だったのはラスト15分の攻防だ。

わずか1点差の状況での強豪2チームの死闘だ。


あー。ラグビーって楽しいな。。。。

オイラは体力も根性もなくて挫折しちゃったけどさ。
でも、最低限の知識はあるから見て楽しむことは出来る。

両チームをたたえたいと思う。。。