鈴鹿F1のおもひで | 木馬の四方山ばなし

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趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

はじめに・・・・
 えっとかなりの長文なのでケータイで読もうなんてムボーな事はかんがえないよーに。(爆)



金曜日~走行初日


国内では初観戦となった先週末の鈴鹿F1。

何せ、国内では見るのは初めてだし、撮影に至ってはどの程度、規制されるのかもわからず、すべて手探り。


何年もF1を撮ってきた友人に聞いてみても、今回から採用された「全席指定席」のせいでどの程度撮れるかはよくわからなかったみたい。


それでも、自分が買った指定席のあるエリア内でならば、フリー走行や予選はある程度自由度があって動けるらしいことだけは直前に知った。



そんなわけで木曜の晩、残業を終えてから鈴鹿に向かった。
当然、金曜日は有休だ。(^_^)v


午前3時半にはサーキットに到着。

敷地内の予約駐車場のチケットを持っていたのだが、そちらへの入場は朝6時からということで、もっと遠いところに誘導された。
取りあえず、その場所で6時まで爆睡。


6時になってから指定エリア内の自分の予約スペースに車を停め、トイレや身支度を済ませる。
2時間半しか寝ていないのだが、初めてのF1撮影で気持ちが高ぶっていたのかもしれない。自然に目が覚
めた。


もっとも
朝から雨模様。予報を見ても一日中、雨なのは間違いない。

友人のkurataさんの情報に従い、8時のゲートオープンにあわせてクルマを離れる。


全席指定とは言え、場内には数カ所「エキストラ・ビュー・ポイント」という場所が設置されていることを事前に知っていたからだ。




木馬の四方山ばなし-suzuka map


そこで、金曜の朝はS字にあるEXポイントに向かった。

あまり期待はしていなかったが、シケイン手前のEXポイントはもちろん、ヘアピンの前後や2輪シケインがある場所も撮影にはまったく不向きなことはわかっていたので、S字へ向かったのだ。


2コーナー、S字と進んでいくが、観戦席の後ろの柵には目隠しシートが切れ目無く張り巡らされており、指定席券を持たないものは入れないようだ。


いつもなら撮影には適さないまでも通路からコースが見える場所が幾つも有る(というよりもS字から逆バンクまではほとんどコースを見ながら歩ける)のだが、今回は通路を大回りさせるか、目隠ししてあって全くと言って良いほど見えない。



感じ悪いったらありゃしない。(笑)

予想していたとは言え、この厳重な目隠しに不安を覚えながらも先を急ぐ。


S字のEXポイントに到着した時にはすでに10数名が待機していた。
この雨の中、出足の早さにも驚いたがだが、何よりもそのロケーションにひどさに唖然。
S字の一番高い丘(神社があるところ)の上の、お世辞にも足場がいいとは言えない場所に杭とロープで
仕切った場所があるだけだったのだ。


最前列に並べる人数はきっちり詰めても20人くらい。
コースまではかなりの見下ろしだし、2コーナーよりは木が覆い被さってきており、とてもではないが?「観戦」ポイントとは言えない。


ちょうど普段「S字の激感エリア」とよばれる辺りのコースを挟んで反対側の丘の上というとイメージできるだろうか

ま、それでも午前中はそこで撮ったのはすでに書いたとおりだ。

8時のゲートオープンと同時に入場。
S字についたのは8時20分過ぎ。
それでもこの有様だ。
端っこの方のお世辞にも撮影に適した場所ではないが、木の枝をくぐるように?
かがめばピンポイントだが何とか見通せる。


走行は10時からだ。
取りあえずスペースを確保してそのまま待機する。


あとから来た人が椅子を広げようとしたところ、係の人に注意されていた。


この場所は誰もが見られるように設定された場所なので
椅子はもちろん敷物を敷いての場所取りも禁止だ


という。

ま、主旨は理解できる。場所も狭いしね。


場内のFM放送を聞いて気を紛らわしながら、走行時間を待つがなにせ長い・・・・。
そのうち足が疲れてきたのでその場でちょっとしゃがんで休もうとしたら、例の係のおっちゃんが飛んで
きて


しゃがみ込むのも禁止


だという。


ヽ(´ー`)ノ ハア???

正直、呆れたね。


ま、仕方なく、立ったままで走行時間を待ったけどさ。

その後、ようやく始まった走行を中腰で1時間半にわたってとり続けたのはこれまた既報である。

走行が終わった時には下半身がじんじんしてしびれていたのは言うまでもない。



その後、ひととおりチェックしようと言うことでS字からデグナーを目指す。
地図によるとデグナーの2ヶ目にもEXポイントがあるのだ。

ダンロップゲートからいったんサーキットの外に出て、再び、デグナーのところでサーキットにはいる。
このあたりは普段はゲートが閉められたままなので、ダンロップから先は通行止めになっている。
だからデグナーに来たのは初めてだ。


気になるEXポイントは、なんとコースの外側の道路を挟んだ丘の斜面にあった。
最上段まで登れば何とかフェンスネットをクリアできそうだったが、斜面の途中からでは金網越しに撮る
ことになり、論外。
金網までの距離が10m近くあるのでどんなに焦点距離を伸ばしても網を消し込むことは不可能だ。
最上段にはすでに陣取っている人達が椅子を置いており、入り込む余地は無さそうだった。
それを見た瞬間にデグナーでの撮影は断念した。



それにしてもEXポイントは立ち見限定で椅子はもちろん、場所取りも禁止と言っていたはずなのになぁ

・・・



デグナーから西ストレート裏に入り、例の100段くらいある階段を上って何とか130Rのイン側に戻る。
ぱらつく雨よりも
汗で体はすでにすっぱくなっているのが自分でもわかる。(爆)


そのまま売店や仮設トイレの位置を確認しながらヘアピンへ移動。

途中、マッチャンコーナーのEXポイントでも椅子を置いているヤツが何人もいた。

確かにS字ほどの人は集まらないのかもしれないが、S字ではしゃがんで休憩することすら禁止されたことを思うと、対応の統一性の無さに腹立たしさを覚えた。


とは言え、撮影したくなるようなポイントでもないのでそのまま素通り。

ヘアピンは進入側はフェンスが貼られ、びっちりをシートで目隠しされている。
予想通り、きれいに整地された土手には仮設スタンドが立っており、指定席券を持つもの以外は当然入れ
ない。


ヘアピンを過ぎ、スプーンに向かう。

驚いたことに普段は売店はもちろん、自販機やトイレすらないスプーンだが、今回ばかりはお店もあれば

仮設トイレもある。


スプーンのスタンドは大きくわけて3つのエリアがある。

進入側のLスタンド。

クリッピング付近(スプーン1個目と2個目のあいだ)のMスタンド。

そして立ち上がり側のNスタンド。


普段はLスタンドのある辺りの土手から撮影できるが、Mスタンドの辺りは道の高さに対して金網が高く、撮影には適さない。


しかし、それはあくまでもスタンドが無い場合の話であり、今回は予想通り、整地された土手に仮設スタ
ンドが建っておりフェンスネットをクリアできる高さがある。
たまたまではあるが、結果的に購入した観戦席は撮影に関してもまあまあだったみたいである。


Nスタンドは普段からある土手の観戦席だ。


もちろん、今回はL、Nともにいつもある土手の観戦席のままではなく、きちんとしたスタンドが建っていたけどね。(笑)


残念ながらこの場所に移動してしばらくすると、小降りになっていた雨が再び勢いを増し、本降り、土砂降りになってきた。
木馬の四方山ばなし-waiting in the rain


あまりのコンディションの悪さに午後のフリー走行の時間が始まっても誰も走らない状況が続く。(T_T)


時間が経過するにつれ、ぽつりぽつりといた観客も、ひとり、またひとりという感じであきらめモード席を立っていく。

振り返ってみると周りには誰もいなかった。(笑)



木馬の四方山ばなし-rainy day


退屈しのぎは場内放送と、ピットFMだけが頼りだ。

ピットFMのかける曲は古い。 懐かしかったけど。(笑)


普段の場内FM放送は実況放送と同じ内容が流れるんだけど、別番組?が流れていた。
トヨタ&パナソニックがスポンサーらしく、六本木にある何とかってスタジオ?と中継しつつ、本来のピ
エールたちの実況とは別物として放送していたのはちょっと聞きづらかったなぁ。


1時間半のうち、1時間は無為に経過。
しかし、ようやく空が少し明るくなり、雨も小降りになってきたため、数台が周回を始めたので、ここぞ
とばかりに撮影を始めた。



結局、走行しないチーム(ブラウンGPとか)もいたが、30分だけではあるものの何とか午後の走行をスプーンで撮影することが出来た。



天気予報を見ると土曜日は雨は上がりそうだ。。
そして、それ以前に他に撮影出来る場所もないので、土曜は朝からここ、スプーンカーブで撮影することに決めて、クルマ
に戻る。

昼ご飯を食べ損なっていたので、グラスタ裏のフードコートでカレーを食べた。

木馬の四方山ばなし-indian curry


まあ、こんなものか・・・・



クルマに戻り、濡れた服を着替える。
前日、2時間半しか寝ていないこともあり、風呂に行く気力もない。
エアコンを入れて多少なりとも機材を乾かしつつ、しばし、晩酌。
ほろ酔いになると睡魔に勝てず、20時には就寝。


疲れていたせいか爆音を轟かせながらの睡眠だ。
ちび4駆の中で自分のいびきが反響しているのを夢の中で自覚しつつも爆睡。
バキッ!!(-_-)=○()゜O゜)アウッ!



土曜日~フリー走行&予選


開けて土曜日の朝。
7時に起床。
ゲートオープンは7時からだがどのみち指定エリアにしか入れないし、走行は11時からだ。のんびりと
支度をして8時を過ぎてからゲートに向かう。


幸い、雨は上がっており、まばらに残る雲も走行前には消えそうだ。
暑くなりそうな気配。


予定通り、まっすぐスプーンに向かう。
途中でお昼ごはん用のお弁当を買い、スプーンの直前で朝飯の牛串とビール。(^_^)v

どのみち走行まではかなり時間がある。問題ない。(笑)



午前の走行が始まる頃にはスタンドにかなりの人が来た。
ボクはスタンド最前列の立ち上がり側の端に陣取っていた。
立ち上がっても周りの人に迷惑をかけない場所だ。


木馬の四方山ばなし-sat. am


午前の走行はここから撮影。

幸い、本来の指定席の人も現れず、1時間フルに撮影できた。(^_^)v



午後の走行は同じスタンド内ではあるが、進入側の端にポジションチェンジ。
こちらはフェンスが低いため、椅子に座ったままで撮影可能。



正直、撮影ポジションをかえられないので、似たような構図ばかりとなり、撮影していて飽きてきた。(苦笑)




おまけにQ2ではクラッシュ、赤旗中断が続きうんざり。


世界で20名ちょっとのドライバーしか乗ることが許されないフォーミュラ・ワン。
文字通り、世界最高峰の技量を持っていなければおかしい。
なのに、コースが初めてだとか、昨日のコンディションがちがうからクラッシュしてしまうというのは言
い訳にならない。

攻めどころと引きどころを高次元で瞬時に判断して対応できるのが一流の証の筈なんだが・・・
ヽ(´ー`)ノ ハア


うんざりしながらも、集中力をとぎらせないために、超スローシャッターで撮ったり、狙うポイントを変えたり、テレコンを入れたり外したり・・・・。。。


そのうちの超スローシャッターで割と止まった一枚がこれ。


木馬の四方山ばなし-1/6

絵としてはあまり褒められた出来映えではないが、2輪はもちろん、GTやフォーミュラ・ニッポンと比べても格段に速いF1のコーナリング速度でも、ある程度撮せたことへの自己満足だけはある。(笑)


撮影データ
キヤノンEOS1DMark3、EF600F4、x1.4テレコン、ND2フィルター
Tvモード、評価測光、露出補正-2/3、
SS1/6


走行が終わるまで撮影し、ボクにとっての今年のF1イベントはすべて終了。

ポルシェカップには用はない。(笑)


金曜とはうってかわって、増えた観客の流れに身を任せ、ゆっくりと正面ゲートに向かう。

どうせ渋滞するだろうから、クルマで少し寝てから帰ろうかな・・・・なんて思っていたのだが、思いの外サーキット前の道が流れていたので、速攻で帰ることにした。


汗だくになったせいで、酸っぱくなっているTシャツを着替えもせず、カメラ機材だけ収納したら、すぐにクルマを動かした。


すっぱいTシャツには車に常備しているこれを吹き付ける。


木馬の四方山ばなし-perfume?

これですっぱいTシャツも復活だっ!!!(笑)



国道23号に出るまではそれでも混雑したが、出てしまえばあとはまっすぐ北上するのみ。

みえ川越ICから伊勢湾岸に乗る。


パーキングで車を停め、トイレで歯を磨き、ぬれタオルで体を拭いてさっぱり。
当然、すっぱいTシャツは脱ぎ捨て、ズボンも履き替えた。

あとはのんびりと帰るだけだ。



ふと見ると、が上がっていた。


木馬の四方山ばなし-moon



満月だ。


あとで知ったが、中秋の名月だったらしい。


走りながら、満月の流し撮りにも挑戦してみた。(爆)



木馬の四方山ばなし-moon nagasi


前の週に岡山から帰る時はそこそこ混んでいたが、この晩の東名上りは実に順調。
翌週に3連休を控えているから、出かけた人が少なかったのかもしれない。


こうして、予想よりも遥かに順調に自宅に帰り着き、ボクの国内でのF1初観戦ツアーは幕を閉じたのだ。


ちなみにボクがF1の雑誌を買って読んでいたのは大昔のこと。
ボクがその頃憶えた選手の名前は


K.ロズベルグ、G.ベルガー、A.プロスト、A.セナ  などなど。

唯一、スパでナマ観戦した頃はまだまだシューマッハが駆け出しの小僧で売り出し中?の頃だった。

だから最近の選手はビッグネーム以外はわからないし、マシンのカラーリングも知らない。


撮影していて理解できたのは、真っ赤なマシンが来ると

あ、フェラーリだっ!!

というくらいのモノである。(爆)



あとはリアウイングにでっかくルノーって書いてあれば、あれがウイリアムズなのかな・・・とか言うレベルである。


あとになって画像を見れば、BMWのロゴが入っているマシンや、メルセデスのマークも見て取れるが撮影中はそこまでの余裕はない。


ボクにとっては2輪に比べると、大して思い入れのあるF1ではないが、やはりそこはそれ、世界最速のマシンであることは間違いなく、スプーンを駆け抜ける速度はこれまでのどのカテゴリーよりも数ランク上の速度だった。

従って流し撮りでレンズを振るのも初めはどうしても振り遅れ気味だったりもした。(笑)

ま、輪と違って比較的上下動はないので速さにさえ馴染んでくれば、それなりに撮りやすいけど。(その割に「あがり」はお粗末なんだが・・・・)


いずれにしても撮っているときは


フォーミュラ・ニッポンよりも速いだけでさほどの違いはないかな・・・


なんて思っていたが、家に帰って画像を見ると、やはりマシンのかっこよさは数段上である。


来年も何とか撮りに行きたいという気持ちが日増しに強くなっている今日この頃である。(笑)


来年はせめて、エリア限定でも良いから、フリー走行中の立ち入り可能範囲をもう少し拡げて欲しいものである。