いわゆる多機能のものは信用しないことにしている。
マルチファンクションって奴だ。
子供の頃は、アンナ事やこんな事にもつかえる・・・・とか、こ~んなこともできちゃうぞ~的な宣伝文句に踊らされて、多機能のものは大好きだったし、ずいぶん買い込んできた。
たとえば、アウトドア用のナイフ。
スイス・アーミーナイフなどと呼ばれるヴィクトリノクスの多機能ナイフ。
日本語的に言うと、五徳ナイフとか10徳ナイフと呼ばれていた、あれだ。
ボクもいくつか買ったことはある。
しかし、所詮、「無いよりはマシ」程度の機能しかないのだ。
ナイフに関しては、純粋なナイフとは切れ味、丈夫さ、信頼性で比較するのもあほらしいくらいだし、ドライバーなどの工具に関しても、もしかするとつかえるかも知れない・・・程度のいわば、「お守り」レベルの存在である。
超合金合体ロボ・・・みたいなのは子供こころに大好きで、その出来栄えに感心して飽かずにいじって遊んでいたものだ。
しかし、上記のように少なくとも実用品、ツールに関しては、何度も失敗をした経験から、今では「単機能」のものしか信用しないことにしている。
ツールと呼ぶにはちょっと違うかも知れないが、実用品という意味ではメガネだってそうだ。
ボクは学生の頃から近視がひどくなりはじめ、就職する頃には裸眼では免許が取れないくらいにまで悪化した。
その後も近視は徐々に悪化し、今では、レンズの度数で言うと、-2.25/-2.00というレベルにまで落ちている。
裸眼の視力だと、おそらく0.1あるかないかくらいだと思う。
そうなると当然、視力矯正をするわけだが、昔からバイク・・・それもオフロードバイクに乗ってきた関係で、ソフトコンタクトを愛用し続けてきた。
いろんなタイプを使ってきたが、最近ではボシュロムのメダリストという2週間タイプを使っていた。
しかし、2年くらい前から手元を見る時の視力が怪しくなり、ここ1年くらいでかなりレベルが悪くなった。
特にコンタクトの時はまだしも、メガネの時がひどくなった。近眼用のめがねをかけるくらいなら外した方が見えるくらいになってしまったのだ。(とほほ)
そこで半年ほど前についに観念して、遠近両用メガネというものを作った。
しかし、所詮、多機能グッズ。
遠くも近くも見えないことはないが、ちょっと視線を斜めにすると像がぼやけたりと、単機能のものにはかなわないことをこのカテゴリーでも確認することになった。
しかし、ここに来て普段使っている近視用のコンタクトの時にも、いよいよ手元を見るのが辛くなってきたのだ。
いっそのこと、遠くはコンタクトに任せて置いて、その状態で手元を見るための「リーディング・グラス(老眼鏡とは言いたくない・・・)」を使うことも考え始めたところだった。
だが、よくよく調べると、最近は遠近両用のコンタクトレンズがずいぶんたくさん出ているらしい。
しかもハードレンズだけでなく、ソフトレンズもある。
通常の近視用コンタクトだって、ソフトよりはハードの方が視力が出やすいと言う話は良く聞く。
ましてや、遠近両用なんてどの程度見えるんだか・・・・!?とかなり疑ってはいた。
しかし、背に腹は変えられない。
ものは試しとばかりに、先週末に眼鏡屋に行っていろいろ聞いてきた。
実際に行ってみると、さすがに量販店。地方都市のお店とは言え、トライアル用のレンズがあるという。
そこでソフトタイプを試してみることにした。
レンズの真ん中が手元用で周辺が遠くを見るための度数になっているのだという。
近眼の視力にあわせたレンズを貰ってつけてみる。
・・・・・・
・・・・・・手元や遠くを視線を動かしながら、見ていく。
・・・・うん、意外に違和感は無い。
むしろ、遠近両用のメガネよりもいいかも知れない。メガネだと視線が斜めだと遠くにも近くにも焦点が合わないのだが、コンタクトならそんなことはない。
まったく違和感が無いと言えばウソになるが、つけていきなりでこのレベルなら数日間つけていればほとんど気にならなく筈だ。
視力もそこそこ出ているので近くも遠くも実用上、なんら問題ないレベルで見える。
・・・・ってなわけで早速、取り寄せて購入してみることにした。
ボシュロムのマルチフォーカルレンズって奴だ。
目の乾きやすいボクにはもともとボシュロムの吸水性が低いタイプのレンズがあっているので、同じタイプのものだ。
土曜から使い始め、今日で6日目だが、だいぶ体が順応したようだ。
少なくとも他のことに集中している時などは、コンタクトのことは完全に忘れていられるくらいにまでは馴染んできた。
う~ん、技術の進歩ってすごいなぁ。
昔の分厚いソフトレンズがウソのように薄いし、おまけに遠近両用のそふとなんてのまで出来ちゃうなんてさ・・・
唯一の欠点は、通常の2Wタイプのコンタクトよりもかなり高いことだ。
年間でやく6万円くらいの計算だ。
もっともボクは使い捨てでないレンズもずいぶん使ってきたが、通常2年つかえると言われながら、いつも1年で駄目になっていたので結局はどのタイプでもコストは同じだ。
ならば、常に新しいレンズでいられる方が良いし、万が一無くしても被害は最小限で済む。
むむむ・・・