生態系を乱すとされ、何かと敵視されている外来種。
植物や動物、あらゆる生物に於いてそんな話題は多い。
魚で言うとブラックバスやブルーギルがその代表格だ。
しかし、ブルーギルは現在の天皇陛下が皇太子だった頃に海外より持ち込んだものであるという事実を知る人はあまり多くないかも知れない。
ボクは子供の頃、一時、ルアーフィッシングに夢中だった時期がある。
当時読んでいた雑誌に「ブルーギルは皇太子が持ち込み、精進湖に放流された」と言う記述があったのを今でもおぼえている。
当時はまだ害魚という見られ方はして居らず、その記事ではゲームフィッシングの対象として単にその由来を述べていただけだったと思う。つり雑誌だから、当たり前だが、あくまでも肯定的な記事であったと記憶している。
その頃は雑誌の記事でも公然とどこそこの池にブラックバス(ラージマウスバス)を放流し、繁殖しつつあるなどと言う記事が載っていた時代である。
当時は世間でもまだ、生態系が乱れるとか、日本古来の魚が減るなどと言う議論は無かったように思う。
もっとも子供の頃の記憶なのでかなり怪しいが。
しかし、現・天皇陛下が持ち帰ったと言う事実は間違いないはずだが、これだけ外来種を害魚扱いして騒いでいるにもかかわらず、そのことに触れるメディアは無かった。
やっぱり、アンタッチャブルなのかな・・・?なんて思っていた。
しかし、ついに本人が口を開いたようだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071112-00000505-yom-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071112-00000018-mai-soci
まあ、皇族特有の言い回しなので、実際の感情がどこにあるのかは掴みにくいが、少なくとも公の場で自らがその事実を認めたのは立派だとは思う。
しかし、一旦繁殖してしまったものはそう簡単には戻らないだろう。
どうやって共存を図っていくかが大事である。
ちなみに鈴鹿サーキットの1、2コーナー間に池がある。この池のほとりには
「この池にはブラックバスの放流をしてはいけません。」
と言うような看板がある。
わざわざ、あそこで繁殖を試みる奴はいないと思うが・・・・(笑)