今年、高卒で入社したばかりの新人がこの週末にツーリング中の単独事故で死んでしまった。
社内の先輩たちとのツーリングだった様だ。
今どきは「3ナイ運動」がすっかり定着しているせいか、バイク乗りも「大学デビュー」や「社会人デビュー」はたまた「三十路デビュー」なんてのもざらにいるご時世である。
なまじ、大型免許がすぐに取れるし、買いたいと思えるような中小型バイクもないため、仕方ないとは言え、経験と技量がまだ未熟なライダーが100PSもあるようなバイクに乗ってしまうのである。
しかし、装備重量で200kgを超えるようなバイクで走っていて、ずるっとリアが滑ったら・・・・、ブレーキングエリアに砂が浮いていたら・・・・・、自分とバイクの能力の限界で走っていたら、ベテランでさえどうにもならない。
相手のある事故ではある程度までは予測して予防するとしても、最終的には自分だけではどうしようもない部分も確かにある。
しかし、単独の自損事故はやはり個人の判断能力、ライディング能力の範囲を超えた途端にしっぺ返しが来るのである。
ボクがよく、いきなりでかいバイクに乗るのではなく、ほどほどのバイクで経験を積んだ方がいいとか、オフロードを走って腕を磨けというのは何もベテランぶってえらそーに言っているわけではない。
自分自身もたまたま結果的に、そういう風に経験を積んできたおかげで未だに五体満足にバイクライフをエンジョイできていると思っているからこそである。
あらためて、自分にも言い聞かせると共にバイク好きの友人、後輩たちにももう一度、警鐘を鳴らしておくことにしよう。