バイク・いろいろ試乗記(その1) | 木馬の四方山ばなし

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趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

先日、またまた、いろんなバイクに試乗する機会があったのでそのインプレッションをば・・・・・。


ハーレーダビッドソン
・FXSTDSE 1550

HD_FXSTD
・ダイナワイドグライド


HD_FXWD

生まれて初めてハーレーに乗った。




上記の機種である。どちらも結構な値段がするモデルらしい。
一番安いモデルだと100万くらいからあるらしいが、今回乗った奴は130万くらいだろうか?

どっちも4000rpmも回すことはない。(回せない)
でろでろでろ
と良いながらただひたすらまっすぐ走るだけのバイクである。


コーナーが迫ってきてもブレーキもろくに利かない。もっともエンブレだけで十分減速できるが。
コーナーにはいると何とも不思議なハンドリング。
少なくともコーナリングを語るバイクではないことだけはわずかな時間の試乗でも良くわかった。


2台を乗り較べると少し性格が違うが、大同小異である。


個人的な好みから言うと個別にインプレッションを書くに値しないレベルだ。


ハーレー好きには申し訳ないが、ボクにはこのバイクの楽しさは理解できない。
少なくとも100万以上もの大金を支払ってまで乗りたいとは到底思えない。


さすがにどちらも割と最近のモデルだけあって昔のモノよりはずっと品質は良くなっているようだが、やはり、ハーレーオーナーは、年中、壊れることを覚悟しておくことも必要だろう。(爆)

ちなみにフロントのブレーキパイプがエンジン振動でブルブルと常に震えている。
ある時突然、パイプが折れて全くフロントブレーキが利かなくなること請け合いである。
もっとも飛ばす気にはなれないバイクだし、エンブレだけでもそこそこ減速できそうだから、何とかなるかも知れないが・・・・(爆)

でも、ボクは遠慮しておこう。


BMW
・R1200GS
・R1200S

まず、新しくなったエンジンは今までのR1150のモノに対してバランサーを装備し、馬力も向上しているらしい。
しかし、実際に乗った感じでは確かにパワーアップは感じるが、振動はほとんど変わったようには思えない。(ボクはR1150Rを持っているのだ。)
やはり120km/hを超えるとハンドルに振動が来て長時間では少々しびれそうだ。

エンジンはそんな感じ。


まずは憧れのオフロードツアラー、GS。


R1200GS

でかい、シート高い!と言うことで見た目で威圧されるが意外にまたがるとなんとか足も届く(つま先だけだけどね。)。
走り出すと大きさや重さを感じさせないほど、素直で軽やか。シャフトドライブのくせもよく調教してある。
一発で気に入ってしまった。
正直、欲しい。ちょっとシュラウドやタンクカバーの樹脂が安っぽいが、魅力は十分だ。
しかし、日本では200万もするこのバイクを買うことはないだろうなぁ。


ま、拗ねた言い方をすれば、
ボクの持っているアフリカツインと乗り味はある意味似ているので、アフリカツインで我慢しよう。(笑)


お次は、BMWのボクサーツインの中ではもっともスポーツよりのモデル。R1200S。


R1200S

高めのステップ位置と低めのハンドルがやる気にさせてくれる。


しかし、いざ走り出して、これほどがっかりしたバイクも珍しい。
ハンドリングがめちゃくちゃ
なのだ。リーンアングルが安定せずに、常にふらつく上に、車体の動きに併せてステアリングが切れ込みたがるので、一定のバンクアングルを保つことができない。どこかボルトが3本くらい抜けているんじゃないかと思うほどだ。


まるでカスみたいなハンドリングだ。


こんなバイクを200万も出して買ってしまったら、さぞかしがっかりするだろうなぁ~。
アベレージを上げても傾向は変わらず。


お~い、こんなバイク買うんじゃないぞぉ~。

ちなみにボクが乗っているR1150Rロックスターも同じ傾向はあるが遙かにマシである。普通のスポーツライディングなら問題ない。しかし、R1200Sはロックスターよりも酷い。見るからに走りのモデルだけに絶対に許せない。
友人も口を揃えて同じ事を言っていたから、ボクの腕がヘボだから性能を引き出せなかったというわけではなさそうだ。


Triumph
・スピードトリプル


speed

ミッション・インポッシブル2でトム・クルーズが乗っていたバイクだ。

1050ccの3気筒エンジン。
独特の鼓動感とトルクを併せ持つ。
4気筒のようにぎゃんぎゃん回すエンジンではないが、十分に走るので不満はない。


車体はまるでビューエルの様に鞄ひとつ縛り付ける場所がないほどに割り切ったコンパクトな設計である。実にかっこいい。(ただし、実用性はゼロだ。カッパ一つ入れられないし、このバイクにデイパックを背負って乗るなんてあり得ない。)


走り出すと、素直なハンドリングでコーナーを見ただけですっと曲がる感じ。
常識的な速度域ならパイプフレームが適度にねじれてくれる感じでしなやかで実に楽しい。
かなりのハイアベレージまで攻めるとよれよれになる感じもあるが、普段のチョイ乗りレベルの速度でも十分に楽しませてくれる点が最高だ。


唯一にして最大の欠点がカッパすら積むことができないこと。
このかっこいいバイクに乗るのにデイバッグを背負っていくなんてダサ過ぎる。

一切荷物を持たずに空身で乗る覚悟がなければこのバイクには乗れない。

ロングツーリングなんてまるで似合わない。街をお洒落に乗る。

雨が降ったらあきらめると言う割り切りで空身で峠をせめに行く・・・・


なかなかに贅沢な楽しみ方が出来るバイクだ。ストイシズムの固まりだ。