モータースポーツの光と影・その3 | 木馬の四方山ばなし

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趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

図らずも2輪ロードレースでの事故がつづいてしまった。


このタイトルで、しかも「影」の方の話題で続けてブログを書くとは思わなかった。残念だ。


先日の菅生で起きた奥野選手の事故につづいて、今度は岡山国際で沼田選手がクラッシュしてしまった。
しかも沼田選手は既にこの世を去っている。


公式情報として流れているのは、岡山国際サーキットの第7コーナー(通称:ヘアピン)で沼田選手が外側のタイヤバリアに激突し両肺に損傷を受けたため、死亡したと言うことだけ。

時速150kmでコースアウトという記述のある記事がいくつかあるが、あそこはストレートエンドの低速コーナーである。侵入速度はせいぜい60~70kmではないだろうか?


減速が遅れて・・・とか、突っ込みすぎてオーバーラン・・・による転倒はあり得るが、普通なら死亡するほどの勢いでタイヤバリアに突っ込むような場所ではない。ましてや新聞的な誇張があるとしても150km/hというのは・・・・・????


去年、行った際に自分の目で見た記憶でもそうだし、コースマップを見ても、このコースの中ではもっともグラベルゾーンの広いコーナーのひとつである。

http://www.okayama-international-circuit.jp/guide/pdf/course.pdf


こうなるとベテランの沼田が通常では考えられないような速度を保ったままタイヤバリアに激突するなんて、何らかのトラブルでもない限り考えにくい。
少なくとも単なるブレーキミスなんて絶対にあり得ない。


このニュースを聞いた途端にボクの胸の中にさまざまな疑問が湧いた。
案の定、ネットではいろいろな噂が飛び交っているが、どれも真偽のほどは不明だ。


但し、何となく一番信憑性が高そうなのが、エンジンがブローしたのではないかという話である。
なんでもクラッシュした時に沼田選手の後ろを走っていたライダーの話ではストレートエンドで突然マシンが白煙を上げたと言うのだ。
エンジンブローで自分のまいたオイルに乗ったのだとしたら、如何にベテランライダーといえども減速することは不可能だろう。


真偽のほどは不明だが今年のヤマハR6のエンジンは何かトラブルを抱えているという話すらある。

なるほど、先日の菅生でクラッシュした奥野選手もマシンはR6だし、状況から推測する限りではエンジンブローが原因のようではある。


いずれもネットのうわさ話の域を出ないので、真偽のほどは不明だ。

部外者であるボクが、その真偽を追求する立場にはないし、ましてや責任の所在をとやかく言うつもりもない。


但し、未だ意識不明の奥野選手への応援メッセージとして書いたコメント(http://ameblo.jp/mokuba-red/entry-10045486057.html )の繰り返しになるが、


いたいのはすべてのモータースポーツ愛好家が安全に楽しく、この素敵な競技をエンジョイできるように危険な要因はみんなで協力して排除しなければならないと言うことだ。


もしも本当にR6のエンジンが何らかの原因で壊れやすい面があるのだとしたら、ヤマハは早急に対策を講じて欲しいし、各コンストラクターはエンジンの回転数を抑えるとか、エンジンブローしてもタイヤにオイルがかかりにくいようにアンダーカウルの形状を工夫するとかの自衛策を考えて欲しい。


あるいはもっと他の部分に原因があるのだとしたら、それをきちんと追求して対策をメーカー、チーム、メカニック、ライダーが一体となって考えて欲しいと思う。


外から見ているだけのものの勝手な言い草かも知れないが、自らの身を守るためだ。
何もST600だけに限ったことではない。GP-Monoクラスだって、125、250やJSBだってそうだ。人ごとではないはずだ。

もちろん、ロードレースに限ったことではない。モトクロスだってトライアルだって、我々一般公道を走っているライダーにしても同じことだ。


特に我々一般ライダーにできることは、自らの技量と見合ったバイクに乗ることなども含めて今一度、自分のライディングを見つめ直すことだと思う。
ボクも日々、バイク通勤をする身として、モータースポーツを愛するモノとして、我が身を振り返って見ようと思う。

もう、バイクで身障者になったり、死亡したりというニュースは聞きたくない。

ボクの本音である。


自分だって健康なままでバイクライフを今後もエンジョイしたいと思う。
そのために考えなければ行けないことがあるのだと思う。


ここを見てくれた方も今一度、我が身を振り返って見て欲しいと思う。


別に、オートバイの社会的地位向上だとか、モータースポーツの振興のためだなんてきれい事を言う気はない。


楽しいバイクあそびを安全に行いましょうと言うことだけだ。


最後になったが、沼田選手のご冥福を祈りたいと思う。