今年のMotoGPは例年以上にストーブリーグが熱い。
動き出しも早く、有力ライダーの移籍先がだいぶ見えてきたようだ。(・・・・というか、これだけ動きのあるシーズンも珍しい気がする)
主だったところでは、
250でチャンピオン街道まっしぐらのホルヘ・ロレンツゾがヤマハワークス入り。(チームメイトは、V・ロッシ)
チームグレシーニ(ホンダ)のマルコ・メランドリがドゥカティワークスへ移籍。
スズキのJ・ホプキンスがカワサキワークス入り。
ホンダでWSBを戦っているトーズランドがテック3(ヤマハ)入り。
ドゥカティワークスのL・カピロッシがスズキ入り。
ヤマハワークスのC・エドワーズがテック3(ヤマハ)に。
これ以外にも、デ・アンジェリスやドビツィオーゾのMotoGPクラスへのステップアップも噂されている。
タイヤの勢力図がBSによって完全に塗り替えられていることもあり、ライダーもかなり迷っているようだ。
ミシュラン勢は来年に向けてどの程度体制を立て直せるのか?(もちろん、今もいろいろやっているらしいが。)
MotoGPではもちろん、全日本ロードでもぱっとしないダンロップはテック3に変わる契約チームを確保できるのか?
(まだ、テック3がダンロップをやめるという発表があったわけではないが、そういう噂である。)
たかがタイヤくらいで・・・・と思う人もいるかも知れないが、タイヤの差というのは絶大な物があるのだ。
しかも最近のタイヤは内・外・中でコンパウンドを変えるなんて簡単な物ではなく、円周方向でもいくつものセグメントに分けてコンパウンド違いのトレッドを貼ることができるようになっているらしい。
さらに、セッティングの常套手段である、ケーシング構造によるサイドウォールやトレッド面の剛性など、セッティングの要素は以前よりも遙かに増えているようだ。
例えスリックタイヤであっても組み合わせは星の数ほどになる。
そんな中で、BSは生産設備の精度が上がっているため、上記のような複雑な構造のタイヤもばらつきを押さえて作ることができるらしい。
今はそんなことも無いのかも知れないが、ひと昔前のミシュランでは同じ型番のタイヤでも良い物と悪い物が結構あったらしい。
いわゆる「あたり」と「外れ」である。
しかし、今でもレース後のコメントで「予選ではあんなによかったタイヤが決勝ではまるでマッチしなかった・・・・」なんてのはときどき聞く話ではある。
もっとも、タイヤの性能が先鋭化しているため、ちょっとした路面コンディションの差にも敏感になっているとも言えるのかも知れない。
それにしても今年のBSは強い。F1ではワンメイクだがF1タイヤ作りで得たノウハウも大きいようだ。
マシンを作っているメーカーやライダーにも頑張って欲しいが、ミシュランにも頑張って欲しいところである。
タイヤの本数制限ルールに対して今頃難癖つけてるのなんてみっともないだけだぜ・・・・・ミシュラン&ロッシよ。
もうちょっと見ている物がエキサイトするようなレースをみせてくれぇぇい!!
PS:ブルノではロッシがまるで元気がなかったようだ。(まだ地上波の放送が無いので見ていないが。)もちろん、ミシュランタイヤの影響もあるがそれ以上に、例の脱税容疑の問題でだいぶまいっているらしい。
事の真偽はわからないが、あの手のことは国からねらい打ちされたら絶対に勝てないのが世の常。日本だってそうだ。
ある意味、見せしめと実益を兼ねてイタリア政府がロッシを狙ったのだろう。
しかし、180億円とはものすごい額だ。
いくらか値引きして大人しくロッシが支払って決着するんだろうが、払える財力があるのがまたすごいっ!!
もっともさすがのロッシといえども相当なダメージだろうから、また、死にものぐるいで「働く=真剣に走る」ようになって良いんじゃない・・・???なんてセリフはあまりに無責任だろうか・・・・・(爆)