先週の鈴鹿で、初めてTop10トライアルというものを間近で見た。
計時予選の上位10チームがそれぞれ1LAPずつのタイムアタックをして、そのタイムで最終的なスターティンググリッドが決まるというものである。
ピットレーンの最終コーナーよりに「お立ち台」があり、そこから1台ずつスタートしていく。
ひと頃よく放映されていた「パリ・ダカール・ラリー」のスタートシーンを思い浮かべてもらえばいい。
しかし、スタート台からピットロードの終わりまでの間でかぶりつきで見られるのはいいが、安全のためにおいてある、パイロンとそれをつなぐバーが、ピットロードと平行においてあるのは頂けない。
スタート台間近の人はともかく、数m離れただけでもう、目の前を通過する瞬間しか見えなくなる。
スタート台がわのパイロンを少しはなして、パイロンの列をピットロードに対して斜めにすれば、離れた場所からでも多少なりは見えると思うのだが・・・
そんな状況なので、みなが乗り出してみようとする。
当然、写真を撮るにもそうである。
前後の人と高さがかぶるとまともに撮影できない。
「通?」は脚立を持ってきている。なるほど、王道だ。
しかし、そんなものはない。
ならば・・・・ということで下から攻めることにした。
試しに、カメラだけをつきだして「手撮り」してみたが、ほとんどフレームアウトしていて全滅。
広角で撮るならいざ知らず、ある程度の中望遠でノーファインダーはボクの腕では無理があった。(^_^;)
だめだこりゃ。
・・・・ならばということで
さすがに他の人の邪魔になるので寝そべるところまではしなかったが、パイロンをつなぐバーのそばに座り込み、バーの下をくぐってコース内に頭を出した。
完全に頭がコース内?につきだした格好だ。
もしかしたら注意されるかも・・・・と思ったが、幸か不幸か、整理係も、段取りに悪い進行でてんやわんやなのか、それどころではないらしい。
さすがにポジションというか姿勢が姿勢なだけに、手持ち可能なレンズを選択した。
「決めの一枚!」だけをねらうなら、超広角であおり気味に撮るとかっこよさそうだが、初めて撮るシチュエーションなので、つぶしが利くようにズームを選択した。
スタート台までそこそこ距離があったこともあり、70-200ではなく、100-400を選択。
あまり明るいレンズではないが、そこはデジタルの強み。
遅々として進まない進行状況に、いくら真夏とはいえ、徐々に日の光は力を失っていく。
それを追いかけるようにISO感度を上げて対応しながらのと撮影となった。
初めての経験で一発勝負の撮影・・・・。
こうした経験を繰り返していくことで、自分自身の「現場力」が上がっていくのだろう。
まだ選定途中だが、いくつか写真を紹介しよう。
お立ち台にたつJOMOガールとそれを口を開けて見つめるヨシムラスタッフ。
勝者に敬意を表して、加賀山選手。ちょうどスタート台近辺で焚かれたストロボに同調したのでいい案配に写った。
もう一つ。
ほかの選手のタイムアタックを大画面モニタで眺める加賀山選手。でも、何となく間抜けだぞ。
最後は優勝チームであるヨシムラをたたえて、もう一つのヨシムラチーム。#12酒井選手。