飯田市美術博物館で行われているスポーツ写真家・水谷章人氏の写真展を見た。
野球や、サッカー、バレーボール、テニス、バスケット・・・・・。
記録のジャンルは多岐にわたる。
展示作品は100点を超えているのではないだろうか?
そんな中で印象に残った作品たち。モータースポーツ関連。
W・レイニー:まだ無事だった頃の写真。
エディー・ローソン:孤高の人という印象のあるライダーである。
平忠彦:お約束のTECH21
お約束といえば、当然のように、A・セナとA・プロストもあった。
作品として、ボクが心を引かれたものもいくつかある。
飛び込み選手・馬渕よしののスタート台でのバックショット。
後ろ向きにジャンプ台にたった馬淵の後ろ姿を切り取っている。後ろのグレーの壁が圧縮効果で間近に見え、まるで後ろ向きに据え付けられたキリストのようだ。体の曲線に沿った光と陰が印象深い。
ハンマー投げ・室伏広治のネットごしのカット。
ピントが手前のネットにきているのだが、浅くぼけた向こう側の室伏の表情が見ていて、誰が見ても室伏だとわかる。格好良いカットだ。
そういえば・・・・・
ビーチバレー界のアイドル。浅尾美和は顔のアップのみが解説もなく飾ってあった。
おおっ!! あえてそうしたか!
・・・・・とおもったらやっぱりあった。
やっぱり誰もが待っているモンね。人気者は外しちゃいけない・・・(笑)
フィギュアスケートの安藤美姫のカットもいい。後ろからのスポットが手前に広がりをみせ、その楕円の光の中に安藤の影がのびている。
スポーツ写真と言うよりは完全に芸術作品である。
通常の展示のほかに(たしか)5本程度だが、縦の長さが3mくらいある、縦長の掛け軸みたいなやつがいくつかあった。
当然、縦長にあわせてトリミングしてあるのだが、これがまたいい。
ゴルフと卓球の愛ちゃんがいい表情を見せているかと思えば、その隣ではM・シャラポアもセクシーかつ力強い表情を見せている。
しかし、大昔にスキー写真家としての水谷氏を雑誌で初めて知ったボクとしてはやはりスキー選手の写真が気になる。
ピルミン・ツルブリッケン、フレニー・シュナイダー、インゲマル・ステンマルクなどが目を引く。
特にステンマルクの表彰台のカットなどは持っている板が古くて笑ってしまった。
そのほかだと、ウインドサーフィンのロビー・ナッシュのウェイブライディングのカットが良い。
あまりゴルフは詳しくないが、トム・ワトソンの傘を差しているカットがものすごくいい。
サッカーでは、ラモスのギラギラした目線が最高。
なかなか刺激のある写真ばかりだが、いわゆる流し撮りものは一枚もなし。すべて高速シャッターものばかりだ。
いま現在のボクはひたすらスローシャッターでの流し撮りの練習段階だが、高速シャッターでまさしく一瞬を切り取るというのも魅力的であることを学んだ。
帰りしなに水谷氏の写真集が売っていたので一通り買ってしまった。
中には中古をヤフオクで買って持っているものもあったが、貴重なものが新品で手にはいるのなら・・・とまた買ってしまった。
最後になるが、美術館の受付にいた庶務?の松本さん松下さん?かわいかったなぁ。
一生懸命帰り道の説明をしてくれた。(^_^)v