春の商売時期に向けて各カメラメーカーからニューモデルの発表が相次いでいる。
ここ2年くらいの間の、デジタル一眼レフの性能向上と価格低下には目を見張るものがある。
数年前のパソコンと同じ感覚である。
σ(^_^;の個人的な印象では、最新モデルは、パソコンで言うとウインドウズXP搭載モデルの域に近づきつつある様に思う。
つまり、まだまだバグや不安定な動作を騙し騙し使っていた、ウインドウズ98やMeと比べて、かなり安定感が増したXPの様な印象を受けている。
ユーザー側の要求に応じて、エントリーモデルから、コンシューマーモデル、プロシューマーと明確なランク分けがようやく整理され始めた点もそう感じる理由の一つである。
昨年くらいまでは、下位モデルがモデルチェンジをすると上位モデルよりも高性能かつ低価格になってしまうのが常だったが、最近、発表されたものではようやくその序列が本来のヒエラルキーを取り戻しつつある。
そんなデジタル全盛の時代ではあるが、やはりフィルムへのこだわりを持つ人もまだまだ多いようだ。
そんな声に答えるべく、富士フイルムからは「ベルビア50」が復活するという発表があった。
「味わいのフィルム」と「利便性のデジタル」と大まかな言い方をしてもいいと思うが、そのどちらが優れているかを議論するのは不毛だと思う。
かなり乱暴な例えではあるが、それを承知の上で言うならば、
MacとWindowsをどっちが好きか?
あるいはどっちが優れているか?
と言う議論ににている気がする。
どちらも優れている面があり、適したシチュエーションがあると言うこと。
σ(^_^;の場合で言うと、パソコンはどちらも使うし、両方とも所有している。
もともとはMac好きだが、やはり本体はもちろん、ソフトに至るまでウインドウズの方が明らかにスケールメリットの恩恵を受けている。
実際に使っても、使い方に若干の差はあるが、少なくともぼくのレベルでは性能の差は感じない。
カメラの場合も同様である。
フィルムカメラも好きだし、これからも使うつもり。もちろん、デジタルもそうだ。
σ(^_^;の場合の使い分けで言うと、
風景撮影は、文句なしでフィルム。フィルム装填の儀式のような楽しみや、限られた枚数の中で撮影する緊張感が楽しい。
ポートレイトは、フィルムとデジタルを併用。あるいはその時の気分で。
モータースポーツなど動きのあるもので、枚数を撮るときは迷わず、デジタル。
こういう使い分けを想定して機材も揃えてきた。
フィルムカメラは昔からペンタックス。
ペンタックスのデジタルボディも持っているのでレンズを共用しつつ、ボディ交換で銀塩とデジタルを併用できる。(だから、デジタルでしか使えないレンズは一本も持っていない。)
モータースポーツ撮影には、ペンタックスのデジタル一眼レフのボディ性能では物足りなく、レンズのラインアップも壊滅的に不足している。
そこで、キヤノン・EOSシリーズとなる。
何事も、適材適所と言うが、カメラも同じである。
スクーターでオフロードコースを走ろうとは思わないし、モトクロッサーでツーリングしたいとは思わないのも同じと言っても良いだろう。
そんな訳で古き良きものを愛でつつも、新しきものへの間口を広く持ってさまざまな楽しみ方をしていきたいと思っている。
唯一の悩みは、どんどん道具が増えるし、お金がかかるのが・・・・・(爆)