22日と25日と・・・・ | 木馬の四方山ばなし

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22日:地球の温暖化と司法改革と政治

この週末、台風が近づいて来ている。(ちなみにこれを書いているのは22日)

この数年、日本国内での荒天による災害の規模が大きくなっている事を実感する。
雨が降るたびに、局地的な豪雨になり土砂災害などが起きるし、落雷や、竜巻なんてのを耳にする事も増えた。

地球規模で温暖化が進んでいるからだという。

東京近郊のヒートアイランド現象が叫ばれて久しいが、日々、通勤で東京の郊外から都心を突っ切ってまた、プチ郊外までバイク通勤をするものにとって、天候や気温の変化は文字通り、肌で感じる。

確かに昔よりも、一言で言えば、熱帯性気候に近づいている事を実感する。東京でさえ、天候が荒々しいというか、猛々しいというか、とにかく短時間に集中して発生する事象が激しさを増している。


先日のニュースで、「環境汚染は車の所為だ」と言って、各自動車メーカーに対して、アメリカ(カリフォルニア?)で損害賠償を起こしているという話を聞いた。

こういう人たちの神経が判らない。彼らは受益者負担という思想を持たないのだろうか?

確かにモータリゼーションが環境破壊の一端を担ってしまっている事は否定しない。しかし、それによる恩恵をたっぷり受けて於いて、その一方で、メーカーをまとめて非難する事で多額の保証金をせしめようとする根性が気に入らない。


ただ、アメリカに於いては、それよりももっと判らないものがある。
ともすると、「そうだそうだ。メーカーが悪い!」と尻馬に乗って?判決を出してしまう、「陪審員制度」という仕組みである。

言ってみれば司法の素人が世の中の事をさばいてしまうのである。従って、事の善悪よりも心証の良さが判決内容を左右してしまう。


「こんなにでデブになったのは、ハンバーガーを食べ過ぎた所為だ。そしてそれは、ハンバーガーを売った企業の責任である。」


「コーヒーをこぼしてやけどした。こんなに熱いコーヒーを出す方が悪い。」


等という話は、常軌を逸した判決の最たるものだろう。

古い話では、「飼い猫を乾かしてやろうと電子レンジに入れたら死んでしまった。猫を入れるなと書いていなかったメーカーが悪い。」と言う話もあるが、これは笑い話を通り越して、空恐ろしい限りである。

しかし、現実にこういった事があるために、PL法という法律が日本でも施行されるようになったのである。

幸いにして、日本では今のところ、司法のプロによる裁判しか行われていないため、前述のような極端な判例はまだ、見聞きしないで済んでいる。


もちろん、陪審員制度の全てを悪いとは思わないが、日本で実施された場合、その結果の正当性を左右するのが、仕事を持つ方がどれほど積極的に参加するか、と言う点だろう。

比較的時間にゆとりのある方(リタイヤした方、専業主婦?、果ては、フリーターやニートと呼ばれている定職を持たない方達など)ばかりが裁判に参加した場合、前述のように、客観的な判断よりも「情」に流された判決を出しそうな気がすると言ったら言い過ぎだろうか?


先日起きた、悲惨な飲酒運転による事故。しかも、飲酒の事故よりもひき逃げの方が罪が軽いからと逃げてしまうような犯人。こういう人に対しては、現在の法律を超えてでも厳罰を与えたいところではある。

このあたりが、戦後のさまざまな価値観が大きく変化している今、法制度や慣習とのゆがみが生じている事の象徴のようにも思える。


役所の決めごとなど、ほとんど全てが古新聞状態だろう。
但しさまざまな法律や決めごとの見直し作業が遅々として進まない中での、陪審員制度スタートは正直、不安の方が大きい。


つねづね思うのだが、役所つとめの公務員や警察官、司法関係者などには、民間企業における一定期間以上の就労が就職の条件としてはどうだろう?

特に役所と警官。彼らには市政の事がどれほど実感として理解できているのか?常に親方日の丸の元、与える側に立っているものには、わからないものがたくさんあるはずである。


前述の飲酒運転の取り締まりや報道に関して、あれだけいろいろ言われているにもかかわらず、行動をあらためない公務員の多さには驚く。また、こうした報道を前にして、「うるせえんだよな。気にしすぎだよ・・・」などのうそぶくサラリーマンも見かける。


皆、我が身の事として想像する力が欠落しているとしか思えない。


政治家の先生達にも同じ事が言える。多少なりとも民間での就労経験のある方がほとんどではあるが、年数を経るほどにとても民意をきちんと理解しているとは思えない言動に出るから不思議である。


何か、珍しく堅い事を書き始めたら、何を言いたいのか自分でも判らなくなってきた。
おそらく、プライベートで巻き込まれているちょっとしたトラブルごとと世の中の出来事がないまぜになって、私憤、公憤ごちゃごちゃの感情のままに書いた所為だろう。

自分勝手な日記としてはこれも有りだろうが、仮にも公の場に公開しているものでもあり、自分でも収拾つかなくなってきたので、今日はこの辺でやめておこう。



25日:MotoGP@もてぎ

週末は予定通りもてぎに行き、MotoGPのレースを見て(撮って)来た。


思えば、最後にWGPを生で見たのは94年なので、実に12年ぶりである。
ピットウォークを利用して、おねーさんの写真を撮りがてら、昔なじみの顔を見つけてはたどたどしい英語で挨拶をしてきた。メカニック連中は作業中なので挨拶できたのは比較的暇な?チーフメカニックばかりだった。比較的有名なところでは、バレンティノ・ロッシのチーフメカニックを努めるジェリー・バージェス。すっかりおやじと言うよりは「じじい」になっていた。(お互い様かも知れないが・・・)


さすがに12年も経っているとだいぶメカニックも顔ぶれが変わり、知っている顔はそれほど多くはなかったが。


土曜日は、昼時と夕方の走行後の2回、ピットウォークがあったのだが、2回目の終了後は、ピット前からパドックにはいるところのパスコントロールがいなかったので、どさくさに紛れてパドックに入ってしまった。(^^;)


おかげでさらに何人かの懐かしい顔と逢うことができた。


欧州でのレースと違い、モーターホームが並んでいたりする光景は、もてぎで見る事は出来ないが、久しぶりにピットの匂い、2サイクルオイルの香り、ミッションオイルの匂い。ガソリン。ケータリングの並ぶ雰囲気・・・。


かつて慣れ親しんだ空気に触れ、楽しい時間を過ごす事が出来た。



今回、久しぶりにレースに来て思った事。
1、バイクで来る観客は割と多いが、若い人はそれほど多くない。かつてのバイクブームを知っている世代がほとんど。小さい子供を連れている人もそれほど多くはない。(スーパーGTは、子連れが多い。かつてのスーパーカー世代が子供を連れてきているようだ。)
2、ハーレーはほとんどいない。
3、日本でドゥカティってこんなにいたの?ってくらいおおい。しかも999とか高いモデルが一杯。
4、BMWなどはそれほど多くはない。
5、ビッグスクータでのふたり乗りできている人もそれほど多くはない。



結局、オートバイレースが好きな人は、バイクをスポーツとして捉え、スポーティなモデルに乗っている人が多いと言う事。



もうひとつ面白かったのは、最近ロードレースでも活躍しているKTMのオフロードマシンに乗ってきている観客が結構いる事。オフロードメーカーとしては一流であるが、さすがに2サイクルへの造詣は深く、250ccクラスのマシンは速かった。(おめでとう、青山選手!)



肝心のバイクの写真は・・・・というと、なかなかむずかしかったが、それなりには撮ったつもりである。但し、もてぎではコースから遠い撮影ポイントが多いので、4輪ならいざ知らず、2輪だと、500mmでも足らず、1.4倍のテレコンをつけての撮影がほとんどだった。場所によっては、2倍のテレコンも使ったので、ボディが1.3倍である事を考えると、35mm換算で、910mmもしくは1300mm相当である。



ここまで来ると今のσ(^_^;の腕ではきっちりフレーミングするのがかなりむずかしかったが、結果はともあれ、撮影そのものは楽しむ事が出来た。レース自体も楽しかったし、撮影ポイントもそれほど混み合う事もなく、自分のペースで撮る事が出来たので・・・・



予選、決勝共に、ほとんどの時間をS字で過ごした。S字の進入から2個目の立ち上がりにかけて行ったり来たりしながら、撮った。土曜の午後の予選だけは、5コーナーのスタンドから撮った。
1コーナーのすぐ脇のコースサイド指定席券を持っていたのだが、結局一度も行かなかった・・・・・(笑)


それにしても、今年のMotoGPクラスの顕著な傾向は、常勝ミシュランに対して、ブリジストンのタイヤが明らかに優位性を持ち始めた事。去年からその傾向は見えていたが、今年になって明らかに性能が向上している。今年の鈴鹿8耐もBSの表彰台独占だったが、今回もL・カピロッシの走りを支えたのはBSタイヤであった。上位につけていたカワサキ勢もBSである。


ミシュランを履いたロッシがカピには届かないものの、あれだけの走りをして、2位に食い込んだのは彼のライディングテクニックによるものだろう。メランドリもしかり。


世界最高峰のレースカテゴリであるMotoGPも来年からレギュレーションが変わり、排気量が少し縮小される。しかし、来年もタイヤその他の進歩により、今年以上にエキサイティングなレースを見せてくれる事だろう。来年までにもう少し、写真の腕を磨いておくことにしよう・・・



昔からレースを見に行っても、いわゆるおみやげは買った事がなかったが、今回はたまたま見かけた売店で、「GrandPrix Illustrated」が売っていたので、'01、'02、'03の3冊を買ってきた。

なかなかに楽しい週末であった。
もっともレース終了後の大渋滞は勘弁して欲しかったが・・・・。

来年こそはバイクで行こう・・・・・・