写真集とCM | 木馬の四方山ばなし

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趣味の話や日々の出来事を中心に何となく、自己満足のためにつづっていくブログです。

今日も2本立てである。


その1:写真集

最近、ちょこちょこ写真集を買っている。いろんな「良い」作品を見て、その感性のかけらでも掴めれば・・・

と言ったところである。


水谷章人「スキー写真、20年の軌跡」
坪内隆直「戦う肖像 ケニー・ロバーツ」、「我が愛するドン・キホーテ達」
ART WOLFE 「EDGE OF THE EARTH,CORNER OF THE SKY」
sante dorazio 「a private view」
PATORICKDEMARCHELIER 「PHOTOGRAPHS」
レスリー・キー 「FOR LOVE,PEACE AND HAPPINESS」


スキー、モータースポーツ(2輪)、風景、ポートレイト である。いくつかの作品は既に絶版?だったので中古を探して買った。

この他に、買ったものではないが、昔もらった92、93のGRANDPRIX ILLUSTRATEDがでてきたので、これもながめている。


どのジャンルの写真であってもそれぞれの難しさがある。何となくそれっぽい写真が撮れたりするとそのパターンばかりになったりする。


それで貧困なイマジネーションを少しでも補い、イメージの引き出しを増やすためにいろいろな写真をながめている。街角のコマーシャルフォトも最近はかなり気にするようになってきた。ファッション雑誌の表紙なんかも結構気になる。


どんなジャンルの写真でも、本来は行き当たりばったりで撮る物ではなく、自分の中にイメージを持って撮り始めるものなのだろう。


特にモータースポーツはあらかじめどんな絵を作りたいかのイメージがないと、結局どれも同じようなカットばかりになってしまうようだ。当たり前だが、1周に1回しかチャンスはないのである。


今のところ、練習の意味もあり、選手のえり好みをせずに、来た選手を撮っている。
でも、不思議なもので、レンズで追いかけているとゼッケンなどが頭に入っていなくても速いマシンは見分けがつく。
そう、要するに速いマシンは、追いかけるのが難しいのである。
ファインダー越しに見ていて、「あ、このマシン速い!」と思うのは大体トップ5に入るマシンである。

撮影しながらだと、レース展開なんか全然わからないかと思っていたが、これがまた、なかなかどうして、普通に観戦しているよりも遙かに的確に勝者を嗅ぎ分けられる。



その2:杉山登志と杉山伝命

資生堂の特番で日本のコマーシャルを変えたと言われる、杉山登志のドラマを見た。番組予告編でちょっと見て気になっていたので、録画予約してあったのを夕べようやく見た。


杉山登志という人の事は全く知らなかった。

しかし、その昔、彼が作った名作CMの数々が番組の中でもでてきたが、そのほとんどを鮮明に覚えていたのに驚いた。当時はまだ小さな子供だったにもかかわらず、である。


そのCMのひとつひとつが強烈な記憶だったからだろう。


何よりも心が動いたのは、常に真実を伝えようとしていた登志が生前も良く口にし、死に際の遺書?のも書いたという、


「ウソはばれるものです」


という言葉。

自分も、自分自身をごまかすために何となくそれっぽい言い訳を見つけては自分にうそをついているのではないかという思いに駆られた。何となく、身の置き場が無くなるくらい、まっすぐで鋭い言葉である。

即座に実践できるほど、純粋ではなくなっているが、その心のエッセンスくらいは、我が身にも刻み込んでおこうと思う。