今週はずっと雨。今日も雨。しかし、昨日の朝晩の通勤時だけは持ちこたえてくれたので今週になって始めてバイクで通勤をした。
そして、夕べ遅くにうちの近所まで帰ってくると、ほのかに甘い香りが漂っているのに気づいた。
稲の香りである。
地方都市である、我が家のある町は周りにたくさん稲田がある。温暖な気候もあり、5月連休には田植えが終わり、8月には新米が出回るのである。
σ(^_^;は、昔から稲穂の放つ、甘い香りが大好きである。地方にツーリングにいったときなど、好んで田圃のある近くを走ったりする。何となく鼻をくすぐるほのかな甘い香りに、季節を感じる。
都会に住んでいると季節の移ろいに気づかずに過ごしている事が多い。いや、気づかずに生きている自分にすら気づかなくなる。そんなときに何かをきっかけに季節の便りを五感で感じると、ふと我に返る。
春、蛙の合唱。咲き乱れる菜の花。夏、稲の甘い香り、蝉の声(とりわけヒグラシが大好き)、花火のはじける音、祭ばやしの太鼓。秋、つゆ虫やコオロギの鳴き声。季節の変わり目を感じさせる涼しい、北東の風。冬の凛とした張りつめた空気感。
まだまだ身近に四季を感じさせるものはたくさんある。
そんな気配を、感じ取れる感性だけは持ち続けていたいものである。