前回の旅 は、振り返ってみればとにかく自分の乗りたい路線を乗りたいように乗るという、非常に気楽な、悪く言ってしまえば「だらけた」旅であった。
阿房列車を走らせる場合は、やはりストイックな目的を伴ったものでなくては「阿房列車」と言えない。
鉄道の日記念きっぷの有効期限最終日にあたる2011年10月16日。
鉄道ファンはこぞってJRを乗り鉄する日であろうが、そんなことを尻目に私はあるローカル民鉄路線の全駅下車を目指す。
しかも今回は、過去の銚子電鉄 、そしてひたちなか海浜鉄道湊線 の時の旅よりもハードルを2段階ほど上げてみる。
何せ銚子電鉄の全10駅の2倍、20もの駅を一日で全部降りてしまおうというのだ。
普通の人間がやらない、やりたくないようなことをやらなければ、「阿房列車」の名が廃る。
今回全駅降り潰しを目指す路線とは、
上信電鉄
群馬スタンプラリーの旅 にて既に乗り潰しを達成してる路線である。
今回再びこの路線を選ぶ理由は、
10月は鉄道の日、そして群馬県民の日があるため、一日フリー切符が平常より割安になっている事
(普段は2160円だか、10月は1700円)、
風情のある駅がたくさんあること、
自宅から近いこと、
等があげられる。
今回は、前回下車した駅も再び降りることにする。
しかしそれだけだと、いつもと変わらない旅になってしまう。
今回は終点の下仁田で、名物をお土産にでも買って来ることにしよう。
5時52分
天気は少し曇りがちである。
丁度一週間前と同じように、本庄駅から高崎線の下り始発列車に乗り込む。
20分で、人もまばらな高崎駅に到着する。
JRの改札を抜け、上信電鉄の改札がある0番線ホームに向かう。
窓口で、今回の旅の命となるフリー切符を購入する。
上信電鉄上信線の全駅制覇を行うに当たって、過去の旅で使用してきた、いわゆる「3駅進んで1駅下がる」戦法を今回の旅でも使用する。
(詳細は過去の記事 を参照されたい)
しかし今回20もの駅を紹介する関係上、高崎駅から順番に駅を紹介することにする。
(実際に降りた順に駅を紹介していると、記事をお読み頂く方にはもちろん、記事を書いている当本人すら混乱してきそうである為)
駅員の誘導にしたがって、高崎発下仁田行きの列車が入線してくる。
上信電鉄の列車は全てユニークなラッピングが施されている。
これから乗る列車は、群馬に本社のある「マンナンライフ」のラッピングカーだ。
6時41分
いよいよ全20駅下車への挑戦が始まる。
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