ユリアンナ・アヴデーエワ ピアノ・リサイタル | クラシックコンサート鑑賞日記

クラシックコンサート鑑賞日記

コンサートの余韻を楽しむブログ

2023年2月24日(金)みなとみらいホール

 

ショパン:ポロネーズ第7番 変イ長調 op.61「幻想ポロネーズ」
シュピルマン:ピアノ組曲「ザ・ライフ・オブ・ザ・マシーンズ」
ヴァインベルク:ピアノ・ソナタ第4番 ロ短調 op.56
ラフマニノフ:10のプレリュード op.23より
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 op.36(アヴデーエワ版)

【アンコール】

シュピルマン:マズルカ
シルベストロフ:バガテル op.1-2

 

 

 

彼女が来日すると必ず足を運んでいるので、自分の過去カレンダーを見ると2年ごとに来日していると思われる。

コロナで公演が4年ぶりとなった。

 

昨日の演奏はどれも圧巻。大変すばらしい演奏だった。

いやはや、、なんという美しさ。本当に聞きに行ってよかった。

 

4年前のリサイタルでは概ね儚い音がベースとなっており、どれも同じように聞こえ少し物足りない部分もあったが、昨日の演奏はぐうの音も出なかった。何を聴いても美しい。

後半のラフマは圧巻。

 

私はラフ2がとても好きで思い入れがある。前に壊れそうな儚い「雨だれ」と奏でた同じ人物とは思えぬ力強い演奏で、心を鷲掴みにされた。

あまりに自分の理想に近い演奏だったので、第1楽章のはじめのほうで泣いてしまった。

 

前半のシュピルマンは知らぬ作曲家。あっという間の短い曲だがなかなかおもしろい。

 

ヴァインベルクはやはり第1楽章がショスタコっぽい。

何も知らないで聴いたらショスタコかなと思うだろう。

 

アンコールの前にスピーチがあり「キエフ」という言葉が出た。シルベストロフという作曲家がキエフ出身らしい。

これは、前回聴いた「雨だれ」のように儚く壊れそうな、、とても繊細な演奏だった。

 

明日のリサイタルではプロコの8番を弾く。これ以外は昨日と同じ演目だが、また行く予定だ。楽しみ。

 

改修工事をしていたので、みなとみらいホールもだいぶ久しぶり。

トイレがとても今風のオシャレな内装になっていてびっくり。