ゲルギエフ&マリ管 チャイコフェス5、真央 | クラシックコンサート鑑賞日記

クラシックコンサート鑑賞日記

コンサートの余韻を楽しむブログ

2019年12月7日(土)東京文化会館

ピアノ協奏曲第2番 ト長調 作品44/藤田真央(ピアノ)ババヤンから変更
交響曲第5番 ホ短調 作品64
【アンコール】
グリーグ:叙情小曲集第3集愛の歌(恋の曲)
チャイコフスキー:バレエ組曲「くるみ割り人形」よりアダージョ



夢のような1週間。泣いても笑っても今日で終わり。
本当に最高の1週間だった!幸せだった。

 

前半のコンチェルト2番は真央くん。
猛烈にうまい!!!!めっちゃ美音。
真央くん、いま日本で一番いい音出すピアニストなんじゃないか?オケも足踏みして讃えていた。

フルートとの掛け合い、ヘルシュコヴィチとチェロの掛け合いも息がバッチリ。
真央くん、時には強靭で荒々しく、時にはショパンのように場面場面で切り替えて素晴らしい演奏だった。


演奏終了後はいつものようにモソモソっと袖に下がって行った。面白い子だなぁ。リアル「のだめ」だなぁw

 

ゲルギエフが真央くんを強烈に気に入っているのは一目瞭然だ。

ヴェルビエ音楽祭にも呼ばれたようだ。そのうちウラジオストクの劇場にも呼ばれるだろう。まさか日本でこれほどの演奏をする子がいるとは……といったところだろう。真央くんを見る目がキラキラしているし、自分のそばに置きたい感じが伝わった。


5番、やはり圧倒的に素晴らしかった。
演奏は、今回も今までになかった緩急強弱がかなりあった。

これってあれかな……ゲルギエフ最愛のお母様が亡くなったのと関係あったりするのかなとか思ってしまった。考えすぎかな。
ここまでアレンジするのは今までなかった。勝手な妄想だが、急に今年から音づくりが変わったなぁと思った。

さらに関係ないけど無精髭がついにツィメルマンばりに伸びっぱなしになっている。サンタクロースのようだったw

それにしても、あれだけの緩急アレンジでよくオケがついてくるなと。全く乱れなくきれいに揃っていた。何年か前に同じく東京文化で聞いたチャイ5とは全く別物だった。今回はアレンジが多用すぎて、その何年か前のチャイ5の方が好きかも。

しかし緩遅からの急速への音の移行があまりに見事すぎて一つの絵巻物でも見ているかのようだった。オケの技量が圧巻だった。

 

とはいえ、チャイ5、猛烈に英雄的な第4楽章のラストシーンは圧巻の一言。

身も心も前進。元気をもらった。

 

これだけの演奏、当然場内はブラボーの嵐!私も拍手を止めることができず、ゲルの一人カーテンコール。そりゃそうだろう。

この1週間、オペラもあり、チャイコの交響曲、協奏曲を全部やり、もう本当に感無量。こんなオケあるかな。もう感謝しかない。
改めて、ゲルギエフのカリスマ性にひれ伏した。


ちなみに今回も大活躍の美人フルート奏者は今年のチャイコフスキーコンクールに出場。8位だった。

かなり美音だしゲルギエフの欲しい音を確実に出してきてる。
彼女、今年はメガネをかけて髪を縛ってちょっとヲタっぽかったが、2年前はモデルのように美しい出立で登場していた。
インスタでは、惜しげもなく水着姿を披露しており、モデル顔負けだ。
https://instagram.com/vilandsflute?igshid=19mi0zfjcfkmv

 

初日のブログにも書いたが、メンバーはかなり入れ替わっている。全体的に若い人が多い。

実績がある古株よりも努力を惜しまない若手を好む新し物好きなゲルギエフらしい。ゲルギエフ自身がそうだったからかもしれない。こうすることで、古株も努力を惜しまない。つまり、マリ管は常に最高の音をお客に届けるオケというわけだ。



話は戻って、オケのアンコールはなんとパ・ド・ドゥだった。

も〜〜〜、泣いちゃうじゃん(笑)美しすぎた。

東京での1週間はこれで終わった。福岡やら高松ではタコやシチェドリンをやっていた模様。羨ましさマックス。明日も大阪でやる予定。いいなー。

浜松だけ他と全く違うプログラム。ロメジュリとドビュ牧神やら海やら。なぜ浜松だけ?

来年のウィーンフィルはゲルギエフが登場するようだ。
ゲルギエフの東京公演は全部行っているが、ウィーンフィルは高いから全部行ける気がしない。

ちなみにPMFにも真央くんを起用しているなwwww 本当にゲルギエフはわかりやすいwww