さてさて前回の続きです。
私のリラックス状態を破ったトラウマ…
それは
前回のお産体験、でした。
というわけで、まずは、前回のことを書かせてください。
出産前のブログでは、初産はいい思い出だ、ということを書いていました。
それにはおおむね間違いはありません。そうでなければ、2人目産みたいなんて思わないしね

でも、どうやら、体験の真ん中に置き去りにした感情があったようで…。それを、今回のお産の最中に思い出してしまったの。
その感情とは
『怖い』『さびしい』
の思い。
もともと、人一倍ビビリ屋かつ寂しがり屋なんですけど、プライドが高く、それを隠してしまうんですね。(ホロスコープ見ても、そういう傾向が…)
なので、人一倍怖くて心細くても、
『私は大丈夫だよ! 平気、全然怖くない
』

という態度を取ってしまうんです(-_-;)もしくは、別にそんなつもりはなくても、『この人余裕そう』と誤解されることが多かったり…
前回はお産をツイッターで途中まで実況中継していたのですが(『陣痛なう』ってww)、それも、そんな強がりからです(笑)
あと、お産が怖すぎて、できるだけたくさんの人と繋がってたかったんですね;^_^A
そんな感じで、表面的にはお気楽そうに見せていたけれど、意識の深いところには恐怖と不安がめちゃくちゃに渦巻いていた私。
そのせいだと思うんですが、心身が緊張して、陣痛はガチガチにきつくて、お産の進行も、あまり思うように進まなかったのです…。
クスリ嫌い&ほんのりナチュラル志向な私は、事前のバースプランに、『陣痛促進剤はなるべく使いたくない』と書いていました。
そのため、破水から始まったお産だったのですが、とりあえず促進剤は使わずに待ってもらいました。
幸い、ほどなくして陣痛が到来したのですが、2~3分間隔の、体感的に結構ヘビーな陣痛が7時間くらいずっと続きました。
かなり辛いのに、子宮口が6~7センチのままなかなか開かない。お産につながっていかない『微弱陣痛』でした。
全然微弱じゃないし!!
これがまだまだ続くなんて、もう死んじゃうよ~


と弱気になった私は、体力消耗を案じて提案された促進剤投与に、自分のバースプランを曲げて同意してしまいました。
これがどうやら、自分の中で物凄く許せなかったらしい………。
(促進剤の存在じたいとか、それを使った方をダメと言っているわけではなくて、あくまで自分のケジメの問題です)
『私よわいなあ、ダメだなあ、母失格だなあ…』
とへろへろになりながら悔し涙を流す私を、よっちゃん&助産師さんが一生懸命なだめてくれました。
それでも自分を許せなかった私は、そこから、自分の中の弱虫を封印しました。
促進剤はテキメンに効いて
(※投与してもなかなか効かない人もいるようなので、それは有難い話)
道路工事みたいな凄い陣痛がすぐに来ました。はい、今までのは確かに微弱でしたね スイマセン!
っていうレベルのやつ。

でも、声も漏らさず、歯を食いしばって耐えました。だってさっきもう弱音は吐かないと決めた。
永遠のように感じた1~2時間で、子宮口全開。
分娩台に上がってからは、ソフロロジーの呼吸といきみで20分で産まれる、大安産。
最後までほとんど騒ぎも叫びもせず、すごく上手なお産、と言われました;^_^A
お産が終わった夜は
興奮も相まって、色々考えて眠れなかったのですが
お産のことを思い出すと、胸がしめつけられて、涙が止まりませんでした。
その時は、泣けてくる理由がよく分からず
思ってたより痛かったから
こんなに涙が出るんだと思いました。
(それもあって、痛みのないお産、っていうものを追求したかった)
でも違って。
私、頑張って騒がないで『上手な』お産はできたけど
私の中の弱虫くんを、意識の奥底に置き去りにしていたんですね……。
弱虫くんは誰にも見つからず、私にすら忘れられ、意識の奥底でずっと、1人で泣いていた。